PCエンジン

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PCエンジンとは、ハドソンNECが共同開発した家庭用ゲーム機で、1987年10月30日に日本電気ホームエレクトロニクス(NECホームエレクトロニクス)から発売された。HE-SYSTEM規格に基づくコンシューマ用ビデオゲーム機である。当時のメーカー希望小売価格は24,800円。広義ではHE-SYSTEM対応マシンの総称、狭義では初代機、通称「白エンジン」を指す。 北米市場ではTurboGrafx-16(ターボグラフィックス16)の商品名で発売された。

目次

概要[編集 | ソースを編集]

PCエンジンとは名器である。

ファミコンのライバルに始まり、8ビット機でありながらCD-ROM2アーケードカードなどで延命をはかりプレイステーション2の時代まで戦い続けたという家庭用ゲーム機史上でも類を見ない長寿ハードである。

後継機種「PC-FX」は壮大な爆死を遂げ、PCエンジンの名前にあやかったグラフィックボードPC 3DEngine」は存在したことすら誰も覚えていない。

レトロゲームの世界では今なおPCエンジンメガドライブを巡る紛争が続いている。

ハードウェア[編集 | ソースを編集]

当時市場で圧倒的シェアを得ていた任天堂ファミリーコンピュータの次世代機を狙い登場したゲーム機のひとつ。同時期において任天堂に対抗できた数少ない成功したゲーム機の一つである。ハードウェアは実質ハドソンが開発したものである。

CPU6502カスタムを使用し、強力なグラフィック、スプライト機能を持った「HuC62」チップセットを採用している。CPUは8ビットだが、グラフィック周りなど一部の処理は実際に16ビットである。メモリDRAMではなく、CPUキャッシュメモリなどに使用される高速で非常に高価なSRAMが搭載されていた。8ビット機ながら高速なプロセッサ、高速メモリアクセスなど洗練された設計思想により、後発の16ビット機と比べても遜色のない高速処理を実現している。

シューティングゲームやアクションゲームなどの二次元処理のゲームではバックグラウンド枚数の制約上苦手であった二重スクロール等の表現を、ラスタースクロール+スプライトDMAによるキャラクタ書き換え等のプログラムの工夫により、擬似的ながらも見事再現していたゲームもあった。

ソフトウェア[編集 | ソースを編集]

ソフトウェアは、当初「HuCARD」(ヒューカード)と呼ばれるICカード型のROMで提供されていたが、その後CD-ROM(CD-ROM²システム)に提供媒体が移行していった。なお、PCエンジンCD-ROM²システムは、パーソナルコンピュータも含めた世界で初めてとなるCD-ROMを媒体として採用した家庭用ゲーム機でありコンピュータでもある。

セーブデータのバックアップ方法として外部記憶ユニットを採用し、拡張端子で接続できるようにすることで、ファミコンなどで広く採用されていたカートリッジ内蔵式のバッテリーバックアップと比べて大きな容量を確保することを可能にし、また複数タイトルのデータを1台のユニットで管理出来るようにしている。ただし、最初期は外部記憶ユニットが発売されなかったため、RPGを中心にパスワード式を採用したタイトルも存在した。

NECホームエレクトロニクスは、元々ハードウェア製造メーカーであるため、同業他社である任天堂セガのようにハードソフト両方を自社開発することができない。このため初期ソフトのラインナップの開発はハドソンがその役目を果たした。初代プレイステーションも似たようなシチュエーションではあったが、ソニー・コンピュータエンタテインメントは同グループ系列にある音楽・映画部門のノウハウを生かし、割と早期に問題を解決する。一方のNECホームエレクトロニクスにはそのようなグループが無かったため、PCエンジン発売の同年にゲームソフト開発・音楽ソフト開発会社であるNECアベニューを設立させた。自社グループによるソフト開発・発売はハード発売から約1年の時間を要した。

仕様[編集 | ソースを編集]

