「SketchUp」の版間の差分

提供: MonoBook
ナビゲーションに移動 検索に移動
(同じ利用者による、間の1版が非表示)
6行目: 6行目:
  
 
== 3Dプリンタとの相性 ==
 
== 3Dプリンタとの相性 ==
 +
=== SketchUp Pro ===
 
有償版のSketchUp Pro(体験版で検証)は2016年時点では3Dプリンタに必須の3D CADの中でも一般人がギリギリ手を出せる価格帯の唯一まともな製品といえる。
 
有償版のSketchUp Pro(体験版で検証)は2016年時点では3Dプリンタに必須の3D CADの中でも一般人がギリギリ手を出せる価格帯の唯一まともな製品といえる。
 
fbxファイルへのエクスポート時はミリなのかインチなのかを選べる。
 
fbxファイルへのエクスポート時はミリなのかインチなのかを選べる。
  
 +
=== SketchUp Make ===
 
無償版のSketchUp Makeは3Dプリンタのデファクトスタンダードであるfbxファイルやstlファイルの読み書きが行えないため3Dプリンタでは使い物にならない。
 
無償版のSketchUp Makeは3Dプリンタのデファクトスタンダードであるfbxファイルやstlファイルの読み書きが行えないため3Dプリンタでは使い物にならない。
 +
 
SketchUp Makeでも使えるdaeファイルでのエクスポートではミリ単位で造形しても強制的にインチ単位に変換される。
 
SketchUp Makeでも使えるdaeファイルでのエクスポートではミリ単位で造形しても強制的にインチ単位に変換される。
 
これが非常に問題でdaeファイルをAutodeskのFBX Converterでfbxファイルに変換してみたが単位は無視され1/25.4の小さなモデルになってしまう。
 
これが非常に問題でdaeファイルをAutodeskのFBX Converterでfbxファイルに変換してみたが単位は無視され1/25.4の小さなモデルになってしまう。
 +
 
そこでdaeファイルの中身はxmlファイルなのでスクリプトを組んで各頂点を25.4倍してみたが、今度は「ミリ-インチ」「インチ-ミリ」の2回の変換の間に浮動小数点数の丸め込み誤差がとてつもなく大きくなり面と面が微妙に断絶した残念なモデルができあがった。小数点第3位〜第4位くらいで切り捨てれば少しはまともになるかもしれないがそこは試していない。
 
そこでdaeファイルの中身はxmlファイルなのでスクリプトを組んで各頂点を25.4倍してみたが、今度は「ミリ-インチ」「インチ-ミリ」の2回の変換の間に浮動小数点数の丸め込み誤差がとてつもなく大きくなり面と面が微妙に断絶した残念なモデルができあがった。小数点第3位〜第4位くらいで切り捨てれば少しはまともになるかもしれないがそこは試していない。
 +
 
なお、無償版のSketchUp Makeが対応するもうひとつのエクスポート形式である「kmzファイル」は大雑把にいえばdaeファイルをzipで圧縮しただけのものなので結果は同じである。
 
なお、無償版のSketchUp Makeが対応するもうひとつのエクスポート形式である「kmzファイル」は大雑把にいえばdaeファイルをzipで圧縮しただけのものなので結果は同じである。
  
 
唯一の解決策は無償版のSketchUp Makeのテンプレート設定で「インチ単位」を選んだうえでミリ単位に読み替えて造形することだと思われる。
 
唯一の解決策は無償版のSketchUp Makeのテンプレート設定で「インチ単位」を選んだうえでミリ単位に読み替えて造形することだと思われる。
しかしこの方法では小数点以下が1/2、1/4、1/8と絶望的である。
+
しかしこの方法では小数点以下が1/2、1/4、1/8とかなり絶望的である。
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
23行目: 28行目:
 
{{reflist}}
 
{{reflist}}
  
{{stu}}
+
{{stub}}

2016年11月24日 (木) 02:56時点における版

SketchUpとは、パソコン用の3次元モデリング・ソフトウェアである。

概要

SketchUpはいわゆる3D CADであり類似品と比べても圧倒的にバカでも使えるほど簡単な操作性が特徴となっている。 有償のSketchUp Proと無償のSketchUp Makeがある。

3Dプリンタとの相性

SketchUp Pro

有償版のSketchUp Pro(体験版で検証)は2016年時点では3Dプリンタに必須の3D CADの中でも一般人がギリギリ手を出せる価格帯の唯一まともな製品といえる。 fbxファイルへのエクスポート時はミリなのかインチなのかを選べる。

SketchUp Make

無償版のSketchUp Makeは3Dプリンタのデファクトスタンダードであるfbxファイルやstlファイルの読み書きが行えないため3Dプリンタでは使い物にならない。

SketchUp Makeでも使えるdaeファイルでのエクスポートではミリ単位で造形しても強制的にインチ単位に変換される。 これが非常に問題でdaeファイルをAutodeskのFBX Converterでfbxファイルに変換してみたが単位は無視され1/25.4の小さなモデルになってしまう。

そこでdaeファイルの中身はxmlファイルなのでスクリプトを組んで各頂点を25.4倍してみたが、今度は「ミリ-インチ」「インチ-ミリ」の2回の変換の間に浮動小数点数の丸め込み誤差がとてつもなく大きくなり面と面が微妙に断絶した残念なモデルができあがった。小数点第3位〜第4位くらいで切り捨てれば少しはまともになるかもしれないがそこは試していない。

なお、無償版のSketchUp Makeが対応するもうひとつのエクスポート形式である「kmzファイル」は大雑把にいえばdaeファイルをzipで圧縮しただけのものなので結果は同じである。

唯一の解決策は無償版のSketchUp Makeのテンプレート設定で「インチ単位」を選んだうえでミリ単位に読み替えて造形することだと思われる。 しかしこの方法では小数点以下が1/2、1/4、1/8とかなり絶望的である。

関連項目

参考文献