Glasgow Haskell Compiler
Glasgow Haskell Compiler(読み:ぐらすごー・はすける・こんぱいらー、略称:GHC)とは、Haskell実装のひとつであり本流である。 Haskellと言えばGHC、GHCと言えばHaskellである。
目次
概要
GHCはその名称の一部に「コンパイラ」と名乗っているが、実はインタプリタも含んでいる。実に紛らわしいのでフルネームで呼ばずGHCと略称のみで呼んだ方がいいね。
もともとはイギリスのグラスゴー大学のサイモン・ペイトン・ジョーンズ[1]という人によって開発されていたものだが、その人がケンブリッジ大学を経て、マイクロソフトに就職した関係で、現在はケンブリッジにあるマイクロソフトの研究所(Microsoft Research Cambridge)が中心となって開発を行っている。
Haskell界隈にはマイクロソフトの関係者が数多く名を連ねていたこともあり、いつの日かExcelにおいてVBAに取って代わりHaskellが標準搭載されると信じている者も少なからず存在したが[2] 、今のところ実現はしていない。それどころか声の大きいJavaScript勢が優位なようである。
Linux、Windows、Mac OS X、FreeBSDが主要プラットフォームとなっており、ビルド済みのパッケージが提供されている。その他の環境でもソースからコンパイルすれば動くかもしれない。 [3]
インストール
Mac OS X
Mac OS X向けのパッケージが公式配布されている[4]。 ただしMac OS Xにはアンインストールの概念がなく気持ちが悪い。
そこでMac OS XではHomebrewを使うと簡単にインストールもアンインストールもできるようになる。
HomebrewでGHCのみをインストールする場合は以下のようにする。
$ brew install ghc
HomebrewでHaskell Platform(便利なライブラリやツールの詰め合わせ)をインストールする場合は以下のようにする。Haskell Platformのインストール時はghcがインストールされた後に裏でghcが動いてガシガシとコンパイルが掛かるので長い時間を要する。気長に待とう。
$ brew install haskell-platform
FreeBSD
FreeBSDでは公式パッケージが用意されているのでそれを利用するとよい。
ghcを単品でインストールする。
$ pkg install ghc
Haskell Platformをインストールする。
$ pkg install hs-haskell-platform