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'''H.266/VVC'''とは、2020年7月7日(日本時間)にドイツのFraunhofer Heinrich Hertz Institute(フラウンホーファー・ハインリッヒ・ヘルツ通信技術研究所)が発表したビデオコーデックである。
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'''H.266/VVC'''とは、2020年7月7日(日本時間)にドイツのFraunhofer Heinrich Hertz Institute(フラウンホーファー・ハインリッヒ・ヘルツ通信技術研究所)が仕様を発表したビデオコーデックである。VVCは「Versatile Video Coding」の略称。
  
VVCは「Versatile Video Coding」の略称。
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[[H.265]]を駆逐しつつある「[[AV1]]」に対抗するため、H.265すら普及していない段階での発表となった。
  
標準化には、[[Apple]]、[[Ericsson]]、[[Intel]]、[[Huawei]]、[[Microsoft]]、[[Qualcomm]]、[[Sony]]なども参加している。
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標準化には、[[Apple]]、[[Ericsson]]、[[Intel]]、[[Huawei]]、[[Microsoft]]、[[Qualcomm]]、[[Sony]]なども参加している。AV1を推し進める[[Google]]、[[Mozilla]]、[[Cisco]]は入っていない。
  
ライセンス作業はMedia Coding Industry Forum (MC-IF)と呼ばれる組織が行う。これは[[H.264]]や[[H.265]]でライセンス問題が続出したためだとしている。
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ライセンス作業はMedia Coding Industry Forum (MC-IF)と呼ばれる組織が行う。これは[[H.264]]や[[H.265]]でライセンス問題が続出したためだとしている。この組織によりH.266は公平なライセンシングが行われるとしているが、そもそもロイヤリティフリーを掲げる[[AV1]]に対抗できるかは不透明である。
  
 
2020年の秋頃にH.266/VVCの最初のソフトウェア実装のエンコーダーとデコーダーを公開する予定だとしている。
 
2020年の秋頃にH.266/VVCの最初のソフトウェア実装のエンコーダーとデコーダーを公開する予定だとしている。

2020年7月8日 (水) 09:40時点における最新版

H.266/VVCとは、2020年7月7日(日本時間)にドイツのFraunhofer Heinrich Hertz Institute(フラウンホーファー・ハインリッヒ・ヘルツ通信技術研究所)が仕様を発表したビデオコーデックである。VVCは「Versatile Video Coding」の略称。

H.265を駆逐しつつある「AV1」に対抗するため、H.265すら普及していない段階での発表となった。

標準化には、AppleEricssonIntelHuaweiMicrosoftQualcommSonyなども参加している。AV1を推し進めるGoogleMozillaCiscoは入っていない。

ライセンス作業はMedia Coding Industry Forum (MC-IF)と呼ばれる組織が行う。これはH.264H.265でライセンス問題が続出したためだとしている。この組織によりH.266は公平なライセンシングが行われるとしているが、そもそもロイヤリティフリーを掲げるAV1に対抗できるかは不透明である。

2020年の秋頃にH.266/VVCの最初のソフトウェア実装のエンコーダーとデコーダーを公開する予定だとしている。

H.266/VVCの圧縮率はH.265/HEVC比で2倍だとしている。

解像度480pから4Kおよび8Kまでサポートする。HDR360度映像もサポートしている。

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