  • CPU+音源:6502カスタムの「HuC6280」
    • クロック:1.79MHz/7.16MHz (ソフトウェアで選択可能)
    • 音源:波形メモリ6音~波形メモリ4音+ノイズ2音
      さらにCD-ROM²のインターフェースユニットを増設するとADPCMも追加されるが、本体のみでもCPUパワーを活かし、ソフトウェア処理でサンプリングを実現していたゲームも多い。その場合はもちろん波形メモリの発音数が減る(波形メモリ4音+ノイズ1音+サンプリング1音、など)。
  • VDC:HuC6270
  • VCE:HuC6260
  • メインRAM:8KB
  • VRAM:64KB
    • 表示画素数:336 x 224 (最大512 x 224) 内部は縦240
      横方向の画素数は3種類(256,336,512)から自在に選択して切り替えることができる。このおかげでシューティングゲームではアーケードの雰囲気に似せた「縦画面モード」をオプションや裏技で選択できたゲームも多い。
      なお、最大画素数の512 x 224はHuCARDのTVスポーツバスケットボール(選手選択画面)や、CD-ROM²のシャーロックホームズ(全編),シャドウオブザビースト(OPデモ)で使われている。VDC(HuC6270)が16ビットのレジスタを持っているため、横512の座標も通常と同様に問題なく扱うことができる。キャラクタ単位ではなく画素単位で制作したグラフィックを512 x 224画素目一杯に表現することにおいては、VRAMの容量が不足していたが、8 x 8画素のキャラクタを並べて画面を作る「BG画面」形式だったため、少ない容量のVRAMでも高解像度表示が可能だった。この高解像度を利用しているソフトが多くない理由は、VRAM容量の不足から画素単位で制作したグラフィックをフル画面表示しづらいことや、キャラクタが小さくスプライトが複数並び易い状況になるために、横並び制限でのスプライト欠けが生じ易いことなどが挙げられる。
  • 同時発色数:最大512色(BG:8×8ドット内256色中16色 スプライト16×16ドット内256色中16色)
  • スプライト:最大64個(1つのスプライトの最大は32x64)
  • バックグラウンド:1面

その他[編集 | ソースを編集]

  • 北米の市場に販売された際にはTurboGrafx-16(HES-TGX-01 1989年9月発売)と命名された。日本国内版のCD-ROM²にあたるTurboGrafx-CD(HES-CDR-01 TurboGrafx-16と同時発売)やPCエンジンGTと同機能のTurboExpress(HES-EXP-01 1990年11月発売)、PCエンジンDuoと同機能のTurboDuo(HES-DUO-01 1992年10月発売)なども発売された。なお、HuCARDのピン配列が日本国内版のPCエンジンより変更されており、HuCARD供給のソフトの互換性はないが、このピン配列の差異を吸収するスロットとコネクタを介すれば動作した。しかし後にコントローラー向けなどに使用されていた入出力ポートの仕様を変更し、一部をリージョンプロテクト用として転用することで対抗した。但し、CD-ROMメディアのソフトに関しては技術的問題から上記の手段によるリージョンプロテクトの実装が不可能の為、日本国内向け本体、海外向け本体で相互に使用可能である。
  • 上記TurboGrafx-16は、当時のライバル機種であったメガドライブおよびスーパーファミコンが搭載していた16ビットCPUの話題性に対抗するためにこの様なネーミングとなった。また、PCエンジンは画像処理周りなど一部の処理が16ビットで行っていたためでもある。
  • HuC62の名前の由来はハドソン社長の趣味の蒸気機関車、通称シロクニと呼ばれた"C62"による。命名の理由はハドソンの項目参照。
  • 発売当時もっとも普及していた家庭用ゲーム機であるファミリーコンピュータを大きく上回る性能を持っていたため、性能的にファミリーコンピュータへの移植が難しかった多くのアーケードゲームが発売された。また、当初はコア構想という独自の拡張思想を持ち、その名が表すようにPCのような役割を持たせようとしていた。
  • ゲームデータの外部メモリへの保存や、複数の別売のコントローラを接続し、最大5人までの同時プレイを可能としたマルチタップを初めて導入するなど、今日のゲーム機では当たり前となっている機構を世界で初めて採用していた。
  • 1994年、後継機である32ビットゲーム機・PC-FXが登場したが、PCエンジンとの互換性はない。
  • 1996年創刊の雑誌『ユーズド・ゲームズ』(現・『GAME SIDE』)では、PCエンジンの熱狂的なユーザのことを「PCエンジニア」と呼んでいた。この言葉は同誌2号のメガドライブ特集記事で誕生したものである。
  • PC-88VAのOSを「PC-Engine」と呼ぶが、PCエンジンとの関係はない。
  • PCエンジンという商標名はハドソン及びNECビックローブの登録商標となっている。

