Fusion Drive

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Fusion Drive(ふゅーじょん・どらいぶ)とは、一部のMacMac miniiMac)が採用しているSSDHDDの2個を1個のドライブに見せる機能である。

概要[編集 | ソースを編集]

Fusion Driveはいわゆるデータの使用頻度や用途に応じて適切なストレージメディアにデータを配置する「ストレージ階層化」の一種である。

頻繁に使うファイルはすばやくアクセスできるように自動的かつ動的にSSDに移動し、その一方で、あまり使わないファイルは大容量のHDDに格納される。

一見するとコスパが高く素晴らしい技術に思える。だがこれは罠である。

故障[編集 | ソースを編集]

Fusion Driveは一昔前にサーバーで大流行したストレージ階層化の一種であるが、Fusion DriveはRAID0のような構成でのストレージ階層化であるため、壊れたときのデータ救出は絶望的であり悲惨なことになる。

PCの壊れる確率の計算式は基本的には「部品点数の掛け算」であるためFusion Driveは単品のSSDHDDより遥かに高くなる。厳密にはケーブル類なども増えるので更に高い値になる。

故障率 = SSDの故障率 x HDDの故障率

サーバー向けのストレージ階層化ではSSDHDDの部分がそれぞれ個別のRAIDとして冗長化される。RAIDは「故障率は上がるが、全損率は下がる」というハードウェアの保守業務が適切に回っている前提の技術である。

一方、Fusion Driveは単発の突撃仕様なので「故障率も上がるし、全損率も上がる」という馬鹿げた技術であり、それが壊れたらどうなるかホームラン級の馬鹿でも想像できると思う。

総論[編集 | ソースを編集]

サーバーでの流行がストレージ階層化からオールフラッシュストレージに変異したのと同様に、MacMac mini (2018)からはSSDモデルだけになった。一方、2019年時点のiMacにはFusion Driveが選択肢としてある。絶対に選んではいけない。絶対にだ。

分離[編集 | ソースを編集]

Fusion Driveはソフトウェア的に結合しているだけなので2個のドライブに分離できる。

Fusino Driveは起動ディスクになっているので通常起動した状態では削除できない。 そのためリカバリモードで起動して作業する必要がある。 リカバリモードはキーボードの「⌘command + R」を押しながら電源投入だ。

リカバリモードで起動したら上部メニューの「ユーティリティ」から「ターミナル」を起動する。

Logical Volume Group IDを確認する

diskutil cs list

Logical Volume Groupを削除する

diskutil us delete [Logical Volume Group ID]

これでターミナルを閉じてディスクユーティリティを起動すると2個のドライブになっているはずだ。

関連項目[編集 | ソースを編集]