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'''DockPort'''(読み:どっくぽーと)とは、[[VESA]]が策定する[[DisplayPort]]の公式拡張規格で、映像信号専用であった[[DisplayPort]]に、[[USB]]互換のデータ通信と電源供給を搭載したものである。
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{{基礎情報 テレビ番組
<ref>[http://news.mynavi.jp/articles/2014/01/09/ces07/ CES 2014 - AMDが次期SoC「Mullins」で採用するThunderboltライクな新I/O「DockPort」 - VESA標準のDP拡張規格]</ref>
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|番組名 = 明日、ママがいない
<ref>[http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20140110_630308.html 【AMDブース編】モバイル向けRadeon R9/R7/R5 M200とMantle対応Catalyst 14.1 ~VESAが策定したDockPortの意外な正体とは]</ref>
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|画像説明 =
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|ジャンル = [[テレビドラマ]]
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|企画 =
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|製作総指揮 = (チーフプロデューサー)<br />伊藤響
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|監督 =
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|演出 = 猪股隆一<br />長沼誠<br />鈴木勇馬
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|原作 =
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|脚本 = [[野島伸司]](脚本監修)<br />松田沙也
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|プロデューサー = 福井雄太<br />難波利昭
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|出演者 = [[芦田愛菜]]<br />[[鈴木梨央]]
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|特記事項 = 初回は20分拡大(22:00 - 23:20)。
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}}
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{{ドラマ}}
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'''明日、ママがいない'''とは、[[日本テレビ]]系列で2014年1月15日(午後10時〜)から放送が始まった[[児童養護施設]]で暮らす[[子ども]]たちの姿を描く連続ドラマである。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
DockPortは、[[DisplayPort]][[インターフェース]]を利用して、[[USB]]互換のデータ通信と電源供給を搭載したものである。
+
[[芦田愛菜]][[鈴木梨央]]らの人気[[子役]]が出演し、第1回の放送では[[親]]と暮らせない多くの[[子ども]]が暮らす[[児童養護施設]]「コガモの家」に、[[母親]]が事件を起こし預けられた真希(鈴木)がやって来る。不穏な雰囲気を漂わせるその場所で真希は、リーダーとして圧倒的な存在感を放つポスト(芦田)ら3人の少女と出会う。様々な事情で親と離れた子どもたちの目線から描かれた連続テレビドラマである。
  
DockPortはもともと[[AMD]]によって開発されていた開発コード「[[Lightning bolt]]」の名前で知られていたものである。2013年11月に[[AMD]]が開催したイベント「APU開発者会議」のなかで、その技術と権利を[[VESA]]に譲渡し[[標準規格]]化を行い、「DockPort」という名称にするとが発表された。
+
[[TBS]]が2013年11月25日に放送した慈恵病院を題材としたスペシャルドラマ「[[こうのとりのゆりかご〜「赤ちゃんポスト」の6年間と救われた92の命の未来〜]]」に対抗するため、[[日本テレビ]]が真逆の内容で作製したものではないかと言われている。「明日、ママがいない」は、「女王の教室」「14歳の母」「アイシテル~海容~」と炎上狙いドラマを作りたがる日本テレビと、無茶苦茶で暗い設定の野島ドラマが化学反応を起こした。
  
似たような規格としては、[[インテル]][[アップル]][[DisplayPort]]を非公式に拡張し、[[PCI Express]]互換のデータ通信を搭載した[[Thunderbolt]]が有名である。
+
同枠『[[Mother (テレビドラマ)|Mother]]』に出演した芦田愛菜と同枠『[[Woman (テレビドラマ)|Woman]]』に出演した[[鈴木梨央]]はこのドラマが初共演となる<ref>[http://www.oricon.co.jp/news/2031403/full/ 芦田愛菜、鈴木梨央と初共演!母なき少女役で連続ドラマ主演!] オリコン2013年11月29日</ref>。
  
== 利点 ==
+
2014年[[1月11日]][[ニコニコ生放送]]にて1万人限定でネット試写会が行われた。放送終了後から[[Gyao!]][[Youtube]]の日テレチャンネル等で一週間限定で最新話が無料配信されている。
=== 電源供給 ===
 
