自殺者の6割が向精神薬を長期間処方、大量摂取。自殺防止に薬剤師会に声掛け要請、厚生労働省

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厚生労働省は2009年から実施している「抗不安薬・睡眠薬の処方 に関する実態調査結果」において精神疾患患者の向精神薬の乱用が自殺を誘発している可能性が高いと判断し、5日までに日本薬剤師会に対し患者が薬局を訪れた際の声掛けなどを積極的にするよう要請した。薬剤師会は「自殺防止のため力を尽くしたい」としている。

厚労省の研究班は2007以降に自殺した76人の遺族に面接調査を実施。自殺者のほとんどに精神科の受診歴があり、うち6割が死亡時に治療目的で処方された向精神薬を大量に飲んでいたことが判明した。

厚労省は「放置できない」事実として、1月に設置した「自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム」の中で対応策を論議。実際に薬を渡す薬剤師が、向精神薬を長期間処方されている患者に声を掛けたり、処方に気になる点があった場合は医師に問い合わせたりしてもらう対策が有効と判断に至った。

厚労省の担当者は「薬剤師は患者と話したり処方歴を調べたりして、飲み過ぎの恐れがないかをチェックしやすい立場にいる」と話し、声掛け強化の効果に期待している。

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