本体(発売順)[編集 | ソースを編集]

  • PCエンジン (PI-TG001) 1987年10月発売 メーカー希望小売価格 24,800円
    通称白エンジン
  • PC-KD863G メーカー希望小売価格 138,000円
    HE-SYSTEMをCRTディスプレイに内蔵させたもの。
  • X1 twin (CZ-830C 発売元はシャープ) メーカー希望小売価格 99,800円
    HE-SYSTEMをシャープが開発していたパソコン、X1に内蔵させたもの。
  • PCエンジンシャトル (PI-TG5) 1989年11月発売 メーカー希望小売価格 18,800円
    拡張バス等一部機構を省く事により低価格化がはかられたもの。低年齢層を狙い宇宙船を模したデザインである。テレビとの接続方式はAV出力とされた。
  • PCエンジンコアグラフィックス (PI-TG3) 1989年12月発売 メーカー希望小売価格 24,800円
    初代からのマイナーチェンジ版。デザインが一部改良され、カラーリングを暗灰色に変更しただけでなく、テレビとの接続方式を従来のRF出力からAV出力に変更、付属コントローラに自動連射機構が内蔵された。
  • PCエンジンスーパーグラフィックス (PI-TG4) 1989年12月発売 メーカー希望小売価格 39,800円
    グラフィックチップを2つ搭載して、表示能力を2倍にした上位機種。専用ソフトはほとんど発売されず、ほどなく市場から姿を消した。
  • PCエンジンGT (PI-TG6) 1990年12月発売 メーカー希望小売価格 44,800円
    ゲームボーイ似のポータブル機。ゲームボーイとは異なり、PCエンジン用のソフトをそのままプレイ出来る。COMケーブル(PI-AN4 1990年12月発売 メーカー希望小売価格 1,800円)と呼ばれる通信ケーブルでPCエンジンGT同士を接続することでの対戦機能も準備されていたが、対応ソフトは少なかった。専用テレビチューナー(PI-AD11 1990年12月発売 メーカー希望小売価格14,800円)を接続することでテレビの視聴が可能。なお、PCエンジンGTは世界で初めて据え置き型ゲーム機との互換性が図られた携帯型ゲーム機でもある。
  • PCエンジンコアグラフィックスII (PI-TG7) 1991年6月発売 メーカー希望小売価格 19,800円
    コアグラフィックスからのマイナーチェンジ版であり、デザイン・カラーリングが再度変更された。基本的な仕様は全く同じである。低価格化され、これによりシャトルは消滅。二本立てのラインナップは再度一本化された。
  • PCエンジンDuo (PI-TG8) 1991年9月発売 メーカー希望小売価格 59,800円
    SUPER CD-ROM²との一体型。シャトル以外の機種に搭載されていた拡張バスが廃止され、これによりコア構想は終焉を迎えた。通産省選定グッドデザイン商品。第7回デザイン・オブ・ザ・イヤー受賞。
  • PCエンジンLT (PI-TG9) 1991年12月発売 メーカー希望小売価格 99,800円
    従来のPCエンジンと同様の筐体に、開閉式の液晶モニター、スピーカー、TVチューナー、コントローラー等を内蔵し、なおかつ従来機同等の拡張性を持たせた、当時としては極めて特異な設計であった。しかしその仕様からも推測出来る通り、非常に高価な機種となった。
  • PCエンジンDuo-R (PI-TG10) 1993年3月発売 メーカー希望小売価格 39,800円
    PCエンジンDuoよりヘッドホン端子やバッテリー端子等を省いて低価格化したもの。基本的な仕様は変わっていない。同梱コントローラーが本体にあわせ白色に、また連射機能が加えられている。
  • レーザーアクティブ (PCE-LD1) メーカー希望小売価格 89,800円
    パイオニア製レーザーアクティブのOEM。
  • PC Engine Pack (PCE-LP1) メーカー希望小売価格 39,800円
    PCE-LD1のオプション。この機器をPCE-LD1に搭載することでHuCARD、CD-ROM²、SUPER CD-ROM²、アーケードカード専用CD-ROM²、LD-ROM²メディアのソフトがプレイ可能(CD-ROMメディアソフトの一部はプレイ不可)。専用カラーリングの連射機能付きコントロールパッド同梱。
  • PCエンジンDuo-RX (PCE-DUORX) メーカー希望小売価格 29,800円
    Duo-Rのマイナーチェンジ版。さらなる低価格化の上、本体のカラーリングの一部変更と同梱コントロールパッドを6ボタン仕様に変更したもの。

