特権プロセス

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特権プロセスとは、UNIXプロセスのうち、特権ユーザーroot)により起動されたプロセスをいう。

概要[編集 | ソースを編集]

UNIXにおいてrootにより起動されたプロセスは次の特徴を持っている。

  1. 誰のプロセスにも許可なく変身できる。
  2. 如何なるファイルにも保護属性を無視してアクセスできる。
  3. 誰のファイルであれ、保護属性を変更できる。
  4. 誰のファイルであれ、所有者を変更できる。

すなわち root のプロセスは全知全能なのである。

欠点[編集 | ソースを編集]

特権プロセスはアキレス腱でもある。 攻撃者にとっての最高の目標は特権プロセスを手に入れる事である。 この権利さえ手に入ればシステムは一挙に崩壊する。

UNIXの後続OSであるPlan9では、この特権プロセスの問題を解決すべく、特権ユーザーをrootひとつではなく複数に分割し、CPUサーバーファイルシステムなどに個別の特権ユーザーを割り当て分散することで解決を試みている。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]