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FTサーバー

3,022 バイト追加, 2015年7月29日 (水) 01:16
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'''FTサーバー'''(読み:えふてぃさーばー、[[英語]]:fault tolerant server)とは、[[フォルトトレランス]]を実現するため、ありとあらゆる部品が[[冗長化]]された[[サーバー]]のことである。

==概要==
FTサーバーは一般的な[[サーバー]]で[[ソフトウェア]]レベルで[[冗長構成]]を行う場合とは異なり、[[ハードウェアレベル]]で細部まで[[冗長化]]されている製品のことである。たとえば[[CPU]]ひとつとっても常に2個の[[CPU]]で同じ[[演算]]を行い整合性を検証するなどといったことが行われ、故障が発生した際には1ミリ秒も停止せずに動作を続けるシステムのことである。[[CPU]]や[[メモリ]]、[[マザーボード]]などすべての部品が[[HDD]]でいう[[RAID1]]のようなミラーリング状態にあるような特殊な[[サーバー]]である。

類似する技術に[[フェイルオーバークラスター]]があるが、こちらは[[フェイルオーバー]]まで数秒から数十秒の一時停止を伴う。一方でフォレトトレラントサーバーではわずか数秒でも絶対に止まらないという特徴がある。また、[[ハードウェア]]ですべて処理されるため、[[ソフトウェア]]的には深く考える必要がなく、既存のものを手を加える必要がないという利点がある。なお、その上で動く[[ソフトウェア]]が[[ストップ・ザ・ワールド]]を引き起こすなどまでは抑制できない。

==価格==
FTサーバーは、当然のように2倍以上の物量が必要であり、さらに冗長化を維持する機構なども必要となる。
よって価格は同一性能の一般的な[[サーバー]]と比べ10倍くらいになる。

このようにFTサーバーは[[ハードウェア]]自体が高価であるため[[初期費用]]は非常に高くなる。しかしながら、維持管理が非常に楽であり、また[[ソフトウェア]]側に特殊な[[冗長化]]機能を求めないなど、[[維持費]]や[[開発]]などを抑える特徴もある。この点については運用開始後の[[ランニングコスト]]に伴う[[人件費]]などとの兼ね合いも含めて検討する必要がある。

==性能==
一般的な[[サーバー]]とFTサーバーでは同程度の[[カタログスペック]]であっても整合性検証などの要素が入るため性能は劣る傾向にある。購入に際しては要求スペックの2割増くらいで選ぶ必要がある。

==主な製品==
;日本ストラタステクノロジー
*ftServer<ref>http://www.stratus.com/jp/solutions/platforms/ftserver/</ref> - 直球な名称である。実績・性能・価格、すべてに優れる。[[SSD]]搭載モデルだと価格がいきなり高くなるのが難点。

==関連項目==
*[[RAID]]
*[[リダンダント]]

==参考文献==
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