各種ソフトを遊ぶために必要な環境[編集 | ソースを編集]

一般に多く流通したソフトを遊ぶにはSUPER CD-ROM²が可動する環境があれば良いが、本体、周辺機器共に多くのバリエーションが存在するため、システムの組み合わせパターンは膨大になり注意が必要である。分類すると下記のようになる。なお、下記において初代機、PCエンジンコアグラフィックス、PCエンジンコアグラフィックスIIを合わせ「コアマシン」と称する。

  • 発売されたソフトの規格
    • 動作可能な本体、ハード、システムの組み合わせ
  • HuCARD
    • 全PCエンジンハード
  • HuCARD(PCエンジンスーパーグラフィックス専用)
    • PCエンジンスーパーグラフィックスのみ
  • CD-ROM²
    • コアマシン + CD-ROM² + 各種システムカード
    • コアマシン + SUPER CD-ROM²
    • PCエンジンスーパーグラフィックス + ROM² Adapter + CD-ROM² + 各種システムカード
    • PCエンジンスーパーグラフィックス + SUPER CD-ROM²
    • PCエンジンLT + SUPER ROM² ADAPTER + SUPER CD-ROM²
    • PCエンジンDuo系列機(R・RXを含む。以下同様)
  • SUPER CD-ROM²
    • コアマシン + CD-ROM² + システムカードVer.3.00(SUPER SYSTEM CARD) or アーケードカードPRO
    • コアマシン + SUPER CD-ROM²
    • PCエンジンスーパーグラフィックス + ROM² Adapter + CD-ROM² + システムカードVer.3.00(SUPER SYSTEM CARD)or アーケードカードPRO
    • PCエンジンスーパーグラフィックス + SUPER CD-ROM²
    • PCエンジンLT + SUPER ROM² ADAPTER + SUPER CD-ROM²
    • PCエンジンDuo系列機
  • アーケードカード専用CD-ROM
    • コアマシン + CD-ROM² + アーケードカードPRO
    • コアマシン + SUPER CD-ROM² + アーケードカードDUO or アーケードカードPRO
    • 以下も含め、SUPER CD-ROM²上(Duo系列機含む)でのアーケードカードPROの使用は公式にはサポート外
    • PCエンジンスーパーグラフィックス + ROM² Adapter + CD-ROM² + アーケードカードPRO
    • PCエンジンスーパーグラフィックス + SUPER CD-ROM² + アーケードカードDUO or アーケードカードPRO
    • PCエンジンLT + SUPER ROM² ADAPTER + SUPER CD-ROM² + アーケードカードDUO or アーケードカードPRO
    • PCエンジンDuo系列機 + アーケードカードDUO or アーケードカードPRO

周辺機器[編集 | ソースを編集]

コア構想を標榜して販売されたPCエンジンは、逆に言えば単体ではゲームを遊ぶための最小限の機能しかなかった。それゆえ、純正の周辺機器は非常に多岐に渡って発売されたが、その多くはゲームと無関係で需要が少なく、価格が非常に高い企画先行の商品が多かった。ゲームに関係のあるものでもサードパーティー製のもののほうが安く流通量が多いため買いやすいという状況が目立った。また、本体の種類が多く、仕様も頻繁に変更されるので、その度に変換アダプターや仕様変更などで対応するという、泥縄的な展開が多かった。