2014年1月時点での[[USB]]は電源供給がとても強力([[USB PD]]、最大100W=20V@5A)であり、たとえば[[USB電源]][[USBハブ]]を兼ね備えた[[液晶ディスプレイ]]にDockPortケーブル1本を接続するだけで、ディスプレイ出力も、データ転送も、電源供給もまとめて利用できる優れものである。
 
  
よく比較対象とされる[[Thunderbolt]]が通信速度と引き換えに電源供給をほぼ捨てているのとは対照的である。
+
== あらすじ ==
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{{main|#エピソードリスト}}
  
=== ロイヤリティフリー ===
+
== 登場人物 ==
DockPortは、[[VESA]]および[[USB]]の掟に従い[[ロイヤリティフリー]]である。製品開発に際して[[ライセンス契約]]などを個別に行う必要がなく、誰もが自由にDockPort関連製品の開発を行える。ロイヤリティフリーという[[USB]]の掟は、[[USB]][[IEEE1394]]を圧倒した最大の理由であると言われている。
+
=== グループホーム「コガモの家」 ===
=== マルチディスプレイ ===
+
※ 登場人物の括弧内はドラマ上の年齢。役名は公式HP及び劇中クレジットより引用。
[[ファイル:DockPort Hub.jpg|thumb|480px]]
+
; ポスト〈9〉
[[グラフィックボード]]側にDockPortが1端子しかなくとも、DockPortハブを利用することで[[AMD]][[Eyefinity]]技術を応用した[[マルチディスプレイ]]を実現できるという。
+
: 演 - [[芦田愛菜]]
 +
: 施設の子どもたちのリーダー的存在。仇名は[[赤ちゃんポスト]]に預けられていたことに由来し、母親の顔を知らずに育つ。普段はクールに歯に衣着せない態度を見せるが、「お試し」で預けられた先の里親には外づら良く接する。また施設の子どもたちには面倒見よく接している。
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; ドンキ / 真希(まき)〈9〉
 +
: 演 - [[鈴木梨央]]
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: 母・涼香が傷害事件で逮捕されたため「コガモの家」に預けられ、その後涼香の結婚を機に捨てられて、正式に「コガモの家」の一員となる。「ドンキ」の仇名は、母の罪状が恋人を[[鈍器]](灰皿)で殴ったというものであることに由来。入所当初はポストの言葉に反発し、母親が迎えにきてくれることを信じて待っていたが、捨てられたことでポストらとともに現実を生きていくことを決意。
 +
; ピア美〈9〉
 +
: 演 - [[桜田ひより]]
 +
: ポストを尊敬しており、両親が蒸発して入所した。仇名は[[ピアノ]]が得意なことに由来。おしゃれ好きでお喋り。高飛車な口調だが、意味を知らずに大人びた言葉を使う耳年増の傾向がある。
 +
; ボンビ〈9〉
 +
: 演 - [[渡邉このみ]]
 +
: ピア美と同様にポストを尊敬しており、家庭の経済的事情で入所した。仇名は「貧乏」に由来。おっとりした性格で、[[妄想]]癖がある。部屋に[[アンジェリーナ・ジョリー]][[ブラッド・ピット]]の写真を飾り、理想の両親としている。
 +
; オツボネ〈17〉
 +
: 演 - [[大後寿々花]]
 +
: 左目に眼帯を付けており、常にウサギの[[ぬいぐるみ]]を持ち歩いている。仇名は長く施設で暮らす「お局」から由来。年下のポストに頼っており、自分のもらい手が現れない焦りから、無意識に施設の食料を漁る癖がある。仇名は17歳になっても里親が見つからないため付けられたものである。
 +
; パチ
 +
: 演 - [[五十嵐陽向]]
 +
: きよみ幼稚園に通う幼稚園児。母親の匂いが残る[[シャンプー]]ボトルを常に手にしている。ポストとは母子のように仲が良い。
 +
; ハン
 +
: 演 - [[阪本光希]]
 +
; リュウ
 +
: 演 - [[阪本颯希]]
 +
: 上記2名は施設で暮らす[[双子]]の兄弟。
 +
; ロッカー〈21〉
 +
: 演 - [[三浦翔平]]
 +
: 施設の卒業生で、職員兼調理員<ref>[http://www.ntv.co.jp/ashitamama/recipe/index.html 公式HP「ロッカーレシピ」より]</ref>として働く。仇名はコインロッカーに捨てられていた[[コインロッカーベイビー]]であったことに由来。全く口をきかず感情は読めないが、子どもたち及び佐々木にとって心の許せる聞き役になっている。
 +
; 佐々木 友則(ささき とものり)〈48〉
 +
: 演 - [[三上博史]]
 +
: 施設長。足を引きずって歩き、常にステッキを手にしている。舌打ちが癖。子供たちを「里親のペット」と断言し、恫喝や体罰を以って非情に接する。なんらかの過去により「108人の子供を里子に出す」ことを行動原理としている。
 +
 
