平均故障間隔
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MTBF (語源:Mean Tiem Between Failure)とは、平均的な故障の間隔の指標となる数値のことである。
概要
MTBFはパソコンでいうHDDやSSDのRAID構成などのように故障しても部品交換で再使用できる修理系システムに用いられる。 修理できないシステムや部品の故障寿命は平均故障時間 (Mean Time To Failure、略称:MTTF)が用いられる。
計算式
基本となる計算式は以下の通りである。
MTBF = 稼働時間 / 故障回数
RAIDなどの例では本数(稼働台数)の概念が出てくる。また1時間単位では面倒なので24時間単位にしたほうが扱いやすい。基本となる計算式そのものは同じである。
MTBF = ( 稼働台数 * 稼動日数 * 24時間 ) / 故障交換台数
計算例
サーバー用HDD
エンタープライズ向けHDDで多い「MTBF140万時間」とあれば、140万台を同時稼働させると1時間に1台が壊れるという意味である。 これをHDD16本のRAID構成で5年間運用した場合に壊れるであろう台数を計算してみよう。
MTBF140万時間 = (HDD16本 * 5年 * 365日 * 24時間) / 故障台数 1,400,000 = 700,800 / 故障台数 故障台数 = 700,800 / 1,400,000 故障台数 = 0.5006
パソコン用HDD
同じく一般的なパソコン用のHDD(MTBF30万時間程度)でRAID1を構成した場合も計算してみよう。
MTBF30万時間 = (HDD2本 * 5年 * 365日 * 24時間) / 故障台数 故障台数 = 0.292
パソコン用SSD
同じく一般的なパソコン用のSSD(MTBF150万時間程度)でRAID1を構成した場合も計算してみよう。地味にパソコン用のSSDでもサーバー用の下手なHDDよりもMTBFは高い。
MTBF150万時間 = (HDD2本 * 5年 * 365日 * 24時間) / 故障台数 故障台数 = 0.0584
乖離
あくまで指標であり、MTBFは感覚上の故障間隔と乖離する。 非常に少ない母数と短い期間では確率収束などするわけもない。