TCP Checksum Offload

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TCP Checksum Offload(TCO, てぃーしーぴー・ちぇっくさむ・おふろーど)とは、TCP/IPパケットに付加されるチェックサムの計算を、CPUではなく、ネットワークカードNIC)に任せることをいう。

概要[編集 | ソースを編集]

TCPチェックサムオフロードは、負荷軽減(オフロード、off=軽減 load=負荷)手法のひとつであり、、TCP/IPパケットに付加されるチェックサムの計算をNIC上の専用ハードウェアで高速に処理するため、CPUの負荷が下がるという機能である。

ただし、この機能を使うように設定されている場合は、NICが外部にパケット送信するギリギリまで(プログラムOSNICの間)TCPパケットにチェックサムが付加されていない状態(一見するとぶっ壊れている風)になる。そのため、Wireshark(旧Ethereal)などによるパケットキャプチャーが正常に行えなくなる(ぶっ壊れてるエラーがでまくる)。一般的にNICのドライバー経由でチェックサムオフロードを使うか使わないかの設定ができるので、パケットキャプチャを使いたい場合は切っておこう。

TCPチェックサムオフロードは2000年くらいの頃は一部のサーバー用の高級品にしか付いていなかった機能であったが最近では安物ネットワークカードからオンボード製品まで、ほぼ付いている機能である。

TCP/IPに限らず、UDP/IPIPに対してチェックサムオフロード機能を提供しているネットワークカードも増えてきており、それらはUDPチェックサム・オフロードIPチェックサム・オフロードと呼ばれる。なお安物のネットワークカードではIPv4のみチェックサムオフロードに対応し、IPv6には対応していないという製品も多い。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]


外部リンク[編集 | ソースを編集]