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=== 児童相談所 ===
 +
; 水沢 叶(みずさわ かない)〈25〉
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: 演 - [[木村文乃]]
 +
: 児童相談所の職員。常に無表情で生気が見られず、子供・里親問わず淡々と接する。子どもたちの幸せを第一に願っており、子どもにも親を選ぶ権利があるとの信念の下、本来なら規則違反とされる里親候補の資料を佐々木に見せている。
  
 
=== その他 ===
 
=== その他 ===
DisplayPort下位互換であるため、DockPortディスプレイなどで映像出力だけであれば既存の[[DisplayPort]]でも利用できる。
+
; 涼香
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: 演 - [[酒井美紀]]
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: ドンキの実母で[[シングルマザー]]<ref group="注">第1話より、ドンキは妻のいる男性との子であったことが語られている。</ref>。恋人を相手に傷害事件を起こし逮捕される。後に、その恋人と結婚するため、邪魔になったドンキを「コガモの家」で暮らすよう勧める。
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; 東條 祐樹(とうじょう ゆうき)〈28〉
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: 演 - [[城田優]]
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: ボンビが外で見かけた男性で、子どもたちに「理想の親」と憧れられている。
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; 東條の妻<!--劇中クレジット表記-->
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: 演 - Mailys Robin
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; 笹塚 蓮(ささづか れん)
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: 演 - [[藤本哉汰]]
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: 横浜市立川浜小学校児童。ピア美とは同級生で、彼に好意を持っている。
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; 謎の女性〈40〉<!--劇中クレジット表記-->
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: 演 - [[鈴木砂羽]]
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: 佐々木が通い詰める弁当屋で働く。
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=== ゲスト ===
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==== 第一話 ====
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; ダイフク / 小田中 鉄也(こたなか てつや)
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: 演 - [[田中奏生]]
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: 「コガモの家」出身者。仇名は親が[[大福]]を手土産に預けてきたことに由来。気弱な性格。ラーメン店主夫婦のもとに「お試し」を経て里子となった。
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; 加藤 一郎
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: 演 - 店長松本
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; 加藤 久子
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: 演 - [[池津祥子]]
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: 上記2名は中華食堂「末広軒」を夫婦で営む。ダイフクの里親。
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; 細貝 晴美
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: 演 - [[櫻井淳子]]
 +
; 細貝
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: 演 - [[西村和彦]]
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: 第一話に登場。上記2名はポストの里親候補者。
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== スタッフなど ==
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スタッフなどの項目にはスタッフロールなどから得られる情報を公平かつ粛々と記述する。著名人のみを列挙してはならないものとする。
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=== スポンサー ===
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第1回オープニングタイトル直後(番組開始より9分後あたり)より抜粋。次回「明日、スポンサーがいない」乞うご期待。
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*[[花王]]
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*[[日清食品]]
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*[[スバル]]
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*[[エバラ]]
 +
*[[小林製薬]]
 +
*[[三菱地所]]
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*[[エネオス]]
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*[[キューピー]]
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=== 撮影協力 ===
 +
第1回エンディングのスタッフロールより抜粋。
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*[[横浜フィルムコミッション]]
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*[[デジタルハリウッド大学]]
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*[[東京海洋大学]]
 +
*[[きよみ幼稚園]]
 +
*[[旧岩崎邸庭園]]
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*[[オールコレクト]]
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*[[インペリアル]]
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*[[味彩屋]]
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=== 衣装協力 ===
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第1回エンディングのスタッフロールより抜粋。
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{{stub}}
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=== スタッフ ===
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* 脚本監修 - [[野島伸司]]
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* 脚本 - 松田沙也
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* 音楽 - [[羽毛田丈史]]
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* 演出 - 猪股隆一、鈴木勇馬 / 長沼誠(日テレアックスオン)
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* 主題歌 - [[コトリンゴ]]「誰か私を」([[commmons]])
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* 演出補 - 田部井稔、後藤克樹
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* タイトルバック - 西村了
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* スタントコーディネーター - 出口正義
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* カースタント - 佐藤秀美
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* 児童養護施設監修 - 岡本忠之
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* ダンス指導 - あさづきかなみ
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* ピアノ指導 - 東ゆかり
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* ピアノ吹替 - 松崎加奈
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* チーフプロデューサー - 伊藤響
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* プロデューサー - 福井雄太、難波利昭(日テレアックスオン)
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* ラインプロデューサー - [[大塚泰之]]
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* プロデュース補 - 渡邉美都、大護彰子
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* 制作協力 - [[日テレアックスオン]]
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* 製作著作 - [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]
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== 放送日程 ==
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{{エピソードリスト/ヘッダー/r0<!--ドラマが越年して放映されない場合は西暦年は不要です--><!-- 視聴率を書くときは出典を付けること。スポニチサイトを参照した場合は上の出典の参照日付を同時に更新してください。 --><!--IP用户在台湾请注明出处-->
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|話数=話数
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|題名=エピソードタイトル
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|備考1=演出
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|備考2=視聴率<ref>[http://www.sponichi.co.jp/entertainment/yomimono/drama/2014/01_03/ashitamama/index.html 芦田愛菜&鈴木梨央初共演「明日、ママがいない」14・0%の好スタート] スポーツニッポン 2014年1月16日閲覧。</ref>
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}}
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 +
|話数=第1話
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|題名=愛を失った少女。捨てられたんじゃない 私が親を捨てたんだ
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|概要=9歳の少女'''真希'''は、母親が傷害事件を起こし「'''コガモの家'''」と称する不穏な雰囲気のグループホームに預けられる事になる。「魔王」こと'''佐々木 友則'''が取り仕切るその施設には厳しい規則が敷かれ、[[里親]]は子ども達が候補から選び、数日間の「お試し」を経て[[養子縁組]]を決めるという風変わりな場であった。そして子ども達は「親からもらったものは全て捨てた」と、リーダー的存在の少女'''ポスト'''をはじめ、皆で付けたあだ名で呼びあっていた。良い里親に引き取ってもらい、新しい家族で幸せになりたいと願う子どもたちに対し、真希は違和感を感じ反発するが、後に自分も母親に捨てられた存在になったことを知る。ポストは「自分が親を捨てたんだ」と諭し、真希も名前を捨て'''ドンキ'''として施設で暮らすことを決める。
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}}
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{{エピソードリスト/フッター/r0}}
 +
 
