「ヘテロジニアス・マルチ・プロセッシング」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
Administrator (トーク | 投稿記録) |
Administrator (トーク | 投稿記録) |
||
1行目: | 1行目: | ||
'''ヘテロジニアス・マルチ・プロセッシング'''([[英語]]:Heterogeneous Multi Processing、通称:HMP)とは、1つの[[CPU]]の中に、アーキテクチャの異なる複数のコアが存在し、かつそれらを同時利用できる機構のことである。 | '''ヘテロジニアス・マルチ・プロセッシング'''([[英語]]:Heterogeneous Multi Processing、通称:HMP)とは、1つの[[CPU]]の中に、アーキテクチャの異なる複数のコアが存在し、かつそれらを同時利用できる機構のことである。 | ||
− | + | == 概要 == | |
+ | HMPはいわゆる「[[big.LITTLE]]アーキテクチャ」の発展型である。 | ||
− | 初期の[[big.LITTLE]]アーキテクチャでは「bigコアが動くLITTLEコアが止まる」「LITTLEコアが動くとbigコアが止まる」といった構造であり、[[カタログスペック]] | + | 初期の[[big.LITTLE]]アーキテクチャでは「bigコアが動くLITTLEコアが止まる」「LITTLEコアが動くとbigコアが止まる」といった構造であり、[[カタログスペック]]には「8コア!!」と書いてあっても実際には最大4コアや2コアしか動かない製品ばかりであった。しかもすぐに[[サーマルスロットリング]]発動してLITTLEコアが4個というインチキっぷり。 |
このインチキを解決した製品の総称がHMPである。HMP対応製品ではbigコアもLITTLEコアも同時に動く。 | このインチキを解決した製品の総称がHMPである。HMP対応製品ではbigコアもLITTLEコアも同時に動く。 | ||
+ | |||
+ | == 主な製品 == | ||
+ | HMPに対応した最初の[[ARM]]製品は[[サムスン電子]]のExynos 5シリーズ(5420, 5422, 5430)だと思う。 | ||
+ | |||
+ | [[iPhone]]や[[iPad]]などに搭載されている[[Apple Silicon]]では「[[Apple A11]]」が最初のHMP対応製品となっている。 |
2020年10月16日 (金) 08:15時点における版
ヘテロジニアス・マルチ・プロセッシング(英語:Heterogeneous Multi Processing、通称:HMP)とは、1つのCPUの中に、アーキテクチャの異なる複数のコアが存在し、かつそれらを同時利用できる機構のことである。
概要
HMPはいわゆる「big.LITTLEアーキテクチャ」の発展型である。
初期のbig.LITTLEアーキテクチャでは「bigコアが動くLITTLEコアが止まる」「LITTLEコアが動くとbigコアが止まる」といった構造であり、カタログスペックには「8コア!!」と書いてあっても実際には最大4コアや2コアしか動かない製品ばかりであった。しかもすぐにサーマルスロットリング発動してLITTLEコアが4個というインチキっぷり。
このインチキを解決した製品の総称がHMPである。HMP対応製品ではbigコアもLITTLEコアも同時に動く。
主な製品
HMPに対応した最初のARM製品はサムスン電子のExynos 5シリーズ(5420, 5422, 5430)だと思う。
iPhoneやiPadなどに搭載されているApple Siliconでは「Apple A11」が最初のHMP対応製品となっている。