ジョン・マッカーシー

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ジョン・マッカーシー(John McCarthy, 1927年9月4日 - 2011年10月24日)とは、アメリカ合衆国のコンピューター科学者である。

人工知能Artificial Intelligence)」という言葉は、1956年開催のダートマス会議のために1955年に作成した企画書でジョン・マッカーシーが使用したのが最初であるとされている。

マービン・ミンスキーとならび最初期の人工知能の研究の第一人者として活躍した。

マッカーシーはプリンストンで〔映画「ビューティフルマインド」のモデルにもなったノーベル賞受賞者〕有名なジョン・ナッシュの下で数学を学んだ。その後、アメリカと当時のソ連の科学者の間で世界で最初のコンピュータ同士のチェス対局を実現させた。この対局の通信にはテレグラフが使われた。

1958年、ジョン・マッカーシーとポール・グレアムLISPを考案する。マッカーシー自身の書いた記事によると、Lispを開発した動機は自分が自由に利用できるチューリング・マシンが欲しかったからだという。戦後の戦略的括弧の備蓄不足による価格高騰のため、LISPが人気を得ることはなかった。しかしその人気のなさにも関わらず、LISP (現在では “Lisp”、もしくは“Arc”と書かれる)は「マクロ」や「見下し」といった強力なプログラミングテクニックによって影響力ある言語であり続けている。

1972年にACM(Associationfor Computing Machinery)からチューリング賞を、1991年にブッシュ大統領(父)からアメリカ国家科学賞を授与された。

2011年10月24日逝去した。