 +
== 評価 ==
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本作を議論するうえにおいて、「番組の評価」と「社会悪の評価」を混同している者が多いが、それは大いなる間違いである。
 +
 
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=== 番組の評価 ===
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全話を視聴してからで無ければ不可能である。
  
== 欠点 ==
+
=== 社会悪の評価 ===
=== 通信速度 ===
+
社会悪の評価とは、テレビドラマの視聴者の多くが断片的にしか視聴しないため、断片的に見て社会悪に繋がるものは批判されてしかるべきであるという視点による評価である。[[公共放送]]である[[地上波デジタル放送]]における連続テレビドラマなどは一瞬しかみない視聴者への悪影響を考慮して当然であり、[[映画]]などのように視聴は顧客の自主的行動であり、また[[R指定]]など[[自主規制]]を行っている分野と同一視するのは不適切である。本稿はその視点により評価を行うものとする。
DockPortのデータ通信プロトコルは[[USB 3.0]]であり、したがってデータ転送速度は[[USB 3.0]]と同じである。[[Thunderbolt]]と比べると約半分程度と遅いという欠点がある。
 
  
なお、映像信号は[[DisplayPort]]互換部分で送受信されるためこの制限を受けない。映像信号を除くと、現状の[[USB 3.0]]でも[[HDD]]や[[SSD]]くらいしか拡張された通信速度の恩恵を受けておらず、あまり大きな問題になりそうにはない。
+
本作は[[子供]][[イジメ]]を助長しているなど批判が殺到し、かつてない論争を巻き起こした。
  
