SPARCstation 20
SPARCstation 20(読み:すぱーくすてーしょん20、略称:SS20、コードネーム:Kodiak)とは、SuperSPARCまたはhyperSPARCというCPUを搭載したサンマイクロシステムズが製造販売していたワークステーションである。
目次
概要編集
SPARCstation 20は、SPARCstationシリーズの最終モデルであり、以後はUltraSPARCシリーズへと名前が変わった。 ピザ野郎なプログラマーに非常に人気が高い「ピザボックス」というフォームファクターを採用している。
スペック編集
CPU編集
CPUは「モジュール」という単位でマザーボードと接続するようになっている。 1つのモジュールには最大2CPUまで搭載することができ、かつマザーボードには2つのモジュールを搭載できる。 よって最大で4個のCPUを搭載できる。
なお、このモジュール接続端子はMBusと呼ばれる。SPARCstation 10も同じMBusだが33MHzで接続されているのに対して、SPARCstation 20では50MHzに高速化されている。
搭載可能な最速CPUはRoss Technology製のhyperSPARC 200MHzである。
メモリ編集
SPARCstation 20には200ピンのDSIMMスロットが8個搭載されている。1枚64MBのメモリを8枚刺すことで最大512MBまで搭載できた。
DSIMMはSPARCstation 10から使われているサン独自仕様であり、いわゆる普通のPCで用いられたSIMMと似たようなものだが互換性はない。
8スロットのうち2つは若干幅が広く、VSIMMと呼ばれるVRAM(ビデオカードのメモリ)の増設に使うことができる。
ネットワーク編集
コントローラーにAMD Lanceを搭載し、10Base-Tを備える。 イーサネット端子がモリモリ欲しいひとは拡張スロットのSBusに自前でイーサネットカードを挿して使っていた。