CD-ROM[編集 | ソースを編集]

CD-ROM²システム[編集 | ソースを編集]

  • CD-ROM²システム (CDR-30) 1988年12月発売 メーカー希望小売価格 57,300円

PCエンジンを代表する周辺機器。PCエンジン中期以降のソフトは、そのほとんどがHuCARDではなくCD-ROMでの供給となった。CD部は単体でCDプレーヤーとしても使用可能であり、発売当時、まだCDが普及途上の規格だったため、CDプレーヤーとして利用する人も多かった。CDプレーヤーが当時施行されていた物品税の課税対象だったためCDプレーヤー部と本体を接続するインターフェースユニット IFU-30が(形式上)別に販売されていた。もちろん両方ないとCD-ROM²としては機能しない。本体を合わせて購入する場合、定価で10万円近くになるという非常に高価な物であった。システムカードはインターフェイスユニットに付属している。SUPER CD-ROM²対応ソフトをプレイするためにはスーパーシステムカードが別途必要になったが、システム自体の買い換えを伴わず、比較的少ない出費で済んだためにユーザの批判は少なかった。コアシステム対応の本体は全て接続可能だが、スーパーグラフィックスはROM²アダプター RAU・30が必要。

商品構成は、初期型はCDR-30(CD-ROMプレイヤー)+IFU-30(インターフェースユニット システムカード ver1.0同梱)。中期型はCD-R30(CD-ROMプレイヤー、インターフェースユニット、システムカード ver2.0[CD-G再生機能付])、後期型はCD-R30A(CD-ROMプレイヤー、インターフェースユニット、システムカード ver2.1[CD-G再生機能、CDオートディスクチェンジ機能付])。CD-ROMプレイヤーとインターフェースユニットが同梱して発売された際にCD-ROMプレイヤーは型番を削除された。なお型番の最後に"A"が付けられた物はCDアクセスエラー対策として内部基板などへのアース処理が強化されている。

CD-ROM²ソフト、SUPER CD-ROM²ソフト、アーケードカード必須CD-ROM²ソフトのトラック1には全てCD-DA(音楽CDの形式。音楽再生用CDプレイヤーで聴くことが出来る。)で"このCDはHEシステム専用のCD-ROMです。音楽再生用CDプレイヤーでは絶対に再生しないでください。"という警告メッセージが記録されている。メーカーのNECホームエレクトロニクスが準備したと思われる女性の声(この声の主が誰かはNECホームエレクトロニクスにも記録がなく、全く分からないらしい)による標準メッセージが多く使われたが、ソフトごとにCDドラマ形式などで特別に録音されたものが記録されていることも多かった。なおこの"1トラック目の音楽CD形式での再生継続禁止メッセージ"は後のCD-ROM(及びそれに準ずる物)をメディアとして使用するゲームソフトには機種を問わず必ず収録されるようになった。

SUPER CD-ROM²システム[編集 | ソースを編集]

  • SUPER CD-ROM²システム (PI-CD1) 1991年12月発売 メーカー希望小売価格 47,800円

コアグラフィックスII等と同時期に発売された上位規格のCD-ROM²システム。旧CD-ROM²システムにおいてシステムカードとインターフェイスユニットに当たる機構が内蔵されており、上位機種で有りながら定価は大きく下がった。発売当時、既にPCエンジンのソフトの主流はCD-ROMに移行していたため、旧CD-ROM²システムがそれなりに普及済みで有った事、さらに新規PCエンジンユーザ向けには既にPCエンジンDuoが発売された後だった事も有り、この機器自体はセールス的にはヒットには至らなかった。本体の色調はコアグラフィックスIIに合わせたもの。コアシステム対応の本体は全て接続可能だが、LTはSUPER ROM²ADAPTER (PI-AD18) が必要。

システムカード[編集 | ソースを編集]

