「Knockout.js/htmlバインディング」の版間の差分

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[[Knockout]]の'''htmlバインディング'''とは、パラメーターの値に応じて関連付けられた[[DOM]]要素内のHTMLを書き換えるバインディングのことである。
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[[Knockout.js]]の'''htmlバインディング'''とは、パラメーターの値に応じ、関連付けられた[[DOM]]要素内の[[HTML]]を書き換える[[Knockout.js/可視バインディング|可視バインディング]]のひとつである。
  
[[Knockout/textバインディング|textバインディング]]とほぼ同じだが、htmlバインディングは文字列がHTMLエスケープされずに直接書き込まれる。つまり一歩間違えば重大なセキュリティホールとなりうる諸刃の剣であり、使用には最新の注意が必要となる。
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[[Knockout.js/textバインディング|textバインディング]]とほぼ同じだが、htmlバインディングは文字列がHTMLエスケープされずに直接書き込まれる。つまり一歩間違えば重大な[[セキュリティホール]]となりうる諸刃の剣である。
  
 
== パラメーター ==
 
== パラメーター ==
[[Knockout]]は、関連付られたDOM要素内のHTML(innerHTMLプロパティ)を、パラメーターの値で上書きする。
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[[Knockout.js]]は、関連付られたDOM要素内のHTML(innerHTMLプロパティ)を、パラメーターの値で上書きする。
  
このパラメーターが[[Knockout/observable]]の場合は、値を更新するたびにHTMLも更新する。パラメーターがobservableでない場合はバインディング適用時([[Knockout/applyBindings]]実行時)に1回だけ更新されて以降は更新されない。
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このパラメーターが[[Knockout.js/observableオブジェクト|observableオブジェクト]]の場合は、値を更新するたびにHTMLも更新する。パラメーターが[[Knockout.js/observableオブジェクト|observableオブジェクト]]でない場合はバインディング適用時([[Knockout.js/applyBindings関数|applyBindings関数]]実行時)に1回だけ更新されて以降は更新されない。
  
 
パラメーターの値の[[型]]が数値(number型)または文字列(string型)の場合はそのものを、それ以外の場合はtoString()メソッドを実行した結果でテキストを上書きする。
 
パラメーターの値の[[型]]が数値(number型)または文字列(string型)の場合はそのものを、それ以外の場合はtoString()メソッドを実行した結果でテキストを上書きする。
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== 使用例 ==
 
== 使用例 ==
 
=== hello world ===
 
=== hello world ===
[[hello, world]]」はこんな感じ。
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htmlバインディングを使用した「[[hello, world]]」はこんな感じ。
内容自体は[[Knockout/textバインディング|textバインディング]]とほぼ同じである。HTMLがエスケープされるか、されないかの違いしかない。
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内容自体は[[Knockout.js/textバインディング|textバインディング]]とほぼ同じである。HTMLがエスケープされるか、されないかの違いしかない。
  
 
<source lang="html5">
 
<source lang="html5">
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   <script type="text/javascript">
 
   <script type="text/javascript">
 
     jQuery(function() {
 
     jQuery(function() {
       // モデル
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       // ビューモデル
 
       var AppViewModel = function() {
 
       var AppViewModel = function() {
 
         this.message = ko.observable("<b>hello</b>, knockout");
 
         this.message = ko.observable("<b>hello</b>, knockout");
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htmlバインディングはDOM要素のinnerHTMLプロパティを使用して書き換えを行うため、使い方を誤れば[[スクリプト・インジェクション]]攻撃をうける[[セキュリティホール]]となりうるので、信頼されていないモデルの値は絶対に使用してはいけない。
 
htmlバインディングはDOM要素のinnerHTMLプロパティを使用して書き換えを行うため、使い方を誤れば[[スクリプト・インジェクション]]攻撃をうける[[セキュリティホール]]となりうるので、信頼されていないモデルの値は絶対に使用してはいけない。
  
コンテンツが安全であることを保証できない場合は、[[Knockout/textバインディング|textバインディング]]を使用すること。
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コンテンツが安全であることを保証できない場合は、[[Knockout.js/textバインディング|textバインディング]]を使用すること。
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
* [[Knockout]]
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* [[Knockout.js]]
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** [[Knockout.js/可視バインディング|可視バインディング]]
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== 参考文献 ==
 
== 参考文献 ==
 
<references/>
 
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2012年4月20日 (金) 08:11時点における最新版

Knockout.jshtmlバインディングとは、パラメーターの値に応じ、関連付けられたDOM要素内のHTMLを書き換える可視バインディングのひとつである。

textバインディングとほぼ同じだが、htmlバインディングは文字列がHTMLエスケープされずに直接書き込まれる。つまり一歩間違えば重大なセキュリティホールとなりうる諸刃の剣である。

パラメーター[編集 | ソースを編集]

Knockout.jsは、関連付られたDOM要素内のHTML(innerHTMLプロパティ)を、パラメーターの値で上書きする。

このパラメーターがobservableオブジェクトの場合は、値を更新するたびにHTMLも更新する。パラメーターがobservableオブジェクトでない場合はバインディング適用時(applyBindings関数実行時)に1回だけ更新されて以降は更新されない。

パラメーターの値のが数値(number型)または文字列(string型)の場合はそのものを、それ以外の場合はtoString()メソッドを実行した結果でテキストを上書きする。

使用例[編集 | ソースを編集]

hello world[編集 | ソースを編集]

htmlバインディングを使用した「hello, world」はこんな感じ。 内容自体はtextバインディングとほぼ同じである。HTMLがエスケープされるか、されないかの違いしかない。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>knockout.js - html bindding sample 1</title>
  <script type="text/javascript" src="jquery-1.5.1.min.js"></script>
  <script type="text/javascript" src="knockout-2.0.0.js"></script>

  <script type="text/javascript">
    jQuery(function() {
      // ビューモデル
      var AppViewModel = function() {
        this.message = ko.observable("<b>hello</b>, knockout");
      }
      // バインディング適用
      ko.applyBindings(new AppViewModel());
    });
  </script>
</head>
<body>
 
  <div data-bind="html: message"></div>
 
 </body>
</html>

HTMLエンコーディングについて[編集 | ソースを編集]

htmlバインディングはDOM要素のinnerHTMLプロパティを使用して書き換えを行うため、使い方を誤ればスクリプト・インジェクション攻撃をうけるセキュリティホールとなりうるので、信頼されていないモデルの値は絶対に使用してはいけない。

コンテンツが安全であることを保証できない場合は、textバインディングを使用すること。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]

外部リンク[編集 | ソースを編集]