シルクロード

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シルクロード
URL 新:http://silkroad6ownowfk.onion[1]
旧:http://silkroadvb5piz3r.onion[2][3][4]
営利性 はい
タイプ オンライン闇市
登録 必要
使用言語 英語
ユーザー 約96万
運営者 現:通称デフコン
旧:ロス・ウィリアム・ウルブリヒト
収益 92,000アメリカドル/月[5]
(trade volume 1.2 million US dollars per month)[5]
現状 再開、継続中
  

シルクロード英語:Silk Road)とは、無差別で誰でも利用でき、無制限に何でも出品できるTor秘匿サービス上のフリーマーケットである。ようするに無法地帯である。

概要[編集 | ソースを編集]

シルクロードはTorを通じてのみ利用できる、Torさえ通せば誰でも利用できるオンライン上のフリーマーケット(電子商取引サイト)である。

シルクロードでは通常のインターネットからはアクセスできず、Torを通じてのみ利用できる。 このためGoogleBingなどの検索エンジンには一切引っかからないという特徴がある。 これではあまりに不便なので第三者によってTor秘匿サービスを探し出す「Grams」という検索エンジンが登場している。

シルクロードでの取り引きはドルに代わりビットコインで行うようになっている。 このためシルクロードが一時閉鎖した際にはビットコインが大暴落した。

なお、シルクロードは全て英語であり、Torだ、ビットコインだ、以前に99%の日本人はここで脱落する。

取扱商品[編集 | ソースを編集]

シルクロードは日本で人気のYahoo!オークション(通称:ヤフオク)から一切の制限をなくしたものだと思ってまず間違いない。出品者にも出品物にも一切の制限がない。

このためシルクロードでは、マリファナLSDヘロインコカインなどの禁止薬物にはじまり、偽造免許証や偽造パスポート、偽造車両保険、まだ表沙汰になっていないマルウェアセキュリティホール情報、クラッキングなどで盗まれたアカウントクレジットカード情報、ゲーム映画違法コピーなど幅広い商品が流通している。

さらに物のみならず、殺し屋傭兵などの「ほんとかよ」と思うような人材派遣まで出品されている。

なお、シルクロードはよく言われているようにヤバいモノも出品されているが、普通のフリーマーケットのように不用品を出品している者や、Arduinoで手作りした謎のオモシロ装置を出品している者など、普通の使い方をしている者が大多数である。これは日本におけるキチガイ巣窟といわれる2ちゃんねるでも真性のキチガイは極少数であり大多数は一般人なのと同様であるといえる。

その他[編集 | ソースを編集]

2013年7月まで95万7079人の登録ユーザーを保有していた。 [6]

歴史など[編集 | ソースを編集]

かつてはロス・ウィリアム・ウルブリヒト(英語:Ross William Ulbricht、通称:Dread Pirate Roberts、DPR)によって所有されていた。現在の管理人は不明。

閉鎖[編集 | ソースを編集]

FriendlyChemist(以下FC)と呼ばれるシルクロードの利用者がシルクロードのユーザー情報を手に入れ、これを公開するとDPRを恐喝した。これに憤慨したDPRは、FCの抹殺を計画し、ヒットマンに15万ドル相当のビットコイン(電子通貨)を支払い暗殺を試みた。

なお、実際に殺人はおこなわれなかった。

が、この暗殺指令がプリズムを張り巡らす米国諜報機関に察知され、FBI、HSD(国家安全保障省)、DEA(麻薬捜査局)などの合同捜査部隊により、2013年7月、シルクロードのサーバーへのアクセスに成功し、犯罪根拠を手に入れた。 DPRビットコインのユーザーフォーラムでアドバイスの書き込みを行い、そこにGmailメールアドレスを残していた。この安易なミスにより、捜査当局はDPRの正体がロス・ウィリアム・ウルブリヒト 容疑者であることを簡単に調べ上げたという。現実はシルクロードにスパイ映画のような劇的な結末を用意してはいなかった。

