レーザーアクティブ

提供: MonoBook
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発売元:パイオニア 発売:1993年8月20日 価格:89800円 商品番号:CLD-A100

レーザーディスクとPCエンジンメガドライブの合体

 「レーザーアクティブ」とはレーザーディスクの販売元であるパイオニアが、PCエンジンおよびメガドライブのCD-ROM技術とレーザーディスクを合体させて作ったマルチメディアマシン。要するにCD-ROMよりずっと大容量のLD-ROMを媒体に使ったもので、LDならではの美しい映像を使ったゲームができる、というのが最大の売りになっていた。別売の「PCエンジンパック」(PCE-LP1)を装着すればPCエンジンのHuCARD(スーパーグラフィックス専用ソフトは除く)およびCD-ROM2、SuperCD-ROM2が遊べる上にそのLD版である「LD-ROM2」ソフトが遊べた。「メガドライブパック」を装着すればメガドライブのROMカセットソフトおよびメガCDソフトが遊べる上にそのLD版「メガLD」が遊べる、という、少々値は張るがなかなか応用範囲の広いマシンだった。全部そろえればPCエンジンおよびメガドライブそして両方のLD-ROMソフトも遊べる上に、そもそもレーザーディスクの映画も見れる(笑)。というわけで、当時の僕にもけっこう魅力的に思えたものだ。  だが、年末に「プレイステーション」「セガサターン」が出るというこの時期に10万以上の出費を強いられるこのマシンは売り出す時期を間違えたと思う。結局あっという間に市場から消え去り、秋葉原の中古屋でもめったに見かけない希少品となってしまった。

 PCエンジンのゲームが遊べるゲーム機本体としては珍しいことに、この「レーザーアクティブ」自体はNEC-HE以外からの発売だ。NEC-HEからも全く同等(一部ロゴとカラーが異なる程度)の「LD-ROM2対応レーザーアクティブプレーヤー」という名前の商品が出ているが、そちらはさらに販売台数が少なかった模様。「レーザーアクティブ」のようなPCエンジンの機能を組み込んだマシンは「HEシステム機」という分類をされるのだが、NEC以外から発売された他の例はシャープのパソコン「X-1Twin」しかない。