Razor

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Razor(れざー)とは、ASP.NET MVC 3で追加されたビューエンジン(テンプレートエンジン)である。 ASP.NET MVC 3ではビューエンジンをサードパーティー製も含め簡単に選べるようになったが、とくに指定しない場合は標準でRazorが使用される。 テンプレートファイルの拡張子は「.cshtml」または「.vbhtml」となる。

RazorEngineというあらゆる文字列をRazor構文で書けるオープンソースのRazor構文パーサーも存在する[1]

Razor構文[編集 | ソースを編集]

Razor構文は基本的に「@」記号で始まる。

@に続く1語句は、コメントや予約語を除き、基本的にC#のソースコード扱いとなる。

コメント[編集 | ソースを編集]

コメントは「@* ~ *@」と書く。 F#のコメント構文「(* ~ *)」に似ているが入れ子にはできない。 顔文字みたい。

@* これは正しいコメントです *@
@* これは@*間違った*@コメントです *@

コード・ブロック[編集 | ソースを編集]

「@ {}」と記述するとソースコードを書くためのコードブロックになる。

@ {
    // ここはC#のソースコードです。
    if (hoge == hage) {
        // hogehage
    }
}

コードブロック中にHTMLタグが出現すると自動的に開始タグでコードブロックが解除され、閉じタグでコードブロックに戻る。

@ {
    // ここはソースコードです
    <p>ここはHTMLです</p>
    // ここはソースコードです
}

HTMLタグは出力したくない場合のために独自のtextタグが用意されている。

@ {
    <text>ここはテキストです</text>
}

textタグを打ち込むのが面倒な人のために「@:」という1行用の省略構文も用意されている。

@ {
    @:ここはテキストです
}

基本構文[編集 | ソースを編集]

RenderBody構文[編集 | ソースを編集]

RenderPage構文[編集 | ソースを編集]

RenderSection構文[編集 | ソースを編集]

変数[編集 | ソースを編集]

テンプレート変数は「@変数名」という形式で先頭に@記号をつけることでHTMLに埋め込むことができる。変数は標準でHTMLエスケープされた状態となっているので、従来のようにいちいちHtml.Encodeメソッドでエスケープしなくてもよくなっており、セキュリティ的にも間違いが起こりにくい作りとなっている。

<p>こんにちは @Name</p>

変数をHTMLエスケープしたくない場合はHtml.Rawメソッドを用いる。

<p>こんにちは @Html.Raw(Name)</p>

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]

外部リンク[編集 | ソースを編集]