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ウェブ魚拓とは、WWW上のウェブサイトウェブページ)をキャッシュとして保存する無料のサービスである。 日本の株式会社アフィリティーが2006年より運営している同名サービスの固有名詞であるが、広く認知されたこともあり類似サービス全般を指していることが多い。

目次

概要編集

新聞社などニュースサイトの記事を引用・リンクした場合、時間の経過(社や内容にもよるが、放送局では数時間、新聞社ではおおよそ1週間から1ヶ月程度)により、引用・リンク元の記事ページが削除され、デッドリンク(リンク切れ)となるために利用者や閲覧者にとって不便であった。典型的な例として、2005年日本国際博覧会の期間中、主要各紙サイトでは万博特集コーナーが設けられていたが、2007年5月時点ではいずれも削除されている(地元紙のためか、最後まで残っていた中日新聞も、2007年4月のリニューアルで削除)。2007年時点で、例外的に過去の記事が保存されているニュースサイトは、インプレスImpress Watchなど一部の専門的なものに限られ非常に少ない。かつては毎日新聞や産経新聞も、自社ウェブサイトを開設した1996年頃からの掲載記事を保存していたが廃止した。ネット上にて、リンク切れとなった過去の記事内容を閲覧する方法としては商用の記事検索サービスもある。

このようなときにウェブ魚拓のキャッシュ機能を利用して、サイト(記事ページ)の内容を保存していれば引用・リンク元のページが消えたとしても、ウェブ魚拓のキャッシュから当時の記事を見ることができる。アメリカのアーカイブサイトであるインターネット・アーカイブと異なり、ウェブクローラを使って自律的に自動で片っ端から集めるのではなく、利用者が目的のURLを入力して保存する形式である。また、ウェブ魚拓では画像データやAdobe Flashなどのデータも保存されるので、ほぼ完全にページの内容を再現することができる点が優れている。ただし、ウェブ魚拓によるアクセスを遮断しているサイトも増えている。

サーバーシリコンバレーに設置のホスティングサーバーを借りている。

2010年11月12日、バックアップ処理の誤動作で2007年前半以前の魚拓のファイルが失われたことが明らかにされた[1]

類似サービス編集

関連項目編集

脚注編集

外部リンク編集