リチウム電池の型番

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リチウム電池の型番は国際規格「IEC 61960 (≒JIS C8711)」で命名規則が決まっている。

命名規則[編集 | ソースを編集]

以下のような並びとなっている。

N1A1A2A3N2/N3/N4-N5
N1

直列接続されたセルの数

N5

並列接続されたセルの数(1より大きい場合のみ)

A1

負極

  • I = リチウムイオン
  • L = リチウム金属または合金
A2

正極

  • C = コバルト
  • N = ニッケル
  • M = マンガン
  • V = バナジウム
  • T = チタン


A3

セルの形状

  • R = 円柱
  • P = 角柱
N2

mm単位の最大直径(円筒形セルの場合)または最大厚さ(角柱形セルの場合)

N3

mm単位の最大横幅(角柱形セルの場合のみ)

N4

mm単位の最大縦幅

上記のいずれの長さについては寸法が1mmより小さい場合はtNと表記することができる。Nはmmの10分の1。

型番の例[編集 | ソースを編集]

スマホで使われているリチウム電池の型番はほぼ「1ICP〜」で始まる。 基本的に「厚さ」「横幅」「縦幅」の3つが違うだけ。

1ICP6/45/98[編集 | ソースを編集]

Google Pixel 5のバッテリー

  • 1 = 直列1セル
  • I = リチウムイオン負極
  • C = コバルト正極
  • P = 角型
  • 6 = 厚さ6mm
  • 45 = 横幅45mm
  • 98 = 縦幅98mm

主なスマホのバッテリー[編集 | ソースを編集]

備考[編集 | ソースを編集]

スマホで使われているリチウム電池の型番はほぼ「1ICP〜」で始まる。

交換用バッテリーの販売サイトを検索する場合は、 メジャーなスマホの場合は「iPhone バッテリー」などとググっただけで出てくるが、 マイナーなAndroidの場合は「機種名 バッテリー 1ICP」などといった感じで「1ICP」という検索キーワードを付け加えたほうが検索精度が上がる傾向がある。