ラバードーム

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ラバードーム(rubber dome)とは、お椀の形をしたゴムで作られた、キーボード上の各キーを支え、反発力を与えるアクチュエーターと呼ばれる機構のひとつである。

概要[編集 | ソースを編集]

ラバードームは、金属製バネなどの高価なアクチュエーター素材の代用として、主に安物のメンブレンキーボードに用いられている。また、パンタグラフキーボードバックリングスプリングキーボードなどでも、それらの機構の補助的にラバードームを用いていることが多い。

なお、ラバードームを用しているからと言って必ずしも安物キーボードとは限らないが、ラバードーム100%の製品はまず粗悪な安物である。「メンブレンキーボードは粗悪」と言われる原因の99%はメンブレンシートではなくラバードームのせいである。

お椀の形状を変えることで容易に感触を変えることができる。

価格[編集 | ソースを編集]

ラバードームは、ゴムなので非常に安価。

そこそこまともな製品ではキー1個1個に独立したラバードームを用いているが、びっくりするほどの安物キーボードでは全てのキーを1枚物のゴムシートで成形している。なお1枚物のゴムシートはラバーシートとも呼ばれる。

耐久性[編集 | ソースを編集]

ラバードームはゴムなので耐久性は比較的乏しい。ゴムは老化をする素材なので使おうが使わなかろうが日々衰え、さらに摩擦による消耗も加わることでさらに劣化する。

オゾンによる酸化[編集 | ソースを編集]

ゴム(ラバー)はオゾンに触れることで酸化し、急激に劣化する。

俗にいうプラズマクラスターなどの空気清浄器の実態は微弱なオゾン発生器なので、そこから吹き出す空気に触れることで即座にグニャグニャになるので注意する必要がある。オゾンによる酸化をうけると、ゴムは歪み、垂直方向に亀裂が入る。

なお、この現象はメンブレンキーボードのラバードームに限らず、CD-RDVD-Rなどの表面の透明な部分(ポリカーボネイト)でも同様の症状が現れ、読み込めなくなるのであわせて注意する必要がある。

紫外線や放射線による化学反応[編集 | ソースを編集]

ゴム(ラバー)は紫外線や放射線などに触れると化学反応を起こし、分子レベルで切断を起こしたりする。これによりゴムの表面に亀裂が発生したり、分解して粘着性が生じたりする。

その他[編集 | ソースを編集]

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]


外部リンク[編集 | ソースを編集]