「フリッカーフリー」の版間の差分

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'''フリッカーフリー'''([[英語]]:Flicker Free)とは、主にブラウン管ディスプレイにおいて、高いリフレッシュレートで動作させることにより、画面のちらつきを認識できないようにすることをいう。
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'''フリッカーフリー'''([[英語]]:Flicker Free)とは、主に[[テレビ]]や[[パソコン]]の[[ディスプレイ]]において、高いリフレッシュレートで動作させることにより、画面のちらつきを認識できないようにすることをいう。
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==概要==
 
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人間がフリッカーを認識できなくなる限界値は、一般人で60-70Hz、超人で90-100Hzと言われている。
 
人間がフリッカーを認識できなくなる限界値は、一般人で60-70Hz、超人で90-100Hzと言われている。

2021年9月22日 (水) 02:02時点における版

フリッカーフリー英語:Flicker Free)とは、主にテレビパソコンディスプレイにおいて、高いリフレッシュレートで動作させることにより、画面のちらつきを認識できないようにすることをいう。

概要

人間がフリッカーを認識できなくなる限界値は、一般人で60-70Hz、超人で90-100Hzと言われている。

とくにテレビの仕様が50Hzの国(PALまたはSECAM)では「フリッカーが目立つ」という問題があり、「フリッカーフリー」を掲げた100Hz駆動のハイエンドなテレビ製品が売られていた。

日本のように60Hzの国(NTSC)では、そもそも大多数の一般国民はフリッカーを認識できないため、近年までさほど商売ネタにされることはなかった。

パソコン用のディスプレイでは、「認識限界の70Hzより上」かつ「映画が採用する24Hzの倍数」ということで「72Hz」がよく使われた。最近では「60Hzと24Hzの最小公倍数」ということでフレーム補間がしやすいというこで「120Hz」がよく使われている。

ぶっちゃけ、それ以上は「人間にとっては」無駄でありピュアオーディオハイレゾオーディオと同じ世界である。なお「垂直同期信号を超高速で返すことでGPUを休ませない」という意味では240Hzや360Hzなども意味がある。

液晶ディスプレイ

かつて「液晶ディスプレイにはフリッカーは存在しない」と言われていた。バックライトが蛍光灯かつ常時点灯だった時代の話だ。

しかし近年の液晶ディスプレイは、バックライトにLEDを採用し、さらに高コントラスト比を実現するためにPulse Width Modulation (PWM)による輝度調整を搭載している。

LEDは密かに点滅している。その速度は電源周波数の2倍が基準で、60Hzの西日本では1秒間に120回、50Hzの東日本では1秒間に100回点滅している。

前述したように100Hz以上はまず認識できないので最高輝度のときはまったく問題ない。しかし、PWMでLEDの輝度設定を下げるということは「LEDの点滅速度を遅くする」ということであり、暗いシーンでは人間がフリッカーを認識できてしまう。

問題点

リフレッシュレートを高くすると、フリッカーが少なくなるが、別の問題が発生することがある。

単純にフィールドを再表示すると「ジャダー(テレシネジャダーフィルムジャダーとも呼ばれる)」という現象が発生する。特に動きの速い映像では、スムーズに移動するのではなく、同じ場所に繰り返し表示されるためだ。

一方で、フレーム補間(ジャダーを回避し元の映像よりも滑らかな動きを作り出す)を行うと、かえってぼやけてしまうことがある。この問題は特に高速でスクロールするテキストの場合に顕著になる。

詳しくは「フレーム補間技術」を参照。