初代CD-ROM²付属のもの。発売時期によりバージョン違いがある。

最初のバージョンの"ver 1.0"にはシステムカードのタイトル画面でI+II+右上+SELECTで入ることの出来る、バックアップメモリを直接編集できる機能がある。ただしバイナリエディタを使用した経験がないと有効利用は無理。"ver 2.0"にはエディタによるデバッグ機能は削除。その代わりCD-G機能が追加されている。

完全上位互換であるPCエンジンDuoやSUPER CD-ROM²には通常ゲームを遊ぶ分には意味のないものだが、初期のソフトでは"ver 1.0"でないと正常動作しない物がある。具体的には獣王記とラストハルマゲドンの2本。

システムカード ver 2.1[編集 | ソースを編集]

  • メーカー希望小売価格 4,800円

スーパーシステムカード以降の物を除けば唯一別売りされたシステムカード。機能的にはver 2.0と同等。

スーパーシステムカード[編集 | ソースを編集]

  • スーパーシステムカード (PI-SC1) 1991年10月発売 メーカー希望小売価格 9,800円

旧CD-ROM²システムにPCエンジンDuoやSUPER CD-ROM²システムと同等の能力を持たせることができ、SUPER CD-ROM²システム対応のソフトを遊ぶためには必須となる。従来のシステムカードをこれに交換することで使用する。余談だがこのシステムカード以降(及び同等品)にて内蔵フォントが微妙に変更されている。

アーケードカード[編集 | ソースを編集]

晩年、最後の大きなバージョンアップとして登場した規格であり、SUPER CD-ROM²内蔵のSRAM 2MbitにDRAM 16Mbitをプラスした計18Mbitに大容量化したもの。導入する機種のシステムカード機能内蔵の有無に対応するため、2種類のカードが用意された(機能自体はどちらも同じ)。

  • アーケードカードDUO (PCE-AC1) メーカー希望小売価格 12,800円
    PCエンジンDuo系の機種やSUPER CD-ROM²用のアーケードカード。カードには増設RAM(16MBit)のみ搭載されている。
  • アーケードカードPRO (PCE-AC2) メーカー希望小売価格 17,800円
    旧CD-ROM²専用のアーケードカードで、2Mbit容量を持つスーパーシステムカード機能も内蔵されている。よって、アーケードカードDuoと同様の18Mbitとなる。サポート外だがPCエンジンDuo系の機種やSUPER CD-ROM²システムでも使用可能。

セーブシステム[編集 | ソースを編集]

バックアップブースター (PI-AD7)[編集 | ソースを編集]

  • 1989年11月発売 メーカー希望小売価格 7,800円

外部記憶ユニット。PCエンジンのソフトはロムカセットではなくカード形態だったため、電池などを搭載するバッテリーバックアップが困難で、それを補うために出たアイテム。容量は2KBで単3電池を使用し、電池が切れたらデータも消失してしまう。本体通電中であればデータを消さずに電池交換可能。AVブースターとしての機能を併せ持っている。

バックアップブースターII (PI-AD8)[編集 | ソースを編集]

  • 1989年12月発売 メーカー希望小売価格 5,800円

バックアップ用電源がキャパシタ(コンデンサ)に変更され、通電により充電されるようになった。また、AVブースター機能を削除し、価格も下げられた。

シャトル専用バックアップユニット (PI-AD9)[編集 | ソースを編集]

  • 1989年11月発売 メーカー希望小売価格 5,800円

シャトルは拡張バスが削除されたことから通常のバックアップブースターが使用出来なかったため、専用端子を使うユニットが発売された。

天の声2 (HC66-6)[編集 | ソースを編集]

ハドソンが発売した外部記憶ユニット。純正品であるバックアップブースターからAVブースターの機能を省いた廉価品。初代本体においてはAVブースターと同じ後部端子に接続するため、同時使用が不可能という弱点があった。値段の安さ、流通量の多さから、バックアップブースターよりもこちらを使用していた人が多い。名前は、ハドソンのRPG『桃太郎伝説』のパスワードが「天の声」という名称だったことに由来する。

天の声BANK (HC692)[編集 | ソースを編集]

