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PCエンジン

6,599 バイト除去, 2018年11月27日 (火) 06:52
== 周辺機器 ==
コア構想を標榜して販売されたPCエンジンは、逆に言えば単体ではゲームを遊ぶための最小限の機能しかなかった。それゆえ、純正の周辺機器は非常に多岐に渡って発売されたが、その多くはゲームと無関係で需要が少なく、価格が非常に高い企画先行の商品が多かった。ゲームに関係のあるものでもサードパーティー製のもののほうが安く流通量が多いため買いやすいという状況が目立った。また、本体の種類が多く、仕様も頻繁に変更されるので、その度に変換アダプターや仕様変更などで対応するという、泥縄的な展開が多かった。
 
=== CD-ROM ===
==== CD-ROM²システム ====* [[CD-ROM²システム (CDR-30) 1988年12月発売 メーカー希望小売価格 57,300円 PCエンジンを代表する周辺機器。PCエンジン中期以降のソフトは、そのほとんどがHuCARDではなくCD-ROMでの供給となった。CD部は単体でCDプレーヤーとしても使用可能であり、発売当時、まだCDが普及途上の規格だったため、CDプレーヤーとして利用する人も多かった。CDプレーヤーが当時施行されていた物品税の課税対象だったためCDプレーヤー部と本体を接続するインターフェースユニット IFU-30が(形式上)別に販売されていた。もちろん両方ないとCD-ROM²としては機能しない。本体を合わせて購入する場合、定価で10万円近くになるという非常に高価な物であった。システムカードはインターフェイスユニットに付属している。SUPER CD-ROM²対応ソフトをプレイするためにはスーパーシステムカードが別途必要になったが、システム自体の買い換えを伴わず、比較的少ない出費で済んだためにユーザの批判は少なかった。コアシステム対応の本体は全て接続可能だが、スーパーグラフィックスはROM²アダプター RAU・30が必要。 商品構成は、初期型はCDR-30(CD-ROMプレイヤー)+IFU-30(インターフェースユニット システムカード ver1.0同梱)。中期型はCD-R30(CD-ROMプレイヤー、インターフェースユニット、システムカード ver2.0[CD-G再生機能付])、後期型はCD-R30A(CD-ROMプレイヤー、インターフェースユニット、システムカード ver2.1[CD-G再生機能、CDオートディスクチェンジ機能付])。CD-ROMプレイヤーとインターフェースユニットが同梱して発売された際にCD-ROMプレイヤーは型番を削除された。なお型番の最後に"A"が付けられた物はCDアクセスエラー対策として内部基板などへのアース処理が強化されている。 CD-ROM²ソフト、SUPER CD-ROM²ソフト、アーケードカード必須CD-ROM²ソフトのトラック1には全てCD-DA(音楽CDの形式。音楽再生用CDプレイヤーで聴くことが出来る。)で"このCDはHEシステム専用のCD-ROMです。音楽再生用CDプレイヤーでは絶対に再生しないでください。"という警告メッセージが記録されている。メーカーのNECホームエレクトロニクスが準備したと思われる女性の声(この声の主が誰かはNECホームエレクトロニクスにも記録がなく、全く分からないらしい)による標準メッセージが多く使われたが、ソフトごとにCDドラマ形式などで特別に録音されたものが記録されていることも多かった。なおこの"1トラック目の音楽CD形式での再生継続禁止メッセージ"は後のCD-ROM(及びそれに準ずる物)をメディアとして使用するゲームソフトには機種を問わず必ず収録されるようになった。 ==== SUPER CD-ROM²システム ====* [[SUPER CD-ROM²システム (PI-CD1) 1991年12月発売 メーカー希望小売価格 47,800円 コアグラフィックスII等と同時期に発売された上位規格のCD-ROM²システム。旧CD-ROM²システムにおいてシステムカードとインターフェイスユニットに当たる機構が内蔵されており、上位機種で有りながら定価は大きく下がった。発売当時、既にPCエンジンのソフトの主流はCD-ROMに移行していたため、旧CD-ROM²システムがそれなりに普及済みで有った事、さらに新規PCエンジンユーザ向けには既にPCエンジンDuoが発売された後だった事も有り、この機器自体はセールス的にはヒットには至らなかった。本体の色調はコアグラフィックスIIに合わせたもの。コアシステム対応の本体は全て接続可能だが、LTはSUPER ROM²ADAPTER (PI-AD18) が必要。 ==== システムカード ====初代CD-ROM²付属のもの。発売時期によりバージョン違いがある。 最初のバージョンの"ver 1.0"にはシステムカードのタイトル画面でI+II+右上+SELECTで入ることの出来る、バックアップメモリを直接編集できる機能がある。ただしバイナリエディタを使用した経験がないと有効利用は無理。"ver 2.0"にはエディタによるデバッグ機能は削除。その代わりCD-G機能が追加されている。 完全上位互換であるPCエンジンDuoやSUPER CD-ROM²には通常ゲームを遊ぶ分には意味のないものだが、初期のソフトでは"ver 1.0"でないと正常動作しない物がある。具体的には獣王記とラストハルマゲドンの2本。 ==== システムカード ver 2.1 ====* メーカー希望小売価格 4,800円スーパーシステムカード以降の物を除けば唯一別売りされたシステムカード。機能的にはver 2.0と同等。 ==== スーパーシステムカード ====* スーパーシステムカード (PI-SC1) 1991年10月発売 メーカー希望小売価格 9,800円旧CD-ROM²システムにPCエンジンDuoやSUPER CD-ROM²システムと同等の能力を持たせることができ、SUPER CD-ROM²システム対応のソフトを遊ぶためには必須となる。従来のシステムカードをこれに交換することで使用する。余談だがこのシステムカード以降(及び同等品)にて内蔵フォントが微妙に変更されている。 ==== アーケードカード ====晩年、最後の大きなバージョンアップとして登場した規格であり、SUPER CD-ROM²内蔵のSRAM 2MbitにDRAM 16Mbitをプラスした計18Mbitに大容量化したもの。導入する機種のシステムカード機能内蔵の有無に対応するため、2種類のカードが用意された(機能自体はどちらも同じ)。 * アーケードカードDUO (PCE-AC1) メーカー希望小売価格 12,800円*: PCエンジンDuo系の機種やSUPER CD-ROM²用のアーケードカード。カードには増設RAM(16MBit)のみ搭載されている。]]
=== システムカード ===* [[システムカード]]* アーケードカードPRO (PCE-AC2) メーカー希望小売価格 17,800円[[スーパーシステムカード]]*: 旧CD-ROM²専用のアーケードカードで、2Mbit容量を持つスーパーシステムカード機能も内蔵されている。よって、アーケードカードDuoと同様の18Mbitとなる。サポート外だがPCエンジンDuo系の機種やSUPER CD-ROM²システムでも使用可能。[[アーケードカード]]
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