「等長配線」の版間の差分

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等長配線(読み:とうちょうはいせん)とは、[[半導体]]と[[半導体]]を繋ぐ複数の「配線の長さ」を同じくすることをいう。
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これにより各配線の信号の到達時間が近似するようになりタイミングの調整が大幅に楽になる。
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これにより各配線の電気信号の到達時間が近似するようになり、[[パラレル通信]]時などのタイミングの調整が大幅に楽になるというものである。
  
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[[半導体]]の[[クロック周波数]]が低かった時代は半導体間を繋ぐ配線はバラバラな配線長でも問題なく動いた。
 
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しかし[[CPU]]や[[メモリ]]などの[[クロック周波数]]が1GHzを超えたあたりからバラバラの配線長では信号の到達時間に差がありすぎて正常に動かなくなった。その解決策として等長配線という考えが一般化した。
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しかし[[CPU]]や[[メモリ]]などの[[クロック周波数]]が1GHzを超えたあたりからバラバラの配線長では信号の到達時間に差がありすぎて正常に動かすのが難しくなった。その解決策として「等長配線」という考え方が一般化した。
  
 
たとえば最近の[[PC]]の[[マザーボード]]上の[[CPU]]と[[メモリ]]を繋ぐ複数の配線の長さはすべて同じになっている。マザーボードの配線をみて「なんで渦を巻いているのだろう?」と思うことがあるだろうが、それこそが等長配線である。
 
たとえば最近の[[PC]]の[[マザーボード]]上の[[CPU]]と[[メモリ]]を繋ぐ複数の配線の長さはすべて同じになっている。マザーボードの配線をみて「なんで渦を巻いているのだろう?」と思うことがあるだろうが、それこそが等長配線である。
  
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最近の[[回路図]]を描く[[ソフト]]には必ずといっていいほどプリント基板上における等長配線を自動で計算・配線デザインしてくれる機能が付いている。
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2019年2月4日 (月) 01:29時点における最新版

等長配線(読み:とうちょうはいせん)とは、半導体半導体を繋ぐ複数の「配線の長さ」を同じくすることをいう。

これにより各配線の電気信号の到達時間が近似するようになり、パラレル通信時などのタイミングの調整が大幅に楽になるというものである。

概要[編集 | ソースを編集]

半導体クロック周波数が低かった時代は半導体間を繋ぐ配線はバラバラな配線長でも問題なく動いた。

しかしCPUメモリなどのクロック周波数が1GHzを超えたあたりからバラバラの配線長では信号の到達時間に差がありすぎて正常に動かすのが難しくなった。その解決策として「等長配線」という考え方が一般化した。

たとえば最近のPCマザーボード上のCPUメモリを繋ぐ複数の配線の長さはすべて同じになっている。マザーボードの配線をみて「なんで渦を巻いているのだろう?」と思うことがあるだろうが、それこそが等長配線である。

最近の回路図を描くソフトには必ずといっていいほどプリント基板上における等長配線を自動で計算・配線デザインしてくれる機能が付いている。

関連項目[編集 | ソースを編集]