超高速開発ツール

提供: MonoBook
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超高速開発ツール(読み:ちょうこうそくかいはつつーる)とは、いわゆるソースコードをガシガシ書くプログラミングを一切せずにシステム開発ができてしまう夢のような開発環境のことである。

概要

超高速開発ツールは大雑把にいえば昔ながらのアップルFileMakerマイクロソフトAccessのことである。 これらは個人向けのお手軽データベースを名乗っており、法人向けには安物と蔑まれる傾向があるため、高値で売りたい者が「超高速開発ツール」とリネーム商法したものと思われる。 この「安物」と考える末端消費者の差別的な風潮は事実でもあり、「そんなものFIleMakerで十分だろ」と思うようなものまで無駄に高額なオーダーメイドの独自システムを導入している企業も多い。

超高速開発ツールは多くの場合はFileMakerなどとの差別化のためか、いわゆるWebサーバーなどにデプロイできる法人向けの製品を指すことが多い。 ただFileMakerもFileMaker Serverを発売し、AccessもAccess 2010(まともに使えるようになったのはAccess 2013から)からWebサーバーへのデプロイ機能を搭載してきているため、これまた垣根をどことするかは難しい問題である。

超高速開発ツールでは、データベースの定義を書いて、それに対応するフォームを書くというのが基本的な流れになる。 この際にプログラミングは発生しないが、より細かい制御となるとプログラミング言語とのおつきあいは避けては通れない。 実際問題として個人向けのFileMakerAccessでもスクリプトに頼らない開発はかなり辛い。

FileMakerAccessのように独自データベースエンジンを持っている大企業の製品とは異なり、その他の製品はバックエンドOracleMySQLPostgreSQLDB2といった既製品のデータベースを使うのが一般的となっている。

超高速開発はいうなればデータ駆動開発であり、テスト駆動開発ドメイン駆動設計などのデザインパターンの一種を、それを実現すべく開発されたツールとともに提供しているようなものであるともいえる。システムエンジニア視点ではなくプログラマ視点でその職を守りつつ超高速開発をしようとすると、いわゆるコードファーストEntity Frameworkなどに到達する。

主な製品

関連項目

参考文献