ページ「Tor秘匿サービス」と「Xamarin.MacでNLogを使う」の間の差分

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'''Tor Hidden Service'''(とーあ・ひどぅん・さーびす)とは、[[Tor]]において、Torネットワーク内で全ての通信を完結させることで、[[サーバー]]も[[クライアント]]も身元を明かさずに各種の[[サーバー]]([[Webサーバー]]や[[IRCサーバー]]など)を運用可能にする機能のことである。
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[[Xamarin.Mac]]でも[[NLog]]を使えると捗る。
  
== 概要 ==
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==実装1==
[[Tor]]の脆弱性を突く技術はほぼ全て[[Torネットワーク]][[インターネット]]の接続点である出口ノードに関するものばかりである。つまり、出口ノードが[[単一障害点]]であると言える。
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[[Xamarin.Mac]]でも[[NLog]]はなんら問題なく使用できる。[[NuGet]]から一発[[インストール]]である。試してはいないが[[MonoMac]]でも同じだと思う。
  
[[Tor]]の出口ノードは何かしらの事件があれば真っ先に調査対象となるため出口ノードになるという勇者は非常に限られており、定期的に出口ノードの[[IPアドレス]]を集計し、データベース化しておくことで、Torからの接続を検出することができる。また、[[パケットキャプチャー]]を仕掛けた出口ノードでは発信源は不明だが通信内容は傍受できたりする。
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ただし[[ファイル]]に出力する場合に注意が必要で、[[Mac OS X]]ではあらゆる[[ファイル]]は[[アプリ]]の外部に保存する必要があるため、NLog.configファイルの設定例でよく見かける「basedir変数」以下に書き込む設定は使えない。
  
そこで考えられたのが、Hidden Serviceであり、出口ノードを一切利用せずに、Torネットワーク内ですべてを完結する方式が考えだされた。ほぼ無敵である。
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===ファイルに出力するNLog.configの設定例===
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そこで以下の例では[[Mac OS X]]では定番の「~/Library/Logs/」以下に出力してみた。
  
Hidden Serviceで[[サーバー]]となるノードには「半角英数16文字+[[.onion]]」という特殊な[[ドメイン]]を使用したドメインが割り振られる。この特殊な疑似ドメインを持たせることにより、特定の[[IPアドレス]]と結びつけることなく、Torを実行させているノード同士が接続することができる。
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<source lang="xml">
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<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
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<nlog xmlns="http://www.nlog-project.org/schemas/NLog.xsd"
 +
      xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
 +
      xsi:schemaLocation="http://www.nlog-project.org/schemas/NLog.xsd NLog.xsd"
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      autoReload="true"
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      throwExceptions="false"
 +
      internalLogLevel="Off" internalLogFile="c:\temp\nlog-internal.log" >
  
== 主なTor Hidden Service ==
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  <variable name="appname" value="monobook"/>
主なHidden ServiceはHidden Wikiにまとまっている。なお、日本のサイトは未だに少ない。
 
*[[Tor板]]
 
  
== 関連項目 ==
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  <targets>
*[[Tor]]
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    <target xsi:type="File" name="logfile"
 +
    fileName="${specialfolder:folder=MyDocuments}/Library/Logs/${appname}/${shortdate}.log"
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        layout="${longdate} ${uppercase:${level}} ${message}" />
  
== 参考文献 ==
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    <target xsi:type="Console" name="console" />
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  </targets>
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  <rules>
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    <logger name="*" minlevel="Trace" writeTo="logfile" />
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    <logger name="*" minlevel="Info"  writeTo="console" />
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  </rules>
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</nlog>
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</source>
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NLogに設定するパスは[[絶対パス]]なので、ホームディレクトリのパスの取得は「[[MonoMac/特殊ディレクトリのパスを取得する]]」を用いてMyDocumentsを指定することで取得した。
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また、NLog.config中でアプリ名を動的に取得する方法がわからなかったので、この例では自前でappname変数を用意している。
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===備考===
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NLog.configは初期状態でビルド時にコピーされない設定になっていると思うので修正するのを忘れないこと。NLog.configファイルのプロパティの「出力ディレクトリにコピー」の値を「新しい場合のみコピー」または「常にコピー」に設定する。
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===不具合===
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これは2015年8月3日の情報です。
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[[Xamarin.Mac]]において「Debugビルド」を行うとアプリ内(***.app内)のMonoBundleディレクトリにNLog.configファイルが生成(コピー)されるが、「Releaseビルド」では生成されないようだ。たぶん[[不具合]]だと思う。
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==関連項目==
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*[[MonoMac/特殊ディレクトリのパスを取得する]]
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==参考文献==
 
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[[category:Xamarin.Mac]]
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[[category:MonoMac]]

2019年5月22日 (水) 05:13時点における最新版

Xamarin.MacでもNLogを使えると捗る。

実装1[編集 | ソースを編集]

Xamarin.MacでもNLogはなんら問題なく使用できる。NuGetから一発インストールである。試してはいないがMonoMacでも同じだと思う。

ただしファイルに出力する場合に注意が必要で、Mac OS Xではあらゆるファイルアプリの外部に保存する必要があるため、NLog.configファイルの設定例でよく見かける「basedir変数」以下に書き込む設定は使えない。

ファイルに出力するNLog.configの設定例[編集 | ソースを編集]

そこで以下の例ではMac OS Xでは定番の「~/Library/Logs/」以下に出力してみた。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<nlog xmlns="http://www.nlog-project.org/schemas/NLog.xsd"
      xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
      xsi:schemaLocation="http://www.nlog-project.org/schemas/NLog.xsd NLog.xsd"
      autoReload="true"
      throwExceptions="false"
      internalLogLevel="Off" internalLogFile="c:\temp\nlog-internal.log" >

  <variable name="appname" value="monobook"/>

  <targets>
    <target xsi:type="File" name="logfile" 
    	fileName="${specialfolder:folder=MyDocuments}/Library/Logs/${appname}/${shortdate}.log"
        layout="${longdate} ${uppercase:${level}} ${message}" />

    <target xsi:type="Console" name="console" />

  </targets>

  <rules>
    <logger name="*" minlevel="Trace" writeTo="logfile" />
    <logger name="*" minlevel="Info"  writeTo="console" />
  </rules>
</nlog>

NLogに設定するパスは絶対パスなので、ホームディレクトリのパスの取得は「MonoMac/特殊ディレクトリのパスを取得する」を用いてMyDocumentsを指定することで取得した。

また、NLog.config中でアプリ名を動的に取得する方法がわからなかったので、この例では自前でappname変数を用意している。

備考[編集 | ソースを編集]

NLog.configは初期状態でビルド時にコピーされない設定になっていると思うので修正するのを忘れないこと。NLog.configファイルのプロパティの「出力ディレクトリにコピー」の値を「新しい場合のみコピー」または「常にコピー」に設定する。

不具合[編集 | ソースを編集]

これは2015年8月3日の情報です。 Xamarin.Macにおいて「Debugビルド」を行うとアプリ内(***.app内)のMonoBundleディレクトリにNLog.configファイルが生成(コピー)されるが、「Releaseビルド」では生成されないようだ。たぶん不具合だと思う。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]