=== ブランド力 ===
+
[[フィクション]]なのを理解している視聴者であっても、施設に対しての偏見が芽生える可能性は十分にある。また、対象が非常に限定的であり、分別のつかない子供などが試聴した場合は[[ノンフィクション]]と勘違いする可能性も非常に高く、大人でも[[錯覚]]に陥る可能性がある。「これはフィクションです」のテロップを常時表示しても回避は難しいと思われる。また、地上波デジタル放送では分別の付かない子供もテレビを観るであろうことを考慮すると不適切と言わざるをえない。
[[AMD]]である。
+
 
 +
これに対して日本テレビ総合広報部は「啓発ビデオを作っている訳じゃあねぇんだよ、黙って見てろ、嫌なら見るな」という旨の発表を行った。
 +
 
 +
== 視聴率 ==
 +
ビデオリサーチの情報による
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* 第1回 - 14.0%(関東地区)
 +
*: 同時間帯の横並びではテレビ朝日系「報道ステーション」の17.3%に次いで2位だった。
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== 関連ニュース ==
 +
*[http://medicalware.org/wiki/News:%E6%85%88%E6%81%B5%E7%97%85%E9%99%A2%E3%80%81%E6%97%A5%E3%83%86%E3%83%AC%E6%94%BE%E9%80%81%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%80%8C%E6%98%8E%E6%97%A5%E3%80%81%E3%83%9E%E3%83%9E%E3%81%8C%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D%E3%81%AB%E4%B8%AD%E6%AD%A2%E8%A6%81%E8%AB%8B 慈恵病院、日テレ放送のテレビドラマ「明日、ママがいない」に中止要請]
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
*[[Thunderbolt]]
+
* [[児童養護施設]]
*[[USB]]
+
* [[小児科]]
*[[USB PD]]
 
  
 
== 参考文献 ==
 
== 参考文献 ==
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=== 注脚 ===
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2014年1月18日 (土) 14:14時点における版

明日、ママがいない
ジャンル テレビドラマ
放送時間 水曜日22:00 - 23:00(60分)
放送期間 2014年1月15日 - 3月19日(予定)
放送国 日本の旗 日本
制作局 日本テレビ
製作総指揮 (チーフプロデューサー)
伊藤響
演出 猪股隆一
長沼誠
鈴木勇馬
脚本 野島伸司(脚本監修)
松田沙也
プロデューサー 福井雄太
難波利昭
出演者 芦田愛菜
鈴木梨央
音声 ステレオ放送
字幕 文字多重放送
データ放送 連動データ放送
エンディング コトリンゴ「誰か私を」
外部リンク 公式サイト

特記事項:
初回は20分拡大(22:00 - 23:20)。
  

明日、ママがいないとは、日本テレビ系列で2014年1月15日(午後10時〜)から放送が始まった児童養護施設で暮らす子どもたちの姿を描く連続ドラマである。

概要

芦田愛菜鈴木梨央らの人気子役が出演し、第1回の放送ではと暮らせない多くの子どもが暮らす児童養護施設「コガモの家」に、母親が事件を起こし預けられた真希(鈴木)がやって来る。不穏な雰囲気を漂わせるその場所で真希は、リーダーとして圧倒的な存在感を放つポスト(芦田)ら3人の少女と出会う。様々な事情で親と離れた子どもたちの目線から描かれた連続テレビドラマである。

TBSが2013年11月25日に放送した慈恵病院を題材としたスペシャルドラマ「こうのとりのゆりかご〜「赤ちゃんポスト」の6年間と救われた92の命の未来〜」に対抗するため、日本テレビが真逆の内容で作製したものではないかと言われている。「明日、ママがいない」は、「女王の教室」「14歳の母」「アイシテル~海容~」と炎上狙いドラマを作りたがる日本テレビと、無茶苦茶で暗い設定の野島ドラマが化学反応を起こした。

同枠『Mother』に出演した芦田愛菜と同枠『Woman』に出演した鈴木梨央はこのドラマが初共演となる[1]

2014年1月11日ニコニコ生放送にて1万人限定でネット試写会が行われた。放送終了後からGyao!Youtubeの日テレチャンネル等で一週間限定で最新話が無料配信されている。

