可用性

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可用性 (読み:かようせい、英語:availability,あべいらびりてぃ)とは、万が一サーバーなどの機材やインフラの一部分がぶっ壊れても、サービス全体としては壊れずに継続して稼働できる能力のことである。

概要[編集 | ソースを編集]

「形あるものはいつか壊れる」というようにコンピューターやその周辺機器インフラは必ずいつかは故障する。また故障に限らず定期点検や定期交換などのメンテナンスによりシステム電源を落とさねばならないこともある。

そのような万が一の故障やメンテナンスが発生した際に、サービス全体がいかに止まらないように工夫されている度合を「利用者」側から見た「利用可能時間」として数字として表したものが可用性である。

試算[編集 | ソースを編集]

可用性は月間や年間など様々は提示方法があるが、どれもパーセンテージで表されるのが一般的であり、たとえば「月間稼働率99.9%など」などと表記される。この場合は1ヶ月あたり0.01%は止まるという意味である。

可用性 停止時間概算(年間) 停止時間概算(月間)
99% 315,360秒 5,256分 88時 26,280秒 438分 8時
99.9% 31,536秒 526分 9時 2,628秒 44分 1時
99.99% 3,154秒 53分 1時 263秒 5分 1時
99.999% 316秒 6分 1時 27秒 1分 1時
99.9999% 32秒 1分 1時 3秒 1分 1時

上記を見てわかるように、小数点以下切り上げと時間単位の組合せによっては3秒が1時間にもなる数字のマジックが発生する。SLAサービス品質保証契約)の内容には細心の注意を払うこと。

可用性を高めるための特別な工夫をしたシステムのことを「高可用性システム(High Availability System)」と呼ぶ。明確な規定は知らないが世間一般では可用性が99.99%以上であることが多い。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]