キャリアデザイン支援制度

キャリアデザイン支援制度とは、2021年8月に大和ハウスが公表した、45歳から54歳の勤続10年以上の社員を対象にしたリストラの名称です。

実態は早期退職優遇制度であり、会社の都合による人員整理にすぎないのだが、「キャリアデザイン」という言葉を冠することで、まるで社員が自ら未来を主体的に設計しているかのような錯覚を与えている。

さらに「支援」という優しい響きを添えることで、退職が強制ではなく本人の自由意思であるかのように演出されるのだから、日本企業の言葉の化粧術は見事というほかない。

経営側にとっては単なるコスト削減策であっても、制度名だけを見ればキャリア形成のための温かいサポートに聞こえる。こうして「リストラ」という冷たい響きは姿を消し、代わりに「キャリアデザイン」という耳障りのよい言葉が社員の肩を叩く。送り出される人々は、望むと望まざるとにかかわらず、企業広報が描いた「未来設計」という美しい物語の登場人物に仕立て上げられるのである。