OS X 10.11 El Capitan
概要
OS X 10.11 El Capitanは、アップルが2015年6月8日(米国時間)に米サンフランシスコで開催した開発者向けのカンファレンス「WWDC 2015」で発表した。
ヨセミテ渓谷にそそり立つ巨岩「エル・キャピタン」の名前が付けられていることから、表向きはメジャーバージョンアップということだが、OS X 10.10 Yosemiteのマイナーバージョンアップではないかと思われる。
主な変更点
システムフォント
システムフォントがSan Franciscoに変更された。Retina Displayで読みやすいらしい。 OS X 10.10で従来のLucida Grandeから変更されたHelvetica Neueは一代でお役ご免になった。
日本語に関しては以下の4フォントが加わった。
- クレー
- 筑紫A丸ゴシック
- 筑紫B丸ゴシック
- 游明朝体+36ポかな
Split View
アプリケーションのフルスクリーン表示で2つの画面を並べられるようになった。 たとえば、メールとSafariを並べて、Webページの情報を調べながらメールを書くというような使い方が可能になる。 まるでWindows 8である。
パフォーマンス
パフォーマンスを引き上げる改善の積み重ねによって、アプリケーションの起動が最大1.4倍、アプリケーションの切り替えが最大2倍、プレビューでのPDF表示が最大4倍も高速になる(開発段階のOS X 10.11 El CapitanとOS X 10.10.3 Yosemiteの比較)。
Metal
GPUを直叩きできる低レベルAPI「Metal」が搭載される。 2014年のWWDCで発表されiOSに搭載されていたMetalがMacにも搭載される。 描画速度8倍である。
インストール
VirtualBox
注意
VirtualBox 5.0.14ではApple IDを利用できない。 インストール中にApple IDの入力を求められるが、入力せずにスキップすること。入力して次へを押すとフリーズして何もできなくなる。
今のところ解決策はなくApple IDを利用したい場合はVMware Fusionなどを買うしか道はない。 とくにVMの主戦場である開発用途ではXcodeがインストールできないためほぼ役に立たない。