Tegra2

提供: MonoBook
2020年7月7日 (火) 02:05時点におけるAdministrator (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「 Tegra 2とは、NVIDIAが2010年に発表した第二世代のTegraである。 世界初のデュアルコア ARM Cortex-A9、超低消費電力 GeForce、LPDDR2-600…」)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動

Tegra 2とは、NVIDIAが2010年に発表した第二世代のTegraである。

世界初のデュアルコア ARM Cortex-A9、超低消費電力 GeForce、LPDDR2-600またはDDR2-667のメモリに対応した32ビットメモリコントローラー、コアごとに32KBのL1キャッシュと共有の1MBのL2キャッシュ。

当時のARMでは圧倒的な高性能を掲げ颯爽と登場した。

型番 CPU GPU メモリ Adoption
コア コア数 周波数 コア コア構成 周波数 仕様 容量 バス幅 帯域 出荷開始
AP20H (Ventana/Unknown) Cortex-A9 2 1.0 GHz VLIWベース
VEC4ユニット[1]
4:4:?:? 300 MHz LPDDR2 300 MHz
DDR2 333 MHz
? 32 bit
single-channel
2.4 GB/s
2.7 GB/s
Q1 2010
T20 (Harmony/Ventana) 333 MHz
AP25 1.2 GHz 400 MHz Q1 2011
T25

なお、Tegra 2のCortex-A9実装にはARMのSIMD拡張であるNEONは含まれていない。

また当時競合他社製品で話題になっていたH.264のハードウェアエンコーダーもハードウェアデコーダーも非搭載であった。このためカメラ撮影時や動画再生時は高性能なはずのCPUGPUに大きな負荷がかかり「爆熱で低性能」という烙印が押された。

さらにスマートフォンでは必須とされたモデムも含まれなかった。スマートフォンで利用するにはモデムを別途調達して基板設計からやらないといけないので「開発コストが高い」という理由であまり採用は進まなかった。

これらの理由により主力はWiFiモデルのタブレットとなった。

  1. Shimpi, Anand Lal. “The Tegra 4 GPU, NVIDIA Claims Better Performance Than iPad 4”. AnandTech. 2015年11月5日閲覧。