汎用機

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汎用機(読み:はんようき、英語:general purpose computer)とは、1950年代ごろから開発された業務用の大型コンピューターの総称です。

プログラムを入れ替えることで汎用的に使える」という意味であり、大型のものは「メインフレーム」、小型のものは「ミニコンピューター」などと呼ばれました。

当時の汎用機は、広範な計算やデータ処理、科学的なシミュレーション、ビジネスアプリケーションの実行など、さまざまな目的に使用されました。

初期の汎用機は、大型の物理的なコンピューター本体と、パンチカード磁気テープなどの外部メディアを使用してデータを入力・出力する装置で構成されていました。プログラミングは主に機械語アセンブリ言語で行われ、比較的低レベルコードを使用してコンピューターを制御しました。

当時の汎用機は、処理能力やメモリ容量などの面で現代のコンピューターと比べると非常に限られていました。また、操作やプログラミングも専門知識を必要とし、一般の人々にはあまり利用されることはありませんでした。しかし、企業や大学などの研究機関で広く利用され、コンピューター技術の進歩とともに、より高度なアプリケーションの開発が可能になっていきました。

これらの初期の汎用機は、現代のコンピューターシステムの基礎となり、その後のコンピューターの発展に大きく寄与しました。