Adobe Flash

提供: MonoBook
Flashから転送)
ナビゲーションに移動 検索に移動

概要[編集 | ソースを編集]

もともとはマクロメディアが開発した「Shockwave Flash」という名称であった。その関係で実行ファイルの拡張子は「Shock Wave Flash」の頭文字をとった「.swf」となっている。 アドビがマクロメディアを買収したため「Adobe Flash」と呼ばれるようになった。

Shockwave Flash時代は「CD付き雑誌」でよく使われていた。とくに「さるやまハゲの助アワー」の「ペリーのお願い」などは今でもYouTubeなどに転載され高い人気を誇っている。

その後、インターネットが普及するとウェブブラウザに寄生し、当時のウェブブラウザでは出来ないことを実現できるとして「Flashゲーム」などを中心に爆発的に普及することとなった。 WindowsではActiveXコンポーネントとしてIEに寄生することで動作した。これによりIEにはない機能を次々と可能にした。 一方、Windows以外ではまともに動かなかった。

滅亡[編集 | ソースを編集]

ChromeFirefoxHTML5をめぐる覇権争いでJavaScriptが高速化競争になっていた傍らで、Flashは動作速度が遅いという欠点を克服できずにいた。

後にスマートフォンが登場するとFlashはAppleを中心としたHTML5陣営の激しい攻撃にあった。とくにスティーブ・ジョブズが「FlashiPhoneバッテリを激減させる原因しかならない」などとバッシングを繰り返したことで一気にその勢いを失った。

当初はFlashに友好な姿勢を示していたGoogleもFlashが勢いを失ったことをうけAndroidChromeでのFlashサポートを終了することとなった。

ちなみにFlashとほぼ同じ思想でありながら「高速動作」を売りにしたSilverlightマイクロソフトから登場したが、時既に遅しで爆死した。

その後[編集 | ソースを編集]

「Flashはクソ、HTML5は素晴らしい」と大体的に宣伝されFlashは滅びた。

だが、HTML5は「Flashなら素人でもできること」を実現するのに「Googleの天才集団を投入」するくらいの人的リソースが必要であった。 そもそもHTML5Adobe Flash Builderに近い存在であったためデザイナーとの相性が最悪であった。

そのような状況なのに「まともなHTML5」のオーサリングツールは一切登場しなかった。 なぜかGUIでポチポチできるHTML5のオーサリングツールはGoogleAppleMicrosoftどころか、ベンチャー企業からすらも出てこなかった。

結局のところ、HTML5を吐けるようになったAdobe Flash Professional(後にサブスクリプションになりAdobe Animateと改名)の最新版を誰もが買い直させられることとなった。

関連項目[編集 | ソースを編集]

開発環境
ランタイム