同2013年10月、FBIはシルクロードのサーバーを押収し、所有者ロス・ウィリアム・ウルブリヒトを逮捕、シルクロードは閉鎖された。[7]それに伴いシルクロードの主要通貨であったビットコインは大暴落した。

再開[編集 | ソースを編集]

元祖シルクロードの閉鎖からわずか1ヶ月後の2013年11月、「シルクロード」を名乗るクローンサイトがデフコン(英語:Defcon)を名乗る人物によってオープンした。このサイトは.onionを使ったドメインも旧来のものとは別なものに刷新されいるので事実上の別サイトだが、閉鎖前のシルクロードを忠実に再現、かつ各種のセキュリティが高められていると言われており、より凶悪化しているという。

突然のクローンサイトの登場は世界各国のIT系のニュースサイトで取り上げられ、瞬く間にかつての活況を取り戻させてしまった。

なお、新シルクロードではTorを使わずにTor秘匿サービスを見られるようにするTorゲートウェイもことごとくブロックされておりTorの利用が必須となっている。

閉鎖[編集 | ソースを編集]

2014年2月14日、新シルクロードにおける全取引が一時停止した。管理人であるデフコンは「ビットコインバグを狙ったクラッキングによって時価2億円くらいのビットコインが搾取されたので緊急停止した」と発表した。時間経過とともに一部では運営スタッフの誰かが持ち逃げしたのではないかという噂が流れている。[8]

この事件に伴い、デフコンは今後の対策と運営のためシルクロード板(英語:Silk Road Forums)に対策スレをオープンした。なおシルクロード板は新シルクロードとも旧シルクロードともドメインが違うので注意する必要がある。 [9] [10]

再開[編集 | ソースを編集]

2014年3月22日、新シルクロードが再開した。 URLは前回から変更になっておらず、セキュリティを強化しての再開のようである。

http://silkroad6ownowfk.onion

新シルクロードでは閲覧するだけでもアカウントを作る必要がある。アカウント作成はIDとパスワードのみででき確認メールなどもない。よってパスワードを忘れても再発行などはなく、アカウントは作り直しとなる。閲覧だけなら捨てアカウントを作ればいい。

2014年3月25日時点の出品数は以下のような感じ。違法ドラッグの割合が桁違いすぎてフイタ。

カテゴリ 出品数
2014/3/25
Alcohol 439
Apparel 366
Art 15
Biotic materials 1
Books 556
Computer equipment 29
Custom Orders 251
Digital goods 756
Drug paraphernalia 178
Drugs 13813
Electronics 49
Erotica 116
Forgeries 96
Hardware 14
Herbs & Supplements 4
Jewelry 60
Lab Supplies 23
Lotteries & games 21
Medical 8
Money 338
Packaging 43
Services 168
Writing 32

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]

  1. Love, Dylan (2013年11月6日). “Silk Road 2.0”. Business Insider. 2013年11月7日閲覧。
  2. Access the Silk Road” (2013年7月8日). 2013年8月13日閲覧。
  3. Take A Trip Down The Revamped Silk Road Website”. CoEd Magazine (2012年8月8日). 2013年3月30日閲覧。
  4. How And Why To Get To Silk Road”. The Daily Anarchist (2011年6月21日). 2013年3月30日閲覧。
  5. 5.0 5.1 Christin, Nicholas (28 November 2012 (v2)). “Traveling the Silk Road: A measurement analysis of a large anonymous online marketplace”. arXiv:1207.7139v2 [cs.CY]. 
  6. FBI、悪名高いオンライン闇市場Silk Roadの所有者を逮捕、サイトを閉鎖―麻薬、殺し屋募集など容疑続々
  7. FBI、不正薬物の闇市場「Silk Road」を摘発
  8. 全ビットコイン強奪。闇市サイト「シルクロード2」が何者かにハックされた? : ギズモード・ジャパン
  9. Silk Road Forums
  10. Topic: The Plan for Moving Forward