コストダウン
コストダウンとは、あらゆるコストを削減することをいいます。
コストダウンを追求しすぎて「削ってはいけないもの」まで削ることが多々ありますので注意が必要です。主に「目に見えない部分」「すぐには影響のない部分」を削るので短期間では影響が出ず、後々ヤバイ事態になることも多々あります。例えば、従業員の教育やメンテナンス費用などが削減されると、長期的には生産性の低下や設備の故障などの問題が発生する可能性があります。
そのため、コストダウンを行う際には、短期的な利益だけでなく、長期的な影響も考慮することが重要です。バランスの取れたアプローチが求められます。
主な失敗事例
半導体製造プロセスの研究者をリストラ
最先端の微細化を進めている半導体メーカーは、現在ある世代のNodeを量産しながら、次世代のNode、次々世代のNode、その先の世代のNode、というように、3~4世代先のNodeの半導体を同時開発している。
例えば、Otellini CEOの時代に、65nm、45nm、32nm、22nmのプロセッサの量産を行いながら、次世代14nmの開発、次々世代10nmの開発を並行して行っていたはずである。
2005年から2009年にかけて2万人も社員を減らしてしまった。このとき、どこの部門の社員を減らしたかを考えてみると、そのとき製造しているNodeに関わっている技術者は減らせない。また、そのNodeの営業やマーケティング要員も減らせない。
最も人員を減らしやすいのは、次世代や次々世代の開発に関わっているR&D技術者である。というのは、その技術者を減らしても、現在進行中の製造や販売に影響が出ないからだ。
しかし、先物のR&D技術者を減らしたツケは、その将来に払うことになる。14nmの立ち上げが1年遅れ、10nmの立ち上げが5年以上遅延したのは、2万人の社員(の中のR&D技術者の多く)を減らした影響であると考えられる。
そして、いったん狂ってしまった微細化の時計の針は2度と元には戻らない。