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SAS (読み:さす、語源:Serial Attached SCSI)とは、主にサーバーで使用されるHDDSSDを接続するためのインターフェース規格である。

概要編集

その名称に「SCSI」とあるがSCSIなのはソフトウェアの部分だけであり、ハードウェア的にはSATAの拡張規格である。

大雑把にいえば「2個のSATA端子で2倍速」という代物であり、そこにSCSIコマンドを流している感じである。そのため速度的にはその時代のSATAの2倍と思ってほぼ間違いない。なおCPUでいう「2コアなので2倍」とほぼ同じであり、キッチリ2倍速になるわけではない。

ちなみに速度的には最近流行りの「U.3」や「E1.S」などと比べると圧倒的に遅い。 10倍くらい遅い。 しかしならがサーバー界隈では「枯れている」という理由で今なお人気がある。

信頼性編集

一部では「SASはSATAより信頼性が高い」と説明されることが多いが仕様的・物理的に信頼性が高いわけではない。

SASを好む界隈では「安物」が嫌われるため、RAID時の振動を吸収する機構や、簡易的な無停電電源装置UPS)として機能するバッテリバックアップなどが搭載されている高額な商品ばかりであり、結果として品質が高いということになる。

当然ならがこのような高信頼性を実現するための各種機構をSATA製品に搭載すれば同等の信頼性を実現できる。だがHDD業界は長年にわたり談合が行われているかのごとく、サーバー向けの高価格帯を維持するためか、SATA製品ではこのような機構を搭載しないことが多かった。

そこへ突如として半導体の巨人インテルが高信頼性を実現するための各種機構を搭載した「家庭用」の「Intel SSD 730」を発売した。さらにサムスンが追い打ちをかけるかの如く続いた。そしてハードディスクは破滅に向かった。

関連項目編集