あらすじ

  1. エピソードリスト」を参照

登場人物

グループホーム「コガモの家」

※ 登場人物の括弧内はドラマ上の年齢。役名は公式HP及び劇中クレジットより引用。

ポスト〈9〉
演 - 芦田愛菜
施設の子どもたちのリーダー的存在。仇名は赤ちゃんポストに預けられていたことに由来し、母親の顔を知らずに育つ。普段はクールに歯に衣着せない態度を見せるが、「お試し」で預けられた先の里親には外づら良く接する。また施設の子どもたちには面倒見よく接している。
ドンキ / 真希(まき)〈9〉
演 - 鈴木梨央
母・涼香が傷害事件で逮捕されたため「コガモの家」に預けられ、その後涼香の結婚を機に捨てられて、正式に「コガモの家」の一員となる。「ドンキ」の仇名は、母の罪状が恋人を鈍器(灰皿)で殴ったというものであることに由来。入所当初はポストの言葉に反発し、母親が迎えにきてくれることを信じて待っていたが、捨てられたことでポストらとともに現実を生きていくことを決意。
ピア美〈9〉
演 - 桜田ひより
ポストを尊敬しており、両親が蒸発して入所した。仇名はピアノが得意なことに由来。おしゃれ好きでお喋り。高飛車な口調だが、意味を知らずに大人びた言葉を使う耳年増の傾向がある。
ボンビ〈9〉
演 - 渡邉このみ
ピア美と同様にポストを尊敬しており、家庭の経済的事情で入所した。仇名は「貧乏」に由来。おっとりした性格で、妄想癖がある。部屋にアンジェリーナ・ジョリーブラッド・ピットの写真を飾り、理想の両親としている。
オツボネ〈17〉
演 - 大後寿々花
左目に眼帯を付けており、常にウサギのぬいぐるみを持ち歩いている。仇名は長く施設で暮らす「お局」から由来。年下のポストに頼っており、自分のもらい手が現れない焦りから、無意識に施設の食料を漁る癖がある。仇名は17歳になっても里親が見つからないため付けられたものである。
パチ
演 - 五十嵐陽向
きよみ幼稚園に通う幼稚園児。母親の匂いが残るシャンプーボトルを常に手にしている。ポストとは母子のように仲が良い。
ハン
演 - 阪本光希
リュウ
演 - 阪本颯希
上記2名は施設で暮らす双子の兄弟。
ロッカー〈21〉
演 - 三浦翔平
施設の卒業生で、職員兼調理員[2]として働く。仇名はコインロッカーに捨てられていたコインロッカーベイビーであったことに由来。全く口をきかず感情は読めないが、子どもたち及び佐々木にとって心の許せる聞き役になっている。
佐々木 友則(ささき とものり)〈48〉
演 - 三上博史
施設長。足を引きずって歩き、常にステッキを手にしている。舌打ちが癖。子供たちを「里親のペット」と断言し、恫喝や体罰を以って非情に接する。なんらかの過去により「108人の子供を里子に出す」ことを行動原理としている。

児童相談所

水沢 叶(みずさわ かない)〈25〉
演 - 木村文乃
児童相談所の職員。常に無表情で生気が見られず、子供・里親問わず淡々と接する。子どもたちの幸せを第一に願っており、子どもにも親を選ぶ権利があるとの信念の下、本来なら規則違反とされる里親候補の資料を佐々木に見せている。

その他

涼香
演 - 酒井美紀
ドンキの実母でシングルマザー[注 1]。恋人を相手に傷害事件を起こし逮捕される。後に、その恋人と結婚するため、邪魔になったドンキを「コガモの家」で暮らすよう勧める。
東條 祐樹(とうじょう ゆうき)〈28〉
演 - 城田優
ボンビが外で見かけた男性で、子どもたちに「理想の親」と憧れられている。
東條の妻
演 - Mailys Robin
笹塚 蓮(ささづか れん)
演 - 藤本哉汰
横浜市立川浜小学校児童。ピア美とは同級生で、彼に好意を持っている。
謎の女性〈40〉
演 - 鈴木砂羽
佐々木が通い詰める弁当屋で働く。

ゲスト

第一話

ダイフク / 小田中 鉄也(こたなか てつや)
演 - 田中奏生
「コガモの家」出身者。仇名は親が大福を手土産に預けてきたことに由来。気弱な性格。ラーメン店主夫婦のもとに「お試し」を経て里子となった。
加藤 一郎
演 - 店長松本
加藤 久子
演 - 池津祥子
上記2名は中華食堂「末広軒」を夫婦で営む。ダイフクの里親。
細貝 晴美
演 - 櫻井淳子
細貝
演 - 西村和彦
第一話に登場。上記2名はポストの里親候補者。

