「Intel SSD 730」の版間の差分

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== 耐久性 ==
 
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データセンター向けストレージのDNAを取り込んだと称するだけあって、故障するまでの平均時間をあらわす[[MTBF]]は[[Intel SSD 530]]シリーズの120万時間に対して、Intel SSD 730シリーズでは200万時間と大幅に向上している。これは[[ハイエンド]]な[[サーバー]]に使われる[[エンタープライズ向けHDD]]と同等という驚異的な数字であり、[[2.5インチ]]という[[フォームファクター]]では実売価格とディスク容量、さらに省電力性すべてにおいて欠点がなく、[[エンタープライズ向けHDD]]や[[ニアライン向けHDD]]の市場が崩壊する可能性が高い。
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データセンター向けストレージのDNAを取り込んだと称するだけあって、故障するまでの平均時間をあらわす[[MTBF]]は[[Intel SSD 530]]シリーズの120万時間に対して、Intel SSD 730シリーズでは200万時間と大幅に向上している。
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これは[[ハイエンド]]な[[サーバー]]に使われる[[SAS]]接続の15000回転の[[エンタープライズ向けHDD]]と同等という驚異的な数字であり、[[2.5インチ]]という[[フォームファクター]]では実売価格とディスク容量、さらに省電力性において欠点がなく、[[エンタープライズ向けHDD]]や[[ニアライン向けHDD]]の市場が崩壊する可能性が高い。
  
 
耐久性をあらわす[[TBW]]も480GBモデルで128TB(480GB/日)の書き込み量となっている。
 
耐久性をあらわす[[TBW]]も480GBモデルで128TB(480GB/日)の書き込み量となっている。

2014年3月17日 (月) 04:01時点における版

Intel SSD 730シリーズとは、2014年3月18日発売のSSDである。

概要

X25-Mシリーズから数え第3世代となる新製品。

容量は240Gと480GBの2種類。 予想実売価格はそれぞれ2万9800円と5万9800円前後。

コントローラー

インテル製のSSDコントローラー。 型番は「PC29AS21CA0」。 データセンター向けSSD「DC S3500」や「DC S3700」に搭載されているものと同じと思われる。 サードパーティに販売されていない製品なのでデータシートが無く詳細は不明。

NAND

IM Flash製のNAND型フラッシュメモリプロセスルールは20nm。

「29F32B08MCMF2」(32GB) x 16枚

キャッシュ

マイクロン製のDDR3メモリを1GB搭載。 4Gbit/DDR3-1600/1.35V駆動「D9QBJ」×2

730にはコンシューマー向け製品ディスクでは珍しい巨大なアルミ電解コンデンサが搭載されている。たぶん不意の電源断が発生しても一定時間通電し続けることでデータが壊れないように搭載しているものと思われる。また、キャッシュメモリの容量が桁違いに大きいため被害規模も比例して大きくなる可能性が高いためかもしれない。エンタープライズ向けHDDに近い構造のようだ。

インターフェース

インターフェースはSATA 6Gbps

公称速度

  • シーケンシャルリードは550MB/sec
  • レイテンシはリード50μs/ライト65μs

耐久性

データセンター向けストレージのDNAを取り込んだと称するだけあって、故障するまでの平均時間をあらわすMTBFIntel SSD 530シリーズの120万時間に対して、Intel SSD 730シリーズでは200万時間と大幅に向上している。

これはハイエンドサーバーに使われるSAS接続の15000回転のエンタープライズ向けHDDと同等という驚異的な数字であり、2.5インチというフォームファクターでは実売価格とディスク容量、さらに省電力性において欠点がなく、エンタープライズ向けHDDニアライン向けHDDの市場が崩壊する可能性が高い。

耐久性をあらわすTBWも480GBモデルで128TB(480GB/日)の書き込み量となっている。

関連項目

参考文献