NuGet

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NuGet(読み:にゅーげっと、ぬげっと)とは、オープンソースライブラリなどのプログラミング素材に特化したパッケージ管理システムである。かつては.NET Framework関連専用であったが、現在ではVisual C++JavaScriptなどのあらゆるプラットフォームをサポートしている。

発音[編集 | ソースを編集]

英語での発音は「にゅーげっと」や「ぬーげっと」に近いと言われているが、MSDN上での日本語表記は「ぬげっと」である。少なくとも「なげっと」ではないらしい[1]が、細かいことを気にしても仕方がないのでどれでもよい。

荒れたスレにナゲット再び

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概要[編集 | ソースを編集]

NuGetは大雑把に言えば、PerlCPANPythonPyPIPHPPEARRubyRubyGemsなどに相当するものであり、.NETアプリケーションの開発者オープンソースライブラリを手軽に組み込めるようにするためのパッケージシステムである。

NuGet Addin for MonoDevelop and Xamarin Studioの登場により、Xamarin Studioなどにこのアドオンを入れることでMono系の各種プラットフォームでも大部分のNuGetパッケージを手軽に利用できるようになった。たとえばMonoMacTwitter関連ライブラリを利用するなども一発である。

特徴[編集 | ソースを編集]

NuGetがPEARRubyGemsなどと大きく異なる点としては、PEARやRubyGemsでは導入したライブラリは基本的に共有ライブラリとして展開されるのに対して、NuGetではプロジェクト単位でローカルに展開されるようになっている。そのため、いわゆるOSroot権限(管理者権限)が無くても利用することができ、またプロジェクトごとに異なるバージョンの同一ライブラリを使うなどといったことも簡単にできるようになっている。

さらにプロジェクト単位で使用しているパッケージの一覧を「packages.config」というファイル(中身は簡単なXML)に保持しており、この情報をもとにビルド時にライブラリが見つからなければ自動的にインターネット越しにダウンロードをおこないインストールすることができる。これによりプログラマーの手を煩わすことなく開発環境を一発で復元することが可能となっているのも特筆すべき点である。

このような仕組みはApache Mavenjarファイルインターネット上から取ってくる部分とほぼ同じだが、NuGetでは更に一歩踏み込んでおりパッケージをNuGetプロジェクトで集中管理しているという点が異なる。これにより公開者が行方不明になってもパッケージだけはNuGetプロジェクトに生き残っていたりする。ようするに古いマイナーなパッケージでも404エラーの発生率が格段に低い。

このように本来は.NET向けのパッケージシステムであるが、プロジェクト単位で扱えという利点からか「ASP.NET向け」などという検閲を突破するための前置きを付け、jQueryなどのJavaScriptライブラリをはじめ、アイコン集などの画像素材集や音声素材名目の自作楽曲やらを突っ込む面白外国人が大量に出現してカオスと化している。

なお、NuGet 2.5からは公式にネイティブなC++などの.NET以外のプラットフォームもサポートするようになった。

運営[編集 | ソースを編集]

NuGetプロジェクトは、マイクロソフトが出資する非営利団体であるOuterCurve Foundation内のプロジェクトである。

.NET FrameworkをはじめWindowsの世界に身を置く人々たちはオープンソースという文化に不慣れである。そのため、OuterCurve Foundationは、マイクロソフトが主導する形で強引にオープンソースの世界に誘うことを目的としているらしい。NuGetもオープンソースを推進するためのものなのでオープンソースではないサードパーティー製のライブラリは冷酷に排除される。

使い方[編集 | ソースを編集]


おすすめNuGet[編集 | ソースを編集]

NuGetギャラリーに掲載されている便利なライブラリを列挙する。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]

外部リンク[編集 | ソースを編集]