C Sharp/デリゲート

提供: MonoBook
< C Sharp
2012年4月26日 (木) 04:48時点におけるimported>Administratorによる版 (→‎関連項目)
ナビゲーションに移動 検索に移動

デリゲート(delegate)とは、C#に搭載されている機能のひとつで、Delphi関数ポインタを若干改良(拡張)し、リネームしたものである。

注意

C#の属するTurboPascal一族の関数ポインタと、C言語一族の関数ポインタは別物であり、C言語系プログラミング言語で育った人はとくに注意すること。

Delphi由来の関数ポインタ引数戻り値型チェックが超厳密であり、またデリゲート生成時に指定したクラスインスタンスの範囲内にのみ作用する。とくに作用範囲などという概念のないC言語系から来たプログラマーが陥りやすい点なので注意すること。

Delphiの関数ポインタからの改良点

Delphi関数ポインタから改良された点として、ひとつのデリゲートに複数のメソッドを追加できるようになった点である。いうなれば配列に近い扱いとなった。

using System;

// 戻り値はvoid型(なし)
// 引数はstring型が1個
// なSomeDelegateという関数ポインタ型を定義。
delegate void SomeDelegate(string name);

class DelegateTest01
{
    public static void Main()
    {
        // デリゲート生成
        SomeDelegate del = new SomeDelegate(func1);
        del("C#");
        // output:
        //   hello, C#

        // 「+=」演算子でデリゲートにメソッド追加
        del += new SomeDelegate(func2);
        del("C#");
        // output:
        //   hello, C#
        //   こんぬづわ、C#

        // 「-=」演算子でデリゲートからメソッド削除
        del -= new SomeDelegate(func2);
        del("C#");
        // output:
        //   hello, C#
    }

    public static void func1(string name)
    {
        Console.WriteLine("hello, " + name);
    }

    public static void func2(string name)
    {
        Console.WriteLine("こんぬづわ、" + name);
    }
}

関連項目

参考文献

外部リンク