半導体のクロック周波数が低かった時代は半導体間を繋ぐ配線はバラバラな配線長でも問題なく動いた。
しかしCPUやメモリなどのクロック周波数が1GHzを超えたあたりからバラバラの配線長では信号の到達時間に差がありすぎて正常に動かなくなった。その解決策として等長配線という考えが一般化した。
たとえば最近のPCのマザーボード上のCPUとメモリを繋ぐ複数の配線の長さはすべて同じになっている。マザーボードの配線をみて「なんで渦を巻いているのだろう?」と思うことがあるだろうが、それこそが等長配線である。
最近の回路図を描くソフトには必ずと言っていいほど等長配線を自動で計算、デザインしてくれる機能が付いている。