地球防衛軍3
地球防衛軍3は、THE 地球防衛軍シリーズの第4弾。宇宙人(主に巨大昆虫)と戦うゲーム。PS2のSIMPLE2000シリーズ「地球防衛軍」のリメイク的作品である。今作はシンプルシリーズの枠組みから外れたため「THE」は付かない。 シリーズの伝統的な特徴として、
- 異常とも言える敵の数
- 巨大な敵
- 難易度のインフレ
- 上記の理由による処理落ち
- 作戦とも言えないような本部からの命令
などが挙げられる。 今作からはNPCの仲間が追加され(前作までは無線上でのみ登場)、武器や搭乗兵器が増えた。
もとがSIMPLEシリーズなだけあって、そのゲーム性は非常にシンプルである。敵を倒せば、回復・アーマー値上昇・武器コンテナの三種いずれかアイテムを落とす。マップ内の敵、及び増援を全滅させれば作戦成功となり、リザルト画面で取得したアーマーと武器が清算される。モデリングやエフェクトに関してははいささか粗が目立つものの、プレイしているとそんなことは些末な問題だと感じるようになるだろう。海外のレビュアーに、「長時間プレイしていると脳が腐る」とまで言わしめたあたりに、このゲーム独特の性質を感じ取ってほしい。
地球防衛軍3は、シリーズのファンからは「燃えゲー」と認識されている。これは巨大な敵に白兵戦で挑むというシチュエーションや、NPC隊員の発する台詞によるところが大きい。
目次
地球防衛軍3(ちきゅうぼうえいぐんすりー)[編集 | ソースを編集]
ジャンル:TPS 都市破壊ゲー
開発元:サンドロット
発売元:D3パブリッシャー
ストーリー[編集 | ソースを編集]
2013年 地球外生命体「フォーリナー」の存在が確認される
2015年 有事に備え、連合地球軍EDF(Earth Defense Force)が設立
2017年 フォーリナーが大船団を率いて地球に飛来
プレイヤーは小隊長「ストーム1」となり、他の隊員と共に本部のむちゃくちゃな作戦を遂行しながらフォーリナーの地球侵略に立ち向かう。
ゲーム概要[編集 | ソースを編集]
- さ……サンダー!!
- 昆虫キモォォォス!
武器[編集 | ソースを編集]
プレーヤーは2種類の武器を装備することができる。敵の落とすアイテムを拾うと、一定確率で新しい武器が支給される。
ジャンルは以下の通りである。
- アサルトライフル
- 初期状態で持っている種類。主に通常型(無印)、威力重視型(ST)、連射重視型(RA)、バースト型(B)の4タイプ。クリアだけを目的とするならお世話になる機会は序盤だけだと思われる。
- 通常型
- 通常のタイプ。アサルトライフルというわりに装弾数は100発前後。威力もそこそこ。
- 威力重視型
- 連射力が低い代わりに単発の威力は高め。
- 連射重視型
- 連射力が高い代わりに単発の威力は低め。
- バースト型
- 3点または4点バーストで射撃。威力はやや高めだが、このゲームは実質弾薬が無限であるためあまり意味はない
- スナイパーライフル
- 長距離攻撃が可能。単発の威力は非常に高く、全難易度のあらゆる局面で有用。
種類は以下の通り。
- MMF シリーズ
- 標準的なスナイパーライフル。
- ライサンダー シリーズ
- 速射性を犠牲に威力を高めたもの。高難易度では必須の武器。
- ファイブカード
- 名前の通り5発の弾丸をショットガンのように同時発射する。
- ファイブカードXA:射程が短い代わりに威力はやや高め。
- ファイブスターXB:威力が少々抑えられている代わりに長射程。また、弾丸が壁などに当たると跳ね返る。
- ストリンガー
- 弾丸が敵を貫通し、威力も高め。しかし一発ごとにリロードが入る単発。
- レーザーライフル
- 強力なレーザーを照射。
- 零式レーザーライフル:クリア特典。超強力だがリロード不可。
- ALレーザー銃:ゲーム終盤で仲間が装備する武器。隊長と一般隊員のものでは性能に多少違いがある。こちらはリロード可能。実質、地球防衛軍3でのメインウェポンになる。
- ショットガン
- 的確に命中させれば高いダメージを与えることができる。雑魚の類は一撃で倒せることもあるが、欠点として全般的にリロードが長いということが挙げられる。敵の性質上接近戦を強いられがちであるため、活躍の場が多い。 拡散するため初心者でも命中させやすく、対大物用としても有用である。
種類は以下の通り。
- バッファロー シリーズ
- 標準的なショットガン。
- ガバナー シリーズ
- 散弾数が多く、広く拡散する。射程も短い。
- スパロー シリーズ
- 速射力を高めたタイプ。威力は少々低い。こちらも射程はやや短い。
