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階層化の有害性

18 バイト追加, 2020年6月29日 (月) 01:59
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'''階層化の有害性'''(読み:かいそうかのゆうがいせい、[[英語]]:Layering Considered Harmful)とは、[[インターネットプロトコル]](通称:[[IP]])の聖書(通称:[[仕様書]])であり「インターネットとは何か」を明記した[[rfc:3439|RFC 3439]]の第三章に書かれているありがたい言葉である。
== 概要 ==
「階層化の有害性」とは、多くの情報処理系の[[教科書]]において[[TCP/IP]]などを規定した[[DARPAモデル]]を説明する際に、「[[TCP/IP]]は[[OSI参照モデル]]ではこの層に該当します」などと書かれていることに激怒した[[インターネット]]を発明した<del>[[マッドサイエンティスト]]</del>天才技術者たちが残した言葉であり、[[RFC]]に明記された一文(章のタイトル)である。
具体的には「インターネットとは何か」を明記した[[rfc:3439|RFC 3439]]の第三章の序文であり、この章には延々と「過度の[[階層化]]や[[カプセル化]]は悪である」という内容が書かれている。これは[[Internet Engineering Task Force]] ([[IETF]])を通じて繰り返し警告を発表していたにも関わらず、それを無視するOSI参照モデル信者への最終通告として、遠まわしに「[[OSI参照モデル]]はクソである」という批判的な内容となっている。
[[要約]]すると、「[[階層化]]」という考え方は「概念的」および「構造的」にさまざまな利点を持っているが、実装面では層単位で同じような最適化が繰り返し発生することによる無駄な処理が増え、効率的な実装を阻害し、複雑化を招くことがあり、また将来的に低層部分のみに存在する[[データ]]に[[アクセス]]できない場面が発生すると大抵の場合はトンデモ実装で回避しようとするなど、[[インターネット・プロトコル]]の目指す「[[単純化]]」という原則に反するという内容である。これ、まさに[[X11]]がやらかした実装じゃないか。

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