big.LITTLE

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big.LITTLEとは、ARMが開発した省電力低性能なCPUと爆熱高性能なCPUをマルチコアとして組み合わせた省電力技術のことである。

概要

「省電力なCPU」と「高性能なCPU」のヘテロジニアス構成のマルチコアCPUにより、省電力とパフォーマンスを兼ね備えたものが実現できるようになると言われていた。

街を脅かす巨大な影。
かつてそれは
我々を護る盾となるはずだった。


批判

だが、2016年2月時点でまともに成功したbig.LITTLEの事例は一切聞かれない。

これは「低負荷でもbigコアが動く」「高負荷でもlittleコアしか動かない」などの現象に陥ることが多いためである。

前者はそもそも無駄にダイサイズが巨大化して熱量が上がっただけのゴミである。

後者の現象は特にスマートフォンで顕著であり、そもそもbigコアの動作条件が「一定時間の高負荷状態が持続したとき」であることが多く、この条件に当てはまるアプリはほとんど存在しないことによるものである。たとえば高負荷の代表格であるゲームを例にすると、多くのゲームは秒間30〜60フレーム程度の速度で処理を行うが、フレーム間には進行速度を調整するウェイトが入れられるため「秒間何十回もの高負荷が断片的に繰り返される」が「高負荷状態が持続」するわけでないためlittleコアしか動かないという状況に陥る。

では、「高負荷が持続する」ようなアプリには何があるかというと、いわゆるベンチマークアプリや動画エンコーダーなどが該当する。しかしスマホをパソコンばりの録画サーバーにして動画エンコーダーを動かすバカは稀であり、実質的にベンチマークアプリだけが唯一パフォーマンスを発揮できるという状況になる。これが更なる不幸を招く結果となっている。ベンチマークの結果を信じた者がスマホを購入し、後から99%アプリが性能を発揮できず憤死する事実を知り絶望するのである。そして2chなどで発狂してネガティブな書き込みを繰り返すのである。

big.LITTLEを採用したSnapdragon 810は焼死し、Snapdragon 820では「高性能な4コア」というシンプルな構成となることが決まった。

関連項目

参考文献