ダモクレスの剣

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ダモクレスの剣英語The Sword of Damocles)とは、1968年にユタ大学の教員であったアイバン・サザランドボブ・スプロールが開発した世界最初のバーチャルリアリティ(以下VR)および拡張現実(以下AR)を実現したヘッドマウントディスプレイ (以下HMD)である。

これは今から50年以上前の映像である。

ダモクレスの剣は天井から吊るされた透過型のディスプレイをかぶり両目の視差で立体視を実現することで、まるで空中に立方体(ワイヤーフレーム)が表示されているかのように見えるというものである。オキュラスリフトなどと同様にヘッドトラッキングも搭載されいる。またディスプレイは透過型でありHoloLensなどと非常に似ている。

ダモクレスの剣とオキュラスリフトホロレンズと違う点があるとすれば「頭に被る」のではなく「天井から吊り下げられている」点くらいである。まだこの時点では小型化・軽量化が難しかったようである。

ダモクレスの剣は現在はシリコンバレーコンピュータ歴史博物館に所蔵されている。いわゆる米国の国宝である。

ちなみに当時、このダモクレスの剣を開発した先生のもとで学び、ダモクレスの剣をリアルタイムで体験した学生たちは現在すごいことになっている。教員ひとりの違いでここまで人生は変わるようである。

関連項目