- ワイドショット シリーズ
- 水平、または垂直への拡散性を高めたタイプ。
- ロケットランチャー
- 初期装備の一つ。攻撃力も高めで、爆風によって複数の標的を攻撃可能。ただし自爆には注意が必要である。使い勝手のいいロケットランチャーだが、高難易度ではスナイパーライフルに一歩譲ることになる。
種類は以下の通り。
- スティングレイ シリーズ
- 通常型。5発程度の装弾数を有する。一部モデルにはスコープが付いている。
- ゴリアス シリーズ
- 威力、爆破範囲、弾速を重視した単発式ロケットランチャー。標準的にスコープが付いている。
- ボルケーノ シリーズ
- 多弾頭弾。ゴリアスと対を成すように、単発威力、爆破範囲、弾速は低め。次第に広く拡散していく。
- カスケード シリーズ
- 連射力を重視したタイプ。単発威力は低いが継続的に当て続ける事で大ダメージを狙える。
- プラズマランチャー系
- フォーリナーの技術を解析して誕生した武器。威力と爆破範囲に優れるがリロードはできない。
- プラズマランチャーA1:爆破範囲は広いが威力は低い。弾はゆるやかな弧を描き、ゆっくりと進む。
- プラズマランチャーA2:ショットガンのように小さな弾が拡散発射。弾速は速く、威力もまあまあ。ビルなどを破壊できない。
- プラズマランチャーA3:威力と爆破範囲に優れる。きつい弧を描くため、敵の群れの中にチョッピングさせるように撃つのに適している。
- ジェノサイドガン
- 最高難易度クリア特典。シリーズ伝統のネタ武器とも。しかし今作ではリロード時間、弾速が調整されており、凶悪な性能を有する。
- ミサイル
- 射程内に敵を捉えていれば自動的に敵を追尾してくれるミサイル。乱戦になりがちなこのゲームにおいての有用性はあまりない。ただしプロミネンス系は安定した威力があり、敵の群れを一掃したり、逃げながら撃つといった芸当が可能である。
種類は以下の通り。
- MLRA シリーズ
- 超小型かつ高速のミサイルを連射する。誘導性能は高いが、射程はそこそこで威力も低いため、使いどころはあまりない。
- FORK シリーズ
- 小型かつ中速のミサイルを多数同時発射する。威力はMLRAより上だが射程は短い。
- エメロード
- 中型のミサイルを発射する。中位機種のスナイパーライフル程度の威力はある。
- エアトータス
- 大型かつ極低速のミサイルを発射する。威力と爆破範囲は極めて高い。
- 異常なまでの弾速の遅さとネーミングから『鈍亀』と呼ばれる。
- プロミネンス
- 大型かつ徐々に加速するミサイルを発射。威力・爆破範囲ともに優秀である。
- 発射後しばらくは直進する性質を持ち、ロケットランチャーのような使い方も可能。着弾点確認のためのスコープが付いている。
- 手榴弾
- 射撃ボタンを押すと力をため、離すと投擲する。タメの最中は予想軌道が表示される。総じて威力と爆破範囲に優れる。いささか使い勝手が悪いように思われるが、時限タイプを「置き逃げ」するなどして連続爆破を狙える。
- 通常型
- 接触することで起爆する。
- 時限型(J)
- 力をため始めてからn秒後に爆発。同じ型番でも通常型より威力が高い。
- 時限バウンド型(SJ)
- 投げるとスーパーボールのようにバウンドする。
- グレネードランチャー
- グレネードランチャーは、基本的にやや弧を描く軌道の弾を発射する。とんがった性能のものも多いが、最終的にロケットランチャーに代わって遠距離爆破武器の役目を果たすことになるだろう。
- 通常型
- 着弾と同時に爆発。通常型でも速射力重視のものや数発を同時発射するタイプがある。
- 時限型
- 発射後n秒後に爆発。こちらもやや威力は高めである。
- スプラッシュグレネード
- オブジェクトに接触するとスーパーボールのように跳ね回る弾頭を大量に発射する。広い空間を爆破可能。
- スティッキーグレネード
- 接触したオブジェクトにくっつく弾頭を発射。威力は非常に高いが、使いこなすにはやや練習が必要。
- スタンピード
- 威力高めの弾頭を大量に発射する。瞬間火力は非常に高く、群れに対して、あるいは巨大な敵に対して非常に有効。
- 特殊兵器
- その名の通り、特殊な性能を持った兵装の数々。
- アシッドガン
- 敵が使用してくる『酸』を弾として発射する。威力は高いが、モデルごとにクセが強い。
- かんしゃく玉
- ジョークのようにしか見えない武器だが、単発の威力が高いため比較的実用できる部類である。
- ばら撒いて使ったり、中距離の敵を屠るのにも使える。ちなみに手榴弾のようにタメて投げる(もちろん軌道も表示される)。
