ページ「PCエンジンDuo-R」と「PCエンジンDuo-RX」の間の差分

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'''PCエンジンDuo-R'''(PI-TG9)とは、1993年3月25日に[[NECホームエレクトロニクス]]から発売した[[家庭用ゲーム機]]である。
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'''PCエンジンDUO-RX'''とは、1994年6月25日に[[NECホームエレクトロニクス]]から発売した最後の[[PCエンジン]]である。
  
定価は39800円。
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==概要==
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1991年に59800円で発売した[[PCエンジンDUO]]、その廉価版で1993年に39800円で発売した[[PCエンジンDUO-R]]、そして1994年に29800円で登場したのがPCエンジンDUO-RXである。
  
[[SUPER CD-ROM2]]発売以降の[[PCエンジン]]は急激にアニメ系・[[美少女ゲーム]](アダルト路線含む)が増加し「[[キモオタ]]向け」に変貌し、とてもではないが親が子供に与えるには不適切な状態に陥っていた。[[PCエンジン]]が[[キモオタ]]向けに変貌してしまったことを反省し、[[白エンジン]]の頃の「子供向け」に立ち返るべく開発された製品がPCエンジンDuo-Rである。
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付属の[[ゲームパッド]][[PCエンジンコアグラフィックス]]から続いた2ボタンの[[ターボパッド]]ではなく、当時大流行していた「[[スト2ダッシュ]]」に最適な6ボタン仕様の[[アーケードパッド6]]となっているのが最大の変更点である。
  
まず子供が買いやすいように[[PCエンジンDuo]]よりも2万円も安くなった。
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その他は筐体デザインが少し変わったくらいでPCエンジンDUO-Rから特に大きな変更点はない。一部ではCD-ROMドライブの性能が若干良くなっていると言われているが気のせいである。
ほぼ使わないであろう端子類などは全部削除された。
 
部品点数が減れば故障も減る。[[単一障害点]]が減るのだから当然だ。
 
  
さらに子供が乱暴に扱っても壊れないよう[[PCエンジンDuo]]より筐体に厚みをもたせ装甲が頑丈になっている。
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PCエンジンDUO-RXは表向き「PCエンジンDUO-Rの廉価版」という位置づけであるが、削られた機能などはなく、[[アーケードパッド6]]を標準装備するなどむしろ上位機種になっている。実質的に1万円値下げしただけのものである。
  
そして[[白エンジン]]ほど純白ではないが、似たような白色の筐体となった。
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1993年末から1994年初頭にかけて、[[3DO]]や[[セガサターン]][[プレイステーション]][[ニンテンドー64]]などの「[[次世代機]]」が相次いで発表されており、巷はその話題で持ち切り、NECホームエレクトロニクスも次世代機「[[PC-FX]]」を発表しており、PCエンジン終息間際のパーツ処分の投げ売りセール品だと思われていた。
白色だった[[CD-ROM2]]のころは普通の[[ゲーム]]が主力であり、灰色にした[[SUPER CD-ROM2]]や[[PCエンジンDuo]]から[[美少女ゲーム]]が増えた。
 
漆黒の[[メガドライブ]]も別人種であるが[[キモオタ]]だらけだった。
 
一方、白色の[[スーパーファミコン]]は馬鹿売れしている。
 
ゲーム機は白いほうが勝つのである。
 
  
ただ[[プレイステーション]]の噂も出ていた時代であったため大きな流れを作るには至らなかった。
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ところが[[PC-FX]]が[[3DO]]もびっくりするくらい壮大にコケた。そのためまさかの[[プレイステーション2]]の時代までPCエンジンDUO-RXが売られる異常事態となった。その後、NECはC&C抗争(コンピューター部門とコミュニケーション部門の派閥抗争)に突入し、敗北した[[NECホームエレクトロニクス]]は消滅し、[[パソコン]]や[[ゲーム機]]や[[家電]]などの事業はなぜか[[ビッグローブ]]に集約統合され、そのッグローブも最終的には[[KDDI]]に売却された。
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
* [[PCエンジンDuo]]
 
* [[PCエンジンDuo-RX]]
 
  
[[category: PCエンジン]]
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* [[PCエンジン]]
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* [[PCエンジンDUO]]
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* [[PCエンジンDUO-R]]

2020年2月5日 (水) 02:38時点における版

PCエンジンDUO-RXとは、1994年6月25日にNECホームエレクトロニクスから発売した最後のPCエンジンである。

概要

1991年に59800円で発売したPCエンジンDUO、その廉価版で1993年に39800円で発売したPCエンジンDUO-R、そして1994年に29800円で登場したのがPCエンジンDUO-RXである。

付属のゲームパッドPCエンジンコアグラフィックスから続いた2ボタンのターボパッドではなく、当時大流行していた「スト2ダッシュ」に最適な6ボタン仕様のアーケードパッド6となっているのが最大の変更点である。

その他は筐体デザインが少し変わったくらいでPCエンジンDUO-Rから特に大きな変更点はない。一部ではCD-ROMドライブの性能が若干良くなっていると言われているが気のせいである。

PCエンジンDUO-RXは表向き「PCエンジンDUO-Rの廉価版」という位置づけであるが、削られた機能などはなく、アーケードパッド6を標準装備するなどむしろ上位機種になっている。実質的に1万円値下げしただけのものである。

1993年末から1994年初頭にかけて、3DOセガサターンプレイステーションニンテンドー64などの「次世代機」が相次いで発表されており、巷はその話題で持ち切り、NECホームエレクトロニクスも次世代機「PC-FX」を発表しており、PCエンジン終息間際のパーツ処分の投げ売りセール品だと思われていた。

ところがPC-FX3DOもびっくりするくらい壮大にコケた。そのためまさかのプレイステーション2の時代までPCエンジンDUO-RXが売られる異常事態となった。その後、NECはC&C抗争(コンピューター部門とコミュニケーション部門の派閥抗争)に突入し、敗北したNECホームエレクトロニクスは消滅し、パソコンゲーム機家電などの事業はなぜかビッグローブに集約統合され、そのッグローブも最終的にはKDDIに売却された。

関連項目