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主にメーカーのサポートが終了した[[無線LANルーター]]を延命させる目的で使われていることが多いです。また、サポート打ち切り時点では存在しなかった機能、たとえば[[IPv4]]しか使用できない無線LANルーターで[[IPv6]]を使用できるようになったりします。
 
主にメーカーのサポートが終了した[[無線LANルーター]]を延命させる目的で使われていることが多いです。また、サポート打ち切り時点では存在しなかった機能、たとえば[[IPv4]]しか使用できない無線LANルーターで[[IPv6]]を使用できるようになったりします。
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なお、ハードウェア的にサポートしていない機能、たとえば[[Wi-Fi 5]]のルーターで[[Wi-Fi 6]]を利用するということはさすがに無理です。
  
 
当然ながら[[カスタムファームウェア]]なので利用には[[文鎮化]]の危険が伴います。
 
当然ながら[[カスタムファームウェア]]なので利用には[[文鎮化]]の危険が伴います。
  
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== 派生プロジェクト ==
 
OpenWRTは「完全オープンソース」を掲げているのが特徴で、オープンソースではない[[デバイスドライバ]]などは採用しないという方針があります。組み込み機器でこの方針は現実的ではないとして非オープンソースも採用する方針の「[[DD-WRT]]」や「[[Tomato]]」などの派生プロジェクトも存在しています。
 
OpenWRTは「完全オープンソース」を掲げているのが特徴で、オープンソースではない[[デバイスドライバ]]などは採用しないという方針があります。組み込み機器でこの方針は現実的ではないとして非オープンソースも採用する方針の「[[DD-WRT]]」や「[[Tomato]]」などの派生プロジェクトも存在しています。
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== 電波法違反に注意==
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OpenWRTは無線LANルーターのハードウェアの全機能を利用できてしまいます。
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無線LANルーターのハードウェア自体は世界各国で同じものを販売する前提で作られているのが一般的で、公式ファームウェアでは販売する国ごとの法規制に則り、電波の出力を制限したり、特定の周波数を潰していたりします。
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OpenWRTを入れるとそれらがすべて開放できてしまうので、利用者が電波法などを熟知し、自主的に合法な設定にする必要があります。
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[[category: 無線LANルーター]]

2024年2月11日 (日) 15:06時点における最新版

OpenWRT(語源:Open Wireless Router)とは、オープンソースのもとで開発されている様々な無線LANルーター向けのカスタムファームウェアです。

主にメーカーのサポートが終了した無線LANルーターを延命させる目的で使われていることが多いです。また、サポート打ち切り時点では存在しなかった機能、たとえばIPv4しか使用できない無線LANルーターでIPv6を使用できるようになったりします。

なお、ハードウェア的にサポートしていない機能、たとえばWi-Fi 5のルーターでWi-Fi 6を利用するということはさすがに無理です。

当然ながらカスタムファームウェアなので利用には文鎮化の危険が伴います。

派生プロジェクト[編集 | ソースを編集]

OpenWRTは「完全オープンソース」を掲げているのが特徴で、オープンソースではないデバイスドライバなどは採用しないという方針があります。組み込み機器でこの方針は現実的ではないとして非オープンソースも採用する方針の「DD-WRT」や「Tomato」などの派生プロジェクトも存在しています。

電波法違反に注意[編集 | ソースを編集]

OpenWRTは無線LANルーターのハードウェアの全機能を利用できてしまいます。

無線LANルーターのハードウェア自体は世界各国で同じものを販売する前提で作られているのが一般的で、公式ファームウェアでは販売する国ごとの法規制に則り、電波の出力を制限したり、特定の周波数を潰していたりします。

OpenWRTを入れるとそれらがすべて開放できてしまうので、利用者が電波法などを熟知し、自主的に合法な設定にする必要があります。