  • メーカー希望小売価格 3,880円

HuCARD型の外部記憶ユニット。天の声2や、CD-ROM²本体のセーブデータを4台分バックアップすることができる(バンク切り換え式でゲームタイトルごとの管理はできない)。リチウム電池内蔵。電池はユーザでは交換不可能なため電池の寿命が尽きるとデータが消えてしまうのだが、非常に長持ちであり、PCエンジンのハード・ソフトが商品寿命を終えるころまではその役割を果たしたと思われる。なお、隠し要素としてハドソンの人気ゲームのデータが初めから記録されていた。

メモリーベース128 (PI-AD19)[編集 | ソースを編集]

  • 1993年3月発売 メーカー希望小売価格 5,980円

後期、ゲームの複雑化によるセーブ容量の増大に対応するべく登場した外部記憶ユニット。パッド端子に接続して使用する。容量は128KBとそれまでと比べると非常に大容量。ただし、対応ソフト以外に使用することはできない。

セーブくん (KH-1001)[編集 | ソースを編集]

  • メーカー希望小売価格 5,980円

光栄(現・コーエー)が発売したバックアップユニット。価格・性能ともにメモリーベース128と同等であり、主に『信長の野望・武将風雲録』に同梱発売された。

映像/音声出力[編集 | ソースを編集]

AVケーブル (PI-AN2)[編集 | ソースを編集]

初代本体以外で使用可能なステレオAVケーブル。部品の調達・自作は割と容易で、近年では社外製の互換品もみられる。

AVブースター (PI-AD2)[編集 | ソースを編集]

初代本体でビデオ端子出力するための機器。専用のDIN5ピンコネクタで本体と接続するコアグラフィックスと違い、汎用のAVケーブルをダイレクトに挿すことができる。本体の後部拡張スロットに接続するため、天の声2などの機器とは排他仕様となる。

RFユニット (PI-AN3)[編集 | ソースを編集]

AVブースターとは逆に、RF出力がオプションとなったコアグラフィックス以降のマシンをRF出力するための機器。

バーチャルクッション (PI-AD20)[編集 | ソースを編集]

  • 1992年12月発売 メーカー希望小売価格 14,800円

エアークッションにサブウーファーを内蔵し、それに音声が出力されるとクッション内の空気が振動する機器。アンプ・エアークッション本体・カバーに別れている。AVブースター等が付いたPCエンジンと直接接続するのは困難で、TV側の外部出力端子から接続されるのが一般的。発想は先進的だが、本体価格が高く、長期間使用するとエアークッションの空気が漏れる、接触不良で音声や振動が出ない等の影響か普及には至らなかった。

PCエンジンコネクターケーブル (CA-54)[編集 | ソースを編集]

NEC製テレビ専用の接続ケーブル。一部のNECのTVに「PCエンジン端子」があり、ケーブル一本で映像/音声の入力・電源供給が可能。

コントローラ拡張[編集 | ソースを編集]

マルチタップ (PI-PD003)[編集 | ソースを編集]

パッドを5つまで接続できる純正機器。本体のみではパッドを1つしか接続できなかった弱点が、逆にマルチタップの普及を広げ、ファミコンにはなかった数々の多人数同時プレイソフトを登場させることとなった。2人用や4人用のサードパーティ製のものもあった。

ジョイタップ3 (HC63-8)[編集 | ソースを編集]

純正品。マルチタップの廉価版で、3つまでしかパッドを接続できない。

コードレスマルチタップセット (PI-PD11)[編集 | ソースを編集]

  • 1992年12月発売 メーカー希望小売価格 9,980円

純正品。パット信号を赤外線で伝達することでコントローラのコードレス化を実現。コードレスマルチタップはPCエンジン本体のパッド端子に接続する。コードレスパットを5本揃えれば5人同時プレイ可能である。受信可能距離は約3m迄。

コードレスパッド (PI-PD12)[編集 | ソースを編集]

コードレスマルチタップ用のコントローラ。

PCエンジンマウス (PI-PD10)[編集 | ソースを編集]