- C系爆弾
- 遠隔操作で爆破できる爆弾。威力は非常に高く、設置方法・場所などを考えて置けばあらゆる地上の敵に有効。
- 火炎放射器
- 威力はそれほどでもないが、広範囲の敵に対する足止め効果を期待できる。
- インパルス
- いわゆるクレイモア(指向性地雷)。C系爆弾のように遠隔操作で起動する。弾は広く拡散するが、威力はそれほどでもない。
- ただし貫通性能を持っており、味方の支援に役立つ。C系爆薬のような使い方も、一応出来なくはない。
- バウンドガン
- アサルトライフルタイプとショットガンタイプがある。この武器の弾丸は、壁などに接触すると跳弾する性質を持つ。
- セントリーガン
- 自動歩哨銃。起動すると近くの敵を自動で狙い、攻撃してくれる。
- 性能はピンキリだが、このゲームのクリアの鍵を握る兵装の一つである。
乗り物[編集 | ソースを編集]
フィールドに配置されている搭乗兵器。バイク以外は大型であるため敵のいい的だが、使いどころを考えれば非常に有利にミッションを遂行することができるだろう。ただし、海などに落ちると即壊れるため注意が必要である。
- 戦闘車両「E551ギガンテス」
- 戦車。攻撃手段は大砲。やや広めの爆破範囲を持つため、敵を一掃することも可能。
- 高い走破性能を持つが、時折ひっくり返ることがある(自爆して戦車を壊す事で脱出できる)。
- 移動速度と関係上、航空攻撃には無力。
- 戦闘ヘリ「EF24バゼラート」
- 機銃、ミサイルを攻撃手段として持つ。機銃の攻撃力は高いが、ミサイルは威力・誘導性能とも中途半端。
- 離陸が遅く、飛び立つまでに破壊されることもあるが、一旦浮かんでしまえば非常に高速で移動が可能である。
- 強烈な慣性がかかるため、操縦には多少の慣れが必要。また、オブジェクトとの接触でダメージを受ける。
- エアバイク SDL2
- 一応機銃が付いているが、威力は極めて低い。耐久性も低く、何かのオブジェクトにぶつかっただけで壊れてしまう事もしばしば。
- ただし移動速度は非常に速く、仲間の元へ急ぎたい場合、敵から逃れる時、アイテムを集める際などに広く活躍する。
- バトルマシン「ベガルタ」
- 今作から追加された乗り物。見た目は「マトリックス:レボリューションズ」に搭乗したAPUにそっくりである。
- 機動性は低く、ダメージを受けることは覚悟しなければならないが、それを補って余りある火力と耐久力を備える。
- 短時間ながら、背部のバーニアでホバリングも可能。武装はバルカン砲、ランチャー、火炎放射器。
登場キャラクター[編集 | ソースを編集]
- ストーム1
- 俺たち
- 本部
- ストーム1を罠に嵌める強敵
- その他隊員
- 味方のフリをして、急に前に出てきて爆風に巻き込もうとしてくる。
- 小隊の隊長である赤ヘルはよくストーム1に命を狙われる。
- 考え無しに「突撃だー!」して窮地に陥る“特攻野郎レンジャーチーム”、
- その尻拭い役で“ミイラ取りがミイラのストームチーム”、
- 自虐ネタで周りを和ませる“お笑い集団モールチーム”、
- 最新鋭の強力な武器が配備された“囮担当オメガチーム”、
- 減っていく人員を補充するために活躍する“勧誘員スカウトチーム”が存在する。
- アリ
- 黒光りで大きい
- 赤アリ
- 赤い
- クモ
- ははははは はははは!
- 死ぬ、糸に巻かれて死ぬんだよ!
- あはははは
- ガンシップ
- 空飛ぶ洋式便器
- 巨大二足歩行兵器ヘクトル
- 図体のわりにはシャイな野郎
- ゴキブリ
- 存在するという情報だけで多くのプレイヤーの精神を破壊する強力な敵。
- 『THE 大量地獄』でググったりなんかするなよ!いいか絶対にすんなよ!
その他[編集 | ソースを編集]
- EJ24戦闘機
- EDFの主力航空戦力。作中には報道と無線上にのみ登場する。敵攻撃機の大軍の前にあっさりと敗退する。
- 作中で航空支援を受けられない理由として扱われている。
- 決戦要塞 X3
- こちらも報道と無線上にのみ登場。EDFが開発した切り札的な存在らしいが、敵母船の攻撃で大破する。
コラボレーション企画[編集 | ソースを編集]
XBOX360に主戦場を移した地球防衛軍は熱狂的な一部のファンの力により双対である熱狂的マニアを有するアイドルマスターとのコラボレーション企画をも実現した。
開発エピソード[編集 | ソースを編集]
企画段階ではPS3での発売が予定されていたが、開発コストが大きすぎるためXbox360に変更になった。