ネ20

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ネ20とは、日本初の燃料噴射推進器ジェットエンジン)であり、世界初の松の根から採取したバイオ燃料で動くジェットエンジンである。

概要[編集 | ソースを編集]

ネ20は海軍航空技術廠空技廠)が開発し、石川島重工業(現IHI)などが生産に携わった日本初のジェットエンジンである。

戦時中の物資不足を背景に燃料に松の根から採取した油を使用していた世界初のバイオ燃料を使ったジェット機でもあった。ただし当時は松根油を精製する技術に難点があり、月間の生産量はピーク時でも7万5000バレルにすぎなかったという[1]

ジェットエンジンの実用化にいち早く成功したのはナチス・ドイツであり、同盟国である日本は開発技術の入手に動いたが、潜水艦などを使った極秘輸送中に資料が散逸し、日本の開発者の元に届いたのは1枚の断面図だけだったという。それでも蓄積した研究成果や技術で補完し、ネ20は完成にこぎつけたという。

組み立ては群馬県の農家の養蚕小屋などで行われた。

ネ20を搭載した橘花の初飛行から8日後、日本は終戦を迎えた。日本初のジェットエンジンの開発はここで終焉した。

関連項目[編集 | ソースを編集]

航空機

参考文献[編集 | ソースを編集]