IronRuby
2012年3月9日 (金) 04:29時点におけるimported>Administratorによる版 (→Mono)
IronRubyとは、マイクロソフトのDLR開発チームの中の人が作った.NET Framework上で動作するRubyの実装である。 もともとはマイクロソフトによって管理されていたが、IronPythonとともにオープンソースコミュニティに譲渡され、ユーザーコミュニティにより開発と管理がなされている。
目次
互換性
2012年3月時点で最新のIronRuby 1.1.3 は、Ruby 1.9.2 互換となっており、Ruby 1.8.6 との互換性は捨てられている。
Ruby 1.8.6 との互換を希望するユーザーのために IronRuby 1.0 も継続して提供されているので、必要ならばそちらを使うこと。
インストール
Windows
公式サイトからインストーラをダウンロードして実行。
Mono
1. GitHubからソースコードをダウンロードする。
ブラウザなどでダウンロードするもよし、gitでダウンロードするもよし。
$ mkdir iron
$ cd iron
$ git clone https://github.com/IronLanguages/main.git
2. ファイル名の大文字小文字を統一する。
ソリューションファイルの中で指定されている各種ファイルが、ファイルの大文字小文字を区別しないWindows向けに作られており、ファイル名の大文字小文字を区別するLinux/Unixでは「ファイルがない」などのエラーとなるので統一する。
$ cd main
$ find . -type f -name *.sln -exec sed -i.bak 's/SilverLight/Silverlight/g' '{}' \;
3. xbuildコマンドでビルドする。
$ xbuild /p:Configuration=Release /p:TreatWarningsAsErrors=false Solutions/Ruby.sln
4. 出来上がったファイルをコピーする。
※インストール先は「/opt/ironruby」ディレクトリになっているので適宜書き換える。
$ mkdir -p /opt/ironruby/lib
$ cd bin/Release
$ for f in *.exe *.dll *.config; do \
install $f /opt/ironruby/lib; \
done
5. ショートカット用のシェルスクリプトを作っておく。
$ mkdir -p /opt/ironruby/bin
$ echo '#!/bin/sh'$'\nexec mono $MONO_OPTIONS "/opt/ironruby/lib/ir.exe" "$@"' > /opt/ironruby/bin/ir
$ chmod 755 /opt/ironruby/bin/ir
IronRuby Tools
関連項目
外部リンク
参考文献