MLC(読み:えむえるしー、語源:Multi Level Cell)とは、フラッシュメモリにおいて1つのセルに「2ビット以上のデータ」を保持するものをいう。
MLCのMは「マルチ」という意味であり、1つのセルに2ビットであろうが4ビットであろうが「MLC」です。
ただ歴史的に2ビットの時代に広く使われた言葉という関係で、ほとんどの場合は「2ビットのもの」を指しているのが一般的です。MLCが登場した時代に「DLC (Dual Level Cell)」という言葉を使っていればこんなことにはならなかったと思われます。
なお、サムスンはQLC製品であっても「V-NAND 4bit MLC」などという名称を使っています。
2bit MLC(マルチレベルセル)の耐久性は、書き換え回数が5,000~10,000回とされています。
2023年時点では、超高耐久用途であれば1bitのSLC、一般的な用途であれば3bitのTLCが主流となっており、2bitのMLCほぼ使われていません。