スタッフなど

スタッフなどの項目にはスタッフロールなどから得られる情報を公平かつ粛々と記述する。著名人のみを列挙してはならないものとする。

スポンサー

第1回オープニングタイトル直後(番組開始より9分後あたり)より抜粋。次回「明日、スポンサーがいない」乞うご期待。

撮影協力

第1回エンディングのスタッフロールより抜粋。

衣装協力

第1回エンディングのスタッフロールより抜粋。


スタッフ

  • 脚本監修 - 野島伸司
  • 脚本 - 松田沙也
  • 音楽 - 羽毛田丈史
  • 演出 - 猪股隆一、鈴木勇馬 / 長沼誠(日テレアックスオン)
  • 主題歌 - コトリンゴ「誰か私を」(commmons
  • 演出補 - 田部井稔、後藤克樹
  • タイトルバック - 西村了
  • スタントコーディネーター - 出口正義
  • カースタント - 佐藤秀美
  • 児童養護施設監修 - 岡本忠之
  • ダンス指導 - あさづきかなみ
  • ピアノ指導 - 東ゆかり
  • ピアノ吹替 - 松崎加奈
  • チーフプロデューサー - 伊藤響
  • プロデューサー - 福井雄太、難波利昭(日テレアックスオン)
  • ラインプロデューサー - 大塚泰之
  • プロデュース補 - 渡邉美都、大護彰子
  • 制作協力 - 日テレアックスオン
  • 製作著作 - 日本テレビ

放送日程

話数エピソードタイトル初回放送日 演出視聴率[3]
第1話愛を失った少女。捨てられたんじゃない 私が親を捨てたんだ2014年1月15日猪股隆一14.0%
9歳の少女真希は、母親が傷害事件を起こし「コガモの家」と称する不穏な雰囲気のグループホームに預けられる事になる。「魔王」こと佐々木 友則が取り仕切るその施設には厳しい規則が敷かれ、里親は子ども達が候補から選び、数日間の「お試し」を経て養子縁組を決めるという風変わりな場であった。そして子ども達は「親からもらったものは全て捨てた」と、リーダー的存在の少女ポストをはじめ、皆で付けたあだ名で呼びあっていた。良い里親に引き取ってもらい、新しい家族で幸せになりたいと願う子どもたちに対し、真希は違和感を感じ反発するが、後に自分も母親に捨てられた存在になったことを知る。ポストは「自分が親を捨てたんだ」と諭し、真希も名前を捨てドンキとして施設で暮らすことを決める。

評価

本作を議論するうえにおいて、「番組の評価」と「社会悪の評価」を混同している者が多いが、それは大いなる間違いである。

番組の評価

全話を視聴してからで無ければ不可能である。

社会悪の評価

社会悪の評価とは、テレビドラマの視聴者の多くが断片的にしか視聴しないため、断片的に見て社会悪に繋がるものは批判されてしかるべきであるという視点による評価である。公共放送である地上波デジタル放送における連続テレビドラマなどは一瞬しかみない視聴者への悪影響を考慮して当然であり、映画などのように視聴は顧客の自主的行動であり、またR指定など自主規制を行っている分野と同一視するのは不適切である。本稿はその視点により評価を行うものとする。

本作は子供イジメを助長しているなど批判が殺到し、かつてない論争を巻き起こした。

フィクションなのを理解している視聴者であっても、施設に対しての偏見が芽生える可能性は十分にある。また、対象が非常に限定的であり、分別のつかない子供などが試聴した場合はノンフィクションと勘違いする可能性も非常に高く、大人でも錯覚に陥る可能性がある。「これはフィクションです」のテロップを常時表示しても回避は難しいと思われる。また、地上波デジタル放送では分別の付かない子供もテレビを観るであろうことを考慮すると不適切と言わざるをえない。

これに対して日本テレビ総合広報部は「啓発ビデオを作っている訳じゃあねぇんだよ、黙って見てろ、嫌なら見るな」という旨の発表を行った。

視聴率

ビデオリサーチの情報による

  • 第1回 - 14.0%(関東地区)
    同時間帯の横並びではテレビ朝日系「報道ステーション」の17.3%に次いで2位だった。

関連ニュース

関連項目

参考文献

注脚

  1. 第1話より、ドンキは妻のいる男性との子であったことが語られている。