「.NET Core」の版間の差分

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== 概要 ==
 
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.NET Coreは従来の.NET Frameworkをもとにマルチプラットフォーム対応とそれにともなう最小公倍数的な軽量化が施されたものである。
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.NET Coreは従来の.NET Frameworkをもとにマルチプラットフォーム対応とそれにともなう最小公倍数的な軽量化が施されたものである。.NET Coreは従来の.NET Frameworkとは決別するという意味を込めてか、バージョンも1.0から仕切り直しとなっており、あくまで別物と考えておくのが無難である。
.NET Coreは従来の.NET Frameworkとは決別するという意味を込めてか、バージョンも1.0から仕切り直しとなっており、あくまで別物と考えておくのが無難である。
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従来の.NETやASP.NETは「既にあるものを使う」という考えのもと「[[Windows]]の機能」や「IISの機能」に依存して、C#などでのピュア実装(再実装)を放棄している部分が大多数であった。実際、[[オープンソース]]界隈でもJava愛好者は「[[C言語]]から[[Java]]に移植だ」となるところも、[[C#|C Sharp]]愛好者は「動けばいい」と[[P/Invoke]]するのが定番であった。しかし、時は流れ、[[スタンドアローン]]で動く[[アプリ]]が壊滅し、[[スマホ]]の[[ゲーム]]ですら[[サーバー]]必須の時代が到来し、さらに[[クラウド]]業界は[[Linux]]一色になってしまった。.NETも[[Linux]]対応が急務であったが、手抜きP/Invoke実装が足かせとなり[[Mono]]を使ってもボロボロという状況で他のプラットフォームに出遅れる結果となっていた。
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そこで「イチから仕切り直しだ」となったようである。
  
 
従来の.NET Frameworkは単なる実行環境という雰囲気であったが、.NET Coreでは「dotnetコマンド」ひとつで、いちいちVisual Studioを立ちあげなくてもプロジェクトを作成でき、また地味に面倒な別PCでのビルド環境の復元も一発ででき、さらにビルドそのものも一発ででき、さらにさらに実行までできるようになっている。[[Linux]]がメインな人には扱いやすいかもしれない。
 
従来の.NET Frameworkは単なる実行環境という雰囲気であったが、.NET Coreでは「dotnetコマンド」ひとつで、いちいちVisual Studioを立ちあげなくてもプロジェクトを作成でき、また地味に面倒な別PCでのビルド環境の復元も一発ででき、さらにビルドそのものも一発ででき、さらにさらに実行までできるようになっている。[[Linux]]がメインな人には扱いやすいかもしれない。

2017年6月16日 (金) 06:25時点における版

.NET Coreとは、2016年6月27日に公開された、WindowsMac OS XLinux上で動作する軽量なプラットフォームである。

概要

.NET Coreは従来の.NET Frameworkをもとにマルチプラットフォーム対応とそれにともなう最小公倍数的な軽量化が施されたものである。.NET Coreは従来の.NET Frameworkとは決別するという意味を込めてか、バージョンも1.0から仕切り直しとなっており、あくまで別物と考えておくのが無難である。

従来の.NETやASP.NETは「既にあるものを使う」という考えのもと「Windowsの機能」や「IISの機能」に依存して、C#などでのピュア実装(再実装)を放棄している部分が大多数であった。実際、オープンソース界隈でもJava愛好者は「C言語からJavaに移植だ」となるところも、C Sharp愛好者は「動けばいい」とP/Invokeするのが定番であった。しかし、時は流れ、スタンドアローンで動くアプリが壊滅し、スマホゲームですらサーバー必須の時代が到来し、さらにクラウド業界はLinux一色になってしまった。.NETもLinux対応が急務であったが、手抜きP/Invoke実装が足かせとなりMonoを使ってもボロボロという状況で他のプラットフォームに出遅れる結果となっていた。

そこで「イチから仕切り直しだ」となったようである。

従来の.NET Frameworkは単なる実行環境という雰囲気であったが、.NET Coreでは「dotnetコマンド」ひとつで、いちいちVisual Studioを立ちあげなくてもプロジェクトを作成でき、また地味に面倒な別PCでのビルド環境の復元も一発ででき、さらにビルドそのものも一発ででき、さらにさらに実行までできるようになっている。Linuxがメインな人には扱いやすいかもしれない。

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関連項目

参考文献