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Vulkan

4,038 バイト追加, 2023年6月16日 (金) 05:53
'''Vulkan'''(読み:ゔぁるかん)とは、(読み:ゔぁるかん)とは、米国[[クロノスグループValve Corporation]]の子会社の[[LunarG]]が策定している社が開発した[[3DCG]]向けの[[API]]である。である。現在はLunarGから[[クロノスグループ]]に寄贈され表向きは同団体が管理していることになっている。
大雑把にいえば[[DirectX12Vulkan SDK]][[パクリLunarG]]である。のサイトから[[ダウンロード]]できる。
==概要==大雑把にいえばVulkanは[[OpenGLDirect3D]]や[[OpenCLMetal]]の古臭さを一掃すべく開発が進められている。OpenGLの各種APIといえば頭文字「gl」であったがVulkanでは頭文字「vk」になった。<del>の[[パクリ]]です</del>と同等品です。だたしDirect3DやMetalと比べてVulkanでは何をするにも面倒なのが特徴で、兎にも角にも[[ソースコード]]の記述量が半端なく多くなります。
OpenGLからの大きな違いとしてはもともとは[[Valve]](の子会社の[[LunarG]])が[[Source Engine]]および[[SteamOS]]を開発するにあたり、あまりに[[OpenGL]]が絶望的な状況であるため、その代替品として開発を始めたものです。* OpenGLでムカつくこと*: https://cpplover.blogspot.com/2014/05/opengl.html* OpenGLドライバー品質の実情*: https://ezoeryou.github.io/blog/article/2014-05-19-The-Truth-on-OpenGL-Driver-Quality.html  後に[[Google]]が[[Android]]への[[Vulkan]]の採用を決め、[[LunarG]]から[[派遣社員]]を雇い入れたことから、現在は「Googleの意向」が非常に強く反映されています。[[SteamOS]]も[[Steam Machine]]も大流行には至らなかったこともあり、実質的にVulkanは[[Android]]専用[[API]]となりつつありました。なお、[[Steam Deck]](StreamOS 3.0)の登場により[[パソコン]]界隈でもまさかの復活を遂げています。 [[OpenGL]]の各種APIといえば頭文字「gl」であったがVulkanでは頭文字「vk」となっています。  [[OpenGL]]からの大きな違いとしては[[パイプライン]]の概念が登場して、なんでもかんでもの概念が登場し、なんでもかんでも[[シェーダー]]で処理するようになっている。直線や円を描くなどの処理はOpenGLであればで処理するようになっており、Vulkanでは直線や円を描くなどちょっとしたことでも自前で壮大な[[GLUTシェーダー]]を利用して手軽にできたが、Vulkanでは自前で壮大なを用意して処理しなければなりません。また、初期化ルーチンだけでもDirect3DやMetalと比べて桁違いに膨大なソースコードの記述を要求します。 いわゆるマウスでポチポチとシェーダーを構築できる「シェーダーグラフ」などを開発する前提のものであり、大多数の[[シェーダープログラマー]]が[[ソースコード]]を用意して処理しなければならない。を手書きすることは想定されていないものと思われます。
==シェーディング言語==
VulkanではOpenGLと異なりVulkanでは「[[SPIR-V]]」という[[中間コード]]に[[コンパイル]]する方式が採用されている。 [[Google]]が[[DirectX Shader Compiler]]を魔改造した結果、[[HLSL]]から[[SPIR-V]]を出力できるようになった。このためVulkanでは[[OpenGL]]の[[GLSL]]とDirectXのと[[DirectX]]の[[HLSL]]を利用できる。のどちらも利用できる。 *[[MacでDirectX Shader Compilerをビルドする]]*[[DirectX Shader CompilerでSPIR-Vを出力する]]*[[SPIR-VからGLSLを生成する]]*[[SPIR-VからHLSLを生成する]] == 主なVulkanを使えるGPU ==* Intel HD Graphics 5000 以降 ([[第5世代Core]])* AMD GCN 以降* NVIDIA Kepler 以降  == 主なOSの対応状況 =====Windows===主に「Direct3D 12またはVulkan」という厳し目の動作条件の[[ゲーム]]において、Direct3D 11世代の[[ビデオカード]]を積んだ[[ゲーミングPC]]しか持っていない人たちの間で人気がある。 また[[エルデンリング]]などの「Direct3D 12専用」を掲げるゲームなどでは「D3D12をVulkanに変換するDLL」や「D3D12をD3D11に変換するDLL」なるものが出回っており、これまたDirect3D 11世代の[[ビデオカード]]を積んだ[[ゲーミングPC]]で強引に動かすことなどが行われている。* https://github.com/HansKristian-Work/vkd3d-proton* https://github.com/tuffee88/d3d12ProxyEdrDx11_0 === Linux ===しらん。もともとは[[Linux]]ベースの[[SteamOS]]で[[OpenGL]]を置き換える目的で開発されたものなので一番まともに動くはずだが試してはいない。[[Linux]]でVulkanを試すなら[[SteamOS]]を入れるのが一番手っ取り早いと思われる。 ===Android===[[Android]]はだいたいいける。というかVulkanが[[OS]]標準なのはAndroidくらいであり、実質的にVulkanはAndroid専用APIだ。そもそもAndroid以外でVulkanを使っているという話は聞いたことがない。
OpenGLと異なりVulkanでは「ただし[[SPIR-VAndroid SDK]]」というに付属の[[中間コードエミュレーター]]に[[コンパイル]]する方式が採用されている。[[GLSL]]だけでなく[[HLSL]]が利用できるのもこのためである。では動かないぞ。公式エミュレーターではvkEnumeratePhysicalDevicesメソッドを呼び出しても何も返ってこない。残念。
==利用==[[Android 10]]からは「Vulkan対応」が必須要件となった。Android 10以降はVulkan対応率100%だ。
=== macOS ===[[macOS]]では[[MoltenVK]]を利用する。を利用する。とりあえず動くのは確認した。*[[MacにMoltenVKを入れてVulkanを使ってみる]]
==関連項目==
 *[[DirectX12Direct3D 12]]
*[[Metal]]
*[[Vulkan]]
 
[[category: コンピューター・グラフィックス]]
[[category: 3DCG]]
[[category: シェーディング言語]]
[[category: Vulkan]]
[[category: SPIR-V]]