  • 1992年11月発売 メーカー希望小売価格 4,980円

後期、PCから移植等の一部ゲームに対応。親指で押せるセレクトボタン・ランボタンも付いており、当時としては珍しい4ボタンマウスだった。

テンキーコントロールパッド(KS-PD10)[編集 | ソースを編集]

キッズステーション専用コントローラ。詳しくは脚注を参照

パワーコンソール(未発売)[編集 | ソースを編集]

スーパーグラフィクス専用の大型コントローラ。ジョイスティックや用途不明の電卓などさまざまな装備が施されている。なお、アナログスティック機能はない。

大変高価な商品になる予定だったが実際には発売されなかった。 なお、NECがコミックマーケットにブース出展した際に、試作機が1台だけオークション形式で販売されたとされる。

その他オプション[編集 | ソースを編集]

ROM²アダプター (RAU-30)[編集 | ソースを編集]

  • メーカー希望小売価格 6,900円

PCエンジンスーパーグラフィックスをCD-ROM²と接続する際に使用するアダプタ。

SUPER ROM²アダプター (PI-AD18)[編集 | ソースを編集]

  • メーカー希望小売価格 5,900円

PCエンジンLTをSUPER CD-ROM²と接続する際に使用するアダプタ。特に意味は無いもののRAU-30と同時に使用することも出来る。

グラフィック[編集 | ソースを編集]

アーティストツール (PI-AS1)[編集 | ソースを編集]

  • メーカー希望小売価格 5,800円

グラフィックソフト。イラストブースターがなくてもパッドで描画可能、画像の保存機能は無し。

プリントブースター (PI-AD3)[編集 | ソースを編集]

  • 1989年9月発売 メーカー希望小売価格 24,800円

本体に接続できるプリンター。ペンを差し込んで使うペンプロッター式。ごく初期に出た周辺機器で、高価な上性能もお粗末、実用性に乏しく、ほとんど売れなかった。

イラストブースター (PI-AD4)[編集 | ソースを編集]

  • 1989年9月発売 メーカー希望小売価格 9,800円

専用ペンタブレット。透明なので下絵をなぞることができる。

フォトリーダー (PI-AD5)[編集 | ソースを編集]

  • 1989年9月発売 メーカー希望小売価格 5,000円

ペン型単色イメージスキャナ。プリントブースターのリーダ端子に接続して使用する。取り込みにはとても時間がかかる。

通信装置[編集 | ソースを編集]

通信ブースター(未発売)[編集 | ソースを編集]

通信ツールというソフトと併用し、NECが運営していたテキストベースのパソコン通信「PC-VAN」に接続出来るというもの。BASICのプログラミングなども可能になる予定であり、当然同時期にキーボードが発売される予定も有った。モニタ試験も行っていたが、開発期間が長引き性能が陳腐化した等の理由で発売中止となる。

カラオケ装置[編集 | ソースを編集]

初代CD-ROM²専用のシステム。カラオケソフトは別売り。

ROM²アンプ (AMP-30)[編集 | ソースを編集]

  • 1989年10月発売 メーカー希望小売価格 24,800円

ROM²スピーカー (SPK-30)[編集 | ソースを編集]

ROM²アンプ同梱

マイク (MIC-30)[編集 | ソースを編集]

  • メーカー希望小売価格 5,500円

特にROM²アンプシステム専用ではない普通のカラオケ用マイク。

追記[編集 | ソースを編集]

PCエンジン各機種、各外部機器に同梱された純正AVケーブルの純正RCAピンプラグは非常にもろい構造をしており、RCAジャックとの脱着を繰り返すうちに必ず内部断線を起こす欠陥があった。これを避ける為に、メガドライブやネオジオのモノラルAVケーブルを流用していたユーザーも居た。この点は何故か最後まで改善されることはなかった。

初代PCエンジン、PCエンジンコアグラフィックス、PCエンジンスーパーグラフィックス、PCエンジンコアグラフィックスIIの背面にある専用拡張端子にはRGB映像信号が出力されている。電波新聞社よりこの端子からRGB信号を取り出すコネクターの発売が予定されていたが結局発売されなかった。

関連項目[編集 | ソースを編集]