エンタープライズ向けHDD

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エンタープライズ向けHDD英語:enterprise hdd)とは、サーバーなどで使われる最高級なハードディスク製品の総称である。

概要[編集 | ソースを編集]

業務で使うハードディスクはケチってはならない。壊れてなくても定期的に交換しよう。壊れてからでは手遅れだ。

耐久性[編集 | ソースを編集]

エンタープライズ向けHDDは24時間365日の稼働を想定して作られている。なお、デスクトップ向けHDDは8時間1ヶ月20日稼働くらいを想定されて作られている。そのためエンタープライズ向けHDDは保証期間も長めに設定されているものが多い。

一部の製品には超小型の無停電電源装置のような機能をするバッテリーキャパシタが搭載されており、不意の電源断が発生してもライトキャッシュを書き込み終えるくらいまでの数十秒は自力で通電し続けるようになっていたりする。

パソコンに搭載されているHDDとの最大の違いは衝撃を吸収する機構の有無であると言われている。サーバーではRAIDを組むのが当たり前のようになっているため、常に周囲のHDDが発する振動を受ける。それらが原因で故障しないように工夫されているという。

保証[編集 | ソースを編集]

保証期間内であれば電話一本で交換品を送ってきてくれたりするものが多い。 家庭用であれば基本的に現物交換であるが、業務用では「壊れた!助けて!」とコールセンター電話すると紳士協定で交換品を送ってくれるのである。 ボッタクリ価格と思われがちだが保険料的な意味合いが大きい。

価格[編集 | ソースを編集]

エンタープライズ向けHDDの価格は似たようなスペックのデスクトップ向けHDDの10倍前後が相場となっている。

そもそも業務用は量産される数も少ないため高価になりがちである。いわゆる量産効果が効かないためである。

また、エンタープライズ向けHDDは価格も高いが保証期間も長いのが特徴である。これは交換パーツが無くなりシステムが動かせなくなるという事態を回避するためという意味合いも大きい。だが保証期間が長くなるということは、型落ちしても製造し続けなければならない、もしくは倉庫に山積みしておかねばならないという事でもあり、生産ラインの無駄とも言え、どうしてもコスパが悪くなる。これがさらに価格